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4月&5月 [振り返る&迎える]

《振り返る4月》
映画づいていた!《映画館でアカデミー賞関連2本、TV画面からもたくさん(「テルマエ・ロマエ 正・続」「ギルバート・グレイプ」など)》☆☆☆☆☆・ひとりお花見☆☆☆☆・近所のお悔やみ★★・縦走は中止に★★☆・地域の春清掃☆☆・『TVer』でゴールデンタイムのリアルタイム放送がPCで視聴可に(つい見てしまっては意味がない!のだが便利ではある)☆☆☆・今年初の山行へ!☆☆☆☆☆・8年ぶりにウクレレ独学で再開☆☆☆☆・公民館企画ウォーキングは中止(県独自レベル下がらず)★★★・日常品の見直し(継続中)☆☆☆☆・ミュシャ展へ☆☆☆☆☆・Ayu、精神状態不安定傾向に★★★★★

《迎える5月》
Ayuはナント10連休(吉と出るのか?・長い休みは本来よくない)・G.W.半ばよりりんごアルバイト開始・暖かい季節となり、このセカンドハウス(笑)に叔母戻る・Ayu認定調査・山行2回etc…

ミュシャ展へ [チェコいろいろ]

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【幾何学模様は好き:ミュシャはこんな男性です・セルフポートレイト】

久しぶりに『ミュシャ展』が観られるということで、アルバイト開始前の気分転換もあり、OPEN9時すぎに入館しました。思っていたより数が多く、見ごたえあり。高校時代より幾度となく観てきた中でも筆頭でした。
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撮影は自由。
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【クッキー缶もデザイン】

本場プラハより、こうして日本などの方が素晴らしい展示となる。
今回は、一収集家のコレクションというのだからすごい。

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そばでは「クラシックカー展示会」をやっており、男性ファンが早朝より。
オープンカーは晴れこそ、ですね。

…実は、昨日Ayuと一緒に出かける予定でした。
新しい作業所に通うようになって2カ月以上経ち、本人なりのプレッシャーが溜まっているらしく、ポロポロ涙を流したり、睡眠が深くとれなかったり…で案じてはおりました。
そんなこんなで、美術館に同行させる状態になく(手帳提示で割引あり・苦笑)、あらためて本日私ひとりで参じた次第。
いつも思うことですが、結果的にはAyuのことを気にかけない分、ゆっくり鑑賞できたのでした~。

100カメ カツオ漁船 [テレビ]

自分と全く違う立場の人の姿を見て驚くことがある。
近頃のTVで圧倒されたのが『100カメ カツオ漁船』(NHK総合)。29日AMに再放送あり
G.W.に私のように特別なアクションをしない人々へ、NHKは良質な再放送をたくさんしてくれるのでと期待・笑。

「違い」という意味では、月曜夜の『阿佐ヶ谷アパートメント』がおもしろい。
「新聞」で例えるなら、自らでは読みにいこうとしない記事に出会える。ひとりでは絶対触れ合わない世界(世代間ギャップなど)のいろいろ。若者言葉なんか、ホント「?」な私です。
ところで、「タブレット純さん」をご存知ですか? 3年前くらいにラジオで知ったのですが、私ファンなのです。ムード歌謡がとっても上手い(地の声と全然違うのですよ)。隠れた知識をお持ちの方。この番組に毎回出演です。ウフ。

陸上寿司 [ラジオ]

陸上寿司」を知っていますか?
もうあかんわ日記』の作家・岸田奈美さん発信の言葉。
そう、生魚を使わないお寿司たちのことです。

私にとって「ラジオ」は、今や大切な毎日のお友だち。
今春より、平日のお楽しみラジオが増えました《またもやTBSラジオです・衿の地域では本放送はないのですが、今や放送局の方でYouTubeでlive中継あり&CMカット版も後追いで公開←私はほぼこれ》。
そこで、岸田さんが「陸上寿司」を紹介、いつもの軽妙トークを披露(32分あたりからの出演)。
ご自身のTwitterにもありました。出演、知らなかったです。たまたま聴取。
(岸田さんについてはこちらもどうぞ。)

…衿の妹のダンナは、生魚が食べられないのですよ。ここでは「コーン軍艦」が挙がっていましたが、「陸上寿司」(例えばカッパ巻きも入る)だけの持ち帰りパックがあったら、みなはフツーのお寿司で、一緒に食卓を囲めるのになーと《外出不得意な母もおりますし、「回転寿司」へ~というわけにはいかない》。
「お子さま寿司」などとネーミングすると大人は注文しにくい。たしかに。
うまく普及していかないかなぁ…。

前後しましたが、ラジオの方は『パンサー向井の#ふらっと』内です。既に『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』で廻しのうまさは周知、安心感あり。「ラジオ」は、目を閉じ、イヤホンから聴く毎日さいごのかかせないお供~になっております《寝落ち注意》。

目に見えるモノを少なくしていく [整理整頓をめざして]

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【庭のハナモモ:13年前の『花桃ウォーキング』が私の歩きの原点です(あと一週間が見頃ですが集団でのウォーキング企画はどれも中止の模様)】

当たり前のようにリピート使いしている日常品の見直しを実行(まだまだ更新していきたい)。
この著書に刺激されて、少しずつ始めています。
まずは、浴室に当たり前に置かれた容器たちをシンプルに。

MINON(ミノン) 全身シャンプー しっとりタイプ 450mL 【医薬部外品】

MINON(ミノン) 全身シャンプー しっとりタイプ 450mL 【医薬部外品】

  • 出版社/メーカー: 第一三共ヘルスケア
  • 発売日: 2014/09/08
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

「洗顔フォーム」「シャンプー」「コンディショナー」「ボディシャンプー」(今までいずれも「ダヴ」製品)を、『ミノン全身シャンプー(しっとりタイプ)』のピンクの容器1つに
老いた母の動作が遅くなり&力も判断力も衰え…で、簡単に済ませられるように設定することは必須→これONLYになり断然入浴タイムが楽に。
「全身シャンプー」なので、顔も頭も体もこれ1つでOK。余計な油はとらず、のやさしい感触。
今は、従来のシャンプーを最後まで、私とAyuが消費中。まもなくスペースはだいぶ開き、スッキリするはず。


トイレットペーパーも変えました。今までのホームセンターオリジナル(笑)は「ミシン目があっても切りにくい」と叔母の指摘ありで、香り&消臭成分ありのこれに。2種の香りがあり、「しっかり香る」ブルーの包装は私は絶対NG。強い香りは苦手。グリーンの方で。
全身シャンプーと同様、多少単価は上がりますが、使い心地のよいものに絞って選択・追究は目指すところ。最終的に節約となるはず。
《特にプラスチックゴミを削減したい:毎週1回の記名ゴミ袋がパンパンにならぬように

アタック ZERO(ゼロ) 洗濯洗剤 液体 ワンハンドプッシュ 本体 400g (衣類よみがえる「ゼロ洗浄」へ)

アタック ZERO(ゼロ) 洗濯洗剤 液体 ワンハンドプッシュ 本体 400g (衣類よみがえる「ゼロ洗浄」へ)

  • 出版社/メーカー: 花王
  • 発売日: 2019/04/01
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

洗たく洗剤も一新。
キャップでいちいち量るより、プッシュ式ははるかに使いやすかった。多くの人が既にこの方式や固形でポイッ! になっており、私が遅れているだけだわね。
元来、洗剤量はみな多めに消費しているのだそう。適量は思うより少ない。
そして、柔軟剤はやめた。使わなくても、タオルのゴワゴワは昔ほどないとみた。
なんだ、いらなかった。今まで何だったのよー。
《もしも必要となったら、セーター洗いで登場の、いわゆる「おしゃれ着」洗剤で回せばよい》

…小さなことですが慣れきった日常を、あらためて吟味していくぞ~の春です《こういうことに気づける時間&精神的余裕をあらためてありがたく思う》。
今、一年で一番よい季節。暖房も冷房も不要、上着はいらない。さわやかな風と緑。
雨が降れば、翌日のぬかるみはありますが、空気はきれいで気持ちのよいこと~♪

老後とピアノ [稲垣えみ子さん]

老後とピアノ

老後とピアノ

  • 作者: 稲垣 えみ子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2022/01/19
  • メディア: 単行本

今回は(笑)よかったです。
あらためて本書の著者紹介文より。
【~夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしの「楽しく閉じて行く生活」を模索中。~】

【何しろ大学を出てこのかた、自分の時間もエネルギーも会社に吸い取られるがままに生きてきた。~倒れるまで当然という空気の中で、競争から振り落とされまいと必死だった。要するにずっと、「やりたくてもできないこと」をたくさん抱えて生きてきたのです。】
【何しろ目標がなければ挫折もない。急がなければ諦めることもない。少なくともやることだけは山のようにある。そして美しい曲はちゃんと目の前にある。どこへも逃げていかない。】

稲垣さんはピアノを自宅に持っていない。運よく「弾いていいよ」という場所に恵まれた。
【~(40年ぶりに)ピアノを再開したいと思っていたら目の前に偶然ピアノが現れるなんて、こんなことは人生でそうそう起きるもんじゃない。~四の五の言わずに「ヨッシャ!」と飛びつくところでしょうよ、どう考えても。人生は長いようで長くない。そしてチャンスの後ろ髪は短いのである。】
50代にそれほど先はない。ましてや永遠の健康寿命は保障されない。

【私のピアノが安いオルゴールなら、先生のピアノはニューヨークフィルであった。】
Ayuにピアノを習わせ始めた時、先生がすぐそばで弾いてくれたピアノの音色に、親の私は涙が出そうだったことを思い出す。「すごすぎるお手本」、これを近くで聴けるだけで儲けもの。

【~いや、まずは目の前の曲を自分なりに弾けるところまで頑張ろう。そうしたらその先に何かがあるかもしれないし、ないかもしれない。まあ生きるってそういうことですよね。】

子どもの数そのものが減っているので、ピアノの習い手は中高年が主流になりつつあるのだそうです。昔のように怖い先生、という先入観は捨てていいそうな。

【「力を抜く」とはなんとなんと難しいことか! 力を入れるより何倍も何十倍も困難すぎる世界だったのだ。】
【~自分がよく見られたいという気持ちを消すこと。】
何事も、これ理想ね。しなやかに力まずに行うこと。

【コンビニに行き、A4の楽譜をB4に拡大。~そうしたらですね。まさに楽になったのだ譜読みが! たったそれだけのことで!】
老眼は恐ろしい。物事には案外、ばかばかしいほど単純で簡単な解決法がある、と。

【~だっていくつになっても「やればできる」のなら、老いなど何を恐れることがあろうか。要はやるかやらないかだけなのだから。】
【ピアノを練習するとは、「結果を出して世間に認められる」~とは全然別のことなのであった。成功も失敗もない。上も下もない。どんなに凡庸な人間でも、自分の心の中のどこかに隠れていた美しいものに、自分の手で火をつけることができる。】

『野望を持たず、今を楽しむ』…若者は目標を高く持ち、そこに向かって進んでいけばよし。でも老人は違う。遠くに目標は持たず、今目の前にあるミクロのことに全力をかける。~そこに思いもよらない美しいものが現れるのである。それをただただ楽しめば良いのではないだろうか。】
今が、誰の目も気にせず自分のペースで楽しめる時なのだ。

稲垣さんの一番弾きたかった曲は、ドビュッシーの「月の光」で、今ではお得意のよう。うらやましい限り。逃げ腰だった「大人のピアノ発表会」にも挑戦されました。

…実は私も8年以上ぶりに「ウクレレ、出してきました。思い出すという段階になく、初心者と同じスタートです。今はYouTubeというありがたいばかりのツールがあります。すべては己の努力次第☆
チューニングメーター、「ON」にしたら長ーいブランクにかかわらず作動してくれました♪
ピアノのように大げさでなく、ギターより小さく、すぐ手にとれる手軽さを再認識。
階下に音が響くことも気にしなくてよい日常になりました。継続できるかは??・汗。

ムスカリと東照宮ちゃん [ネコ]

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何を考えているのだろう、とうしょうぐうちゃん

地元の山へ㉓《講座20回目》 [山登り&ウォーキング]

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ようやく今年初の山サークルが催行。2、3月(冬季のため平地散策予定でしたが)はまん延防止法適用のため中止でした。
新年度となり、私は3年目に。あいかわらず一番新人です(年齢も)。
今回は12名(男3:女9)参加。ほどよい人数でした《現在総数17名》。

密を避けるため、推進は現地集合。マップコードをいただき、初めての道でも迷わず到着。Googleマップの存在はありがたいばかりです(予習必須)。
かなり車で上の方まで来られます。【このように駐車:左上】
登山口から1.1kmでなんと山頂へ。とても緩やかなコースで、鈍った体にちょうどよかったとみな口々に♪
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『冠着山(かむりきやま)1,252m
俗称は「姨捨山(おばすてやま)」

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車で10分移動し、もう一つの山へ。どちらもとっても軽めですが。
午後から雨模様が予想されたため、12時過ぎには下りてきました。
頂上の展望台は整備されており、小雨を気にせず、お昼をとることができました。
リフトが下に見えます。左下に臨めるのが「聖湖(ひじりこ)」です。【右上】
『三峯山(みつみねさん)1,131m《聖湖コース》』
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帰り道にて、下車して見学。そう、私が秋に訪れた「姨捨(おばすて)」の初春バージョンです。
10日ごとに撮影したら、めまぐるしい変化でおもしろいだろうなぁ。またここには来たいです(まもなくの新緑はさらにステキなはず)。

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さて、特に登り道でのマスク着用はかなり苦しいもの。数人が既に使われていた「UVカットマスク」(ヤケーヌ、とある)を私もネット購入しており、初めて使用。開口部があり、息苦しさなし。クール対応(夏は濡らしてもよい)で、とてもgoodでした。
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この休み期間に、山関係のパンフレットなども整理。
愛用ガイドブックのページに「アルクマ」の付箋を貼り、登頂年月を書き込みました。これが増えていくかと思うと、ただただウレシイです。

久しぶりの外歩きで、生き返りました。よどんでいた体の空気を入れ替えた感じ。
2週にいっぺんくらい、こういう日は必要ですね《家族に不思議とやさしくなれる…》。

ドライブ・マイ・カー [Movie]

結局、「ドライブ・マイ・カー」も観てきました。
ここ数年で運転するようになった私、どうしても気になりました。そして、難解説もあったので自分の考察と合わせてみたいとも思ったのです。

約3時間はあっという間でした。まだ々観ていられました。
鑑賞後、いろいろな評を拝見しましたが、「ワーニャ伯父さん」の内容がわかっていればもっと深く感じ入れたのだろうとは思います。でも、それを知らなくても十分、静謐さと共に伝わってくる作品でした。
日本映画、ということをいい意味で感じさせず(ロケはすべて国内なのに)。車が主役でもあり、余韻を残す独特な撮影技法にも私は好感が持てました。
《どなたも触れてはいない?ようですが、広島の稽古場下の駐車場で、前向き駐車した西島秀俊サンに対し、三浦透子さんがバック駐車した件は、運転の技量を表している? 緑内障がそうさせた?》
複数の原作をうまく1つの作品としてまとめたそうで、その作業力にはただ驚きます。

元々、西島クンは好きで(民放ドラマ『悪魔のKISS』での役が印象深い)、もっと出演作を絞ればいいのにと強く思う昨今。

「コーダ」とは偶然、共通項が2つあり(ですよ、ね)。
どちらかしか観られないなら、私は迷わず「コーダ」推しです。
しかし、どう感じたか~をしばらく世間と論じたいetc…なら、後者。
「ドライブ・マイ・カー」は、地上波での放送は難しいでしょう。そういう意味では、こちらこそ映画館で、かも。

どこでもないところでー河野裕子(かわのゆうこ)エッセイコレクション 3  [河野裕子(かわの・ゆうこ)さんと家族]

どこでもないところで - 河野裕子エッセイ・コレクション*** (河野裕子エッセイ・コレクション 3)

どこでもないところで - 河野裕子エッセイ・コレクション*** (河野裕子エッセイ・コレクション 3)

  • 作者: 河野 裕子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/10/24
  • メディア: 単行本

エッセイ・コレクション3冊目。最終巻(2011~14年の刊行なのに追いつくのが遅くなりました!)。

【私を作歌に駆り立てて来たもの、それは、どろどろとした根源的ないのちのカオスの原不安めいた衝迫感、今のこの一瞬をおいて無いいのちの燃焼感、といったようなものであり、歌う対象が何であろうが委細かまわないことなのであった。ありていに言えば、意味とか感覚を越えた、何か得体の知れないものに始終衝き動かされて来た、という方が当っているかもしれない。】
【第一歌集(※『森のように獣のように』)には、18歳から25歳までの歌が収めてあるが、この時期は私の人生でも精神的に最も不安定な時期にあたるだろう。当時の私は、揺れやすく、しかもすぐに過剰反応してしまう自分自身の感受性と、どう折合いをつけて一日を暮らすかが一番の問題だった。恋人を得、相聞歌を作ることによって、辛うじて神経のバランスを保っていたようなところがある。】
激しい。情熱的だ。
「濫作、乱作型なのである」「依頼された歌数の10倍の歌を作ることを自分に課している」と。すごい量だ。
私は勝手に、草間彌生さんを思い出した。河野さんも作品を数多く生み出すことによって、心のバランスをとっている方と言えよう。

【わたしの場合、結論から先にいえば、テーマが決まってから歌を作ったということは、これまでの作歌を振り返って考えてみても、ほとんど無いといってよい。そういうことがあって作ったとしても、めったにいい作品にはならないのが常であった。】
テーマを与えられて作ることが多いのだと勝手に思っていた。そうでないということは、本当に詠みたくて生まれてきた歌たちばかりなのだな。

【十代、二十代の頃は、感受性と感覚で世界を受けとめ、歌を作っていた。現在の私は、自分も他者も、少しゆとりを持って眺め、日常の具体性を味わいたいと思っている。】
そういう段階の余生を十分に味わい、詠む時間がもっと欲しかったことだろう。
…この本の中では、自身の若い頃の歌集について多くを述べている。
夫の永田和宏さんも言っています。
《「愛の歌」はいくつになっても作ることができます。しかし「恋の歌」は、ある時期にしか作れないのかもしれないと私は思っています。》

息子・淳さんによるあとがき。
《母のエッセイをまとめた単行本はおそらくこれが最後になるだろう。母の大胆で率直な文章がもう生まれないことを今更ながら寂しく思うのであるが、~》
そうか。このエッセイ3冊は珠玉でした。歌人による随筆は珍しいのだそう。

お勧めは、やはり1冊目
日本語が恋しくなった、家族とのアメリカ生活を中心に綴る。なんと10年前!に読んだのだが、今でもその余韻を思い出せる。
2もよかった。この3は、短歌について多く書かれており(正岡子規についてなども)、どちらかといえば河野さんの人生に興味が大きい私は、その部分についてはふわっと目を通した。

先日のTVで淳さんが話していた「幼い頃の道草での矢印」のエピソードもあった。
子どもの発見とかしぐさを等身大で感じとろうとするところがいい。
歌人はそういう感受性を持ち合わせているものなのか。河野さん、だからかな。

しつかりと飯を食はせて陽にあてしふとんにくるみて寝かす仕合せ
私の好きな句の1つですが、今回は「伴侶を歌った歌」として紹介されていました。!?
まぁ、誰を想って詠んだかは突き詰めなくてよいですよね。
永田さんも「どう解釈されるかは読者に任せる」と言っています。本当に言いたいことは言わない、で想像の遊びをしてもらうのでしたね~☆

ひとりお花見 [山登り&ウォーキング]

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今年に入ってから、まともに登り道を歩いていないこともあり、以前仲間たちと訪ねた場所を目指してみました【断崖の頂きへ】。
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「登山口」の案内があり、頂上までわずか700mくらいの広い山道なのですが、歩き始めてすぐにハーハー・涙。体は確実に重くなっており、月に一度のペースで培ってきた山登りの脚もすっかり鈍っていました(その現実がわかってよかった)。
上着はすぐに脱ぎ、久々にたくさん汗をかきました。
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小高いので、平地より花は遅く、満開は今週半ばでしょうか。
この広いところで、私だけ。ひとりじめしました。

下る際に、私のような単独の男性と、3人ほどの集団2組とすれ違いました。
作業所へ行くAyuを自宅前で送ってすぐに車を出しましたので、10時半には下山し、通常の買い出しへ向かいました~《朝の散歩は有益》。

コーダ あいのうた [Movie]

再来週になると忙しくなる。今しかチャンスはないと、映画館へ(丸2年ぶりでした…)。
「ドライブ~」と、どちらかだけを観られるのなら、私には「コーダ」の方だと思った。

本当に賞をとった作品なのかな~くらいの感じで、大げさな始まりじゃない。笑いも多い。
男の子のあの台詞はほんとうなのだと思う。
家族をもっと大事にしないといけないな。
ネタばれはしたくないのでこのへんで。迷わず足を運んでよかった
(調べたら来週にはもう夜間1本のみの上映でした・私の住む地域は急いで行かないと確実に逃します!)

…合唱部の先生ねー、いい味出してました。
最初から「ピース綾部さん」に見えて、しょうがありませんでした。私だけ??

『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?』よんでみました [ネコ]

私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?

私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?

  • 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
  • 発売日: 2022/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

年度末さいごのあたたかだった3月31日に、今年初めてのホーホケキョ♪を聞きました。
その後は気温が低く、天気も悪いからか聞けていません。こちらのサクラはまだで、私のお花見は先になりそうです。

さて、本題。「よんでみました」なのですが、「ネコ」カテゴリーに入れました
2019年の衿のマイブームであった能町みね子さんの最新刊は、ネコちゃん。

能町さん、一軒家に二人暮らしとなり(詳しくはこちら)、その後ネコの小町ちゃんが加わりました。家に迎える前からのつぶやき。
途中から、一気にノってきました。ネコと暮らす者同士というのでしょうか。いろいろとわかります。

欲しいと思い続けており、お母さま方面からのツテで。
【知り合いの猫飼いが、メスの猫なのに「黒太郎」と名前を付けている。彼女が「最初のフィーリングで黒太郎にしたのであって、別にオスとかメスとか関係ない」と言っていたのに私は妙に感心しまして、そうだよね猫なんだから名前を日本人の人間の基準で考える必要もないよね、すべてはフィーリングだよね、と思って~】
すべてはフィーリングだよね』、うん。そうね。あとタイミングかな

で、「青森」からもらわれてくるから能町さんらしく力士の名前が浮かぶのですが(「安美錦」とか・アミちゃんね)、正確には「秋田」から~が判明し、「小町ちゃん」になったのは納得。
それに、『能町小町』の語呂も良し、と。うまい☆
私も我が飼いネコを、苗字からよく呼びます(叔母の姓と付けて)

【それにしても、我が子のことを考えて名前を呼びかけるだけで、ビリビリって肩や腕にかけて痺れるほどの快感がある。簡単に認めたくないが、これが母性というものなのか。生物学的にどういう仕組みか知らないが、健康にはきっとよいものだと思う。】

【そして小町は我が家に来て5日で、膝どころか、寝てる私の腹に乗って香箱を作るようになりました。】
香箱って? なんとなく想像つきましたが、ググったところネコの座法で「香箱座り」というのだそう。
この本の最後の方を読んでいる時、横たわった私の胸の上で我がネコちゃんは「香箱座り」でした(My読書をじゃましたい感じでもあった)。
叔母が在宅なら、交互に(笑)もぐり込みに行くのでしょうが、今は毎晩私の布団に来ます。お膝はAyuが一番好きですが、一緒に眠るのは必ず私。脇狙い!で入り込んできます。
アナログ派の私は、PCからのラジオ聴きもコード式イヤホン。ネコが絡まないよう(絡んでこないよう)神経を使い、時には睡眠も妨げますが、それでもやっぱりかわいいです。

昨夏は避暑で、青森に滞在した能町さん。小町ちゃんも同行させたそうです。
《叔母、本当は冬に関東の自宅に連れて帰りたいのですが、ノビノビと走り回れる広さがあるのはこちらなので私たちに預けていきます・元々、こちら生まれのネコです・7歳手前なのでもう中年以降ですね。》

【ドアップです】
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おおかみこどもの雨と雪 [Movie]

おおかみこどもの雨と雪 BD(本編1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray]

おおかみこどもの雨と雪 BD(本編1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2013/02/20
  • メディア: Blu-ray

2012年公開。私はアニメ映画をほとんど観てきていない(ジブリでは『魔女の宅急便』が好きと答えるがまず作品数をみていない…汗)。
「私(衿)のことを思い出す映画」と言ってくださった方がいて、機会あればと狙っていたところ、先日民放BS局でオンエアが!
土日はAyuと録画分をTVのある居間で見る時間』が通例となっており、ようやく視聴。

アニメに実写がすこーし加わりながらの映像はとってもきれい。
そして、とってもよい映画でした。ぐいっと引き込まれた。
一番ツーンときたのは「子離れ」でした、私には。。。

ご紹介くださりありがとうございます。感謝です☆
《そうそう、はじめの方の場面で、主人公の本棚に『黄色い本』(高野文子著)があったことにまず嬉しくなりました!》

カーペンターズ [ラジオ]

ビートルズ、クイーンと続いたNHKラジオの「ディスカバー」シリーズ、4月10日からは『カーペンターズが始まります。英語はここから入った~といって過言ではないワタシです(もちろん得意ではありません)。
懐かしく楽しみたいと思います♪
《妹のカレンさんが亡くなったのは、私の高校時代の衝撃ニュースの1つでした》

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 [よんでみました]

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/09/16
  • メディア: ペーパーバック

前書と同じくらい、今回もよかった。ブレイディみかこさん。

成長してきた息子(13歳)は、生活していく中でのギモンを素直に父親や母親(著者)に打ち明ける。それらの多くは、日本国内で生きている青年のものとは明らかに違う。人種のこと、貧富の差…。政治や政党への関心度も異なる
日本は、異国と陸地でつながっていない。これは「考える」という点において大きいのではと思う。

【息子の学校ではのノンバイナリーの教員が2人いる。~「第三の性」とも表現されるこの言葉は、男性でも女性でもない、性別に規定されない人々のことを表す。】
日本では、まだまだ開かれていないのでは。

学校関係での面接時の質問の回答を考えていた息子のメモより。
【「リーダーの資質」について息子は~「言葉だけで支持するのではなく、自分がまずやって見せることが大事」と書いてある。(略)~もう一つ(息子の)回答が書かれていた。「導く、ということは、前から引っ張るということだけでなく、ときには一番後ろに立ち、後部が離れてしまわないように押し上げること。」】
後者は、著者の尊敬する人がよく言っていた言葉だそうだが、息子の中に生きていた。

【一番近いところにいる大人を鬱という病に持って行かれた子どもには、未来なんて鉄の柵で囲われた狭い場所にしか思えない。そのことは、わたしもよく知っている。】
そう書いた上で、しばらくしたのちに明らかにしている。
【わたしの母は精神の病を患っている。もうずっとむかしからそうなので、例えば私と息子が英国から帰省しても、彼女は奥の部屋から出てこない。~(息子は)それが納得できる年齢になると、しばらくはやたら祖母のほうに近づいて行って、明るく挨拶したり、よろける彼女の歩行を助けようとしたり気を遣っていた。~息子の気持ちはいつも裏目に出て、つらい経験もした。】
毎年、その体験を重ね、祖母への対応が上手になったそうだ。著者は、小さい頃から家族として考えることがたくさんあっただろう。それが、視野の大きさにつながってもいるのだろうと想像した。

空港での息子と祖父(主夫となり、母親の介護者となっている著者の父親)の別れ際、孫はおじいちゃんにおばあちゃんのことをさりげなくお願いする。
【ぽそっと親父が言った。「こいつ、よう見とうよ」】
ちゃんと家族の関係性を理解して育っている。
【きっとこれから、息子がわたしたちには言わないことがどんどん増えていくのだ。】

『社会を信じる』というフレーズにも考えることがあった。

子どもは自分たちから産まれてきたけれど、あたり前だが別人格の人間なんだよなー、そうやって青年期を通っていくんだなーと。
男の子、女の子と分けて考えたりはしませんが、男の子の成長って、近くで体験してみたかったなぁと思うのでした。過程で、ちゃーんと子どもっぽさも持っているのが男子ではないか?と。勝手な推測かな?

やっぱりこれもお手本にしたい文章でした☆