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4月&5月 [振り返る&迎える]

《振り返る4月》
地域の春清掃☆☆☆・山登り講座☆☆☆☆・Ayu&親の通院☆☆☆・ウォーキング参加(1回のみ・月末のウォーキングは他県移動から2週間経たず見送り)・衿奥歯の詰め物とれてしまいまた歯科へ★★★・叔母本宅より戻る☆☆☆・サンライズ出雲&おかやまひとり旅決行☆☆☆☆☆・コインランドリー初体験☆☆☆☆・叔母と母と女3人で車で2分の温泉へ☆☆☆・藤田真央ピアノ演奏会☆☆☆☆

《迎える5月》
今年こそ行きたかったのだけれど~(佐久バルーンフェスティバル無観客開催に)・山登り講座・父の介護判定・季節労働5カ月ぶりに始まるetc…

藤田真央クン [おでかけ]

『題名のない音楽会』でその音色にノックアウトされ、演奏会へ。
検温はもちろん、チケット半券のウラに名前と連絡先を書いて提出~の厳戒入場の中、行ってまいりました。
まだ22歳のピアニストだから?でしょうか、躊躇もタメも一切なくスーッとすぐ演奏に入りました。すべての曲に対してそう。迷いがない、楽譜も一切置いていない…(みなそういうものなのかしら?)

クラシックコンサートは眠りに誘われることも多いと思うのですが、終始ひきつけられておりました。
その若さでなぜそんなに豊かに演奏できるのか。
前の方の席でしたが、鍵盤をたたく指が見えない位置だったことが唯一残念(グランドピアノのウラに多少映っていましたが)。

肉声は最後まで聴けないのかな~と思っていたところ、アンコール3曲のあと、マイクを持ち、待ってましたのお話が。本来ならドイツの音楽学校で学んでいるはずが、オンライン講義中だそうです。
藤田真央クン(当初は名前から女の子かと思ってました)、末恐ろしい成長が楽しみです♪

⑦念願の「せなけいこ展」へ [サンライズ出雲&おかやま旅]

ルルちゃんのくつした (あーんあんの絵本)

ルルちゃんのくつした (あーんあんの絵本)

  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1972/12/01
  • メディア: 単行本

「ルルちゃんのくつした」など一連の小型絵本をご存知ですか。
特にこの一冊が、私にはとてもなつかしい。どちらかといえば4歳下の妹の絵本でもありました。
東京展には足を運べず、このサンライズ旅の機会に合わせ技で地方までおっかけちゃうことにしました。
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【岡山県立美術館前にて】

「せなけいこ」さんは、37歳で初めての絵本を出版。貼り絵を用いた手法が光ります。
原画を見て、間違いなかった当時からのコントラスト、包装紙やポスターの裏紙から生まれた女の子のスカート柄など初めて知ることも多く感激、再感動しました。子どもや動物の怒った(笑)表情はまさに飛び出してきそう。はるばる見に来てよかった。
また今回の図録が素晴らしい。ヒットした福音館の絵本の形をもじっているのですが、作者の集大成に間違いなし。しばらくは一番手にしやすいMyデスクに!
グッズも魅力的で(これも十分お目当て)、でも買い過ぎないようぐっとこらえて選びました。

この地ではままかり寿司、名古屋駅構内では赤福を買い、夕方にはAyuの元に帰りました。
駆け足2泊旅終了。叔母よ、母よ、出かけさせてくれてありがとう♪

思い出しいろいろ~をのちほど残します

⑥早朝より後楽園 [サンライズ出雲&おかやま旅]

岡山へ来たら三大名園のひとつ後楽園に寄ってこようと《あとの2つは偕楽園、兼六園:兼六園は30年程前に行く・前者はまだです》。チェックアウト後もフロントで快くリュックを預かってもらい、身軽になって歩くこと20分。7:30開園一番で入場~。
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想像以上に落ち着く庭園でした。もちろん十分整備(朝からととのえで働く方がたくさん)されている空間ですが、こういうところに私が毎回感じる人工的なわざとらしさは受けず。
広すぎない園内もよかったです。四季折々に訪ねればそのたびごとに変化した美しさを味わえることでしょう。
トレーニング姿の方も見受けられました。お近くなら年間パスポートで楽しめますね。うらやましい。

1時間余り散策し、次は徒歩5分の県立美術館へ~。

⑤その日のうちに岡山へ [サンライズ出雲&おかやま旅]

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出雲市駅からこの日のうちに岡山へ。サンライズでは反対側だったので、「特急やくも」では進行方向左側の自由席に座り、宍道湖【左】、大山【だいせん・右】をじっくりと。
下車は叶いませんでしたが、島根の地から鳥取~を車窓観光しました。よい3時間余りでした。

岡山駅到着(本来は倉敷で20年以上前に立ち寄れなかった「大原美術館」に足を延ばしたかった…)。駅ビルをふらふら偵察したのち、予約のビジネスホテルへ。
ツアーにひとり参加した際、やはりひとり参加の女性に「私、ひとり旅のホテルはいつもTと決めているの。朝ごはんがついているのよ」と言われ、いつかチェーンのこのホテルに泊まってみようと思っていました。
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ホテル側の都合で、シングル代金でツインの部屋が廻ってきました。前にもこんなことがあったなぁ(生涯でそれっきりであろうスイートにAyuと宿泊)。
前の晩は寝台でしたので、お風呂にゆっくり浸かり、中国地方のニュースを見てから熟睡しました。

④出雲大社へ [サンライズ出雲&おかやま旅]

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まさか「出雲大社」に自分が行くとは思っていませんでした。ただただ、寝台車に長く乗っていたいがために終点の「出雲市」を選んだから。
遠足?修学旅行?でしょうか、学生さん。
正門をくぐって、しばらく急な下り坂。敷地は思っていたより広くありませんでした。
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「出雲そば」。割子と呼ばれる丸い器3段で出てきます。
お店でいわゆる「外食」をしたのは唯一ここのみ。あとはすべてテイクアウトでした。

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大社正門前の店で。「えすこ」。これは「三色ひとくち糖」。名産生姜のお菓子。宍道湖産のレトルトしじみのみそ汁などもGet。出雲大社のお土産はこの一軒で済ませられます(女性向けかな)。

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出雲市駅から往きはバスを利用しましたが、帰りは時間に余裕もあったので「一畑電車(いちばた)」で戻りました。一度乗り換えが必要ですが案内もあり簡単でした~。
存続のためにも鉄道の方を利用していきたいですね。私は往復ともこちらをおすすめします。
映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」のロケ地)⇐のちに観ました!

③寝ながら景色を堪能 [サンライズ出雲&おかやま旅]

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シングル上段から、ひとり車窓を眺める最高の時間。都会から徐々に離れていく夜景もよし。一番は「サンライズ」というだけに朝日を味わえることではないでしょうか。
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【散らかりの部屋】

列車ですのでガタゴトして長く眠ることは難しい。なにより休んでしまうのが惜しくなる車中です。でも3時間弱はZZ…したかな。
このまま楽な格好で、駅から覗かれないようにシェードを下げて乗り過ごそうと思いましたが、早朝6時半頃、やっぱり着替えを済ませて「岡山」でいったん下車いたしました。
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そうです、「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」が切り離される作業です。ハハハ…。

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美しい山陰の山々に後ろ髪ひかれつつ、9:58、約12時間の乗車が終わり、出雲市駅に降り立ちました。

②憧れの「シングル」に乗り込む [サンライズ出雲&おかやま旅]

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「21:50」発でも、もっと早くからホームにおりました。それは鉄ちゃんの原則ですよね。入線したらみな撮りまくっています。私より世代上のご夫婦もスマホを構え、乗車ウキウキのご様子♪
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私が今回とったのは、7種ある寝台のうちの「シングル」上段。狭いと言われる「ソロ」と比べると快適で部屋数も多い(当時、家族で利用したのは「サンライズツイン」でした)。
【左 ↓ これは「下段」の方で中はこんな感じ・窓にカーブありが「上段」↓ 中央&右】
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①おひとりさま旅、決行~ [サンライズ出雲&おかやま旅]

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来月連休明けからぼちぼちとアルバイト開始になりそう。父のショートステイ(介護施設短期滞在)に合わせ、山陰・中国地方へひとり出かけてきました。会話する相手がいない旅とはいえ、通過地点に警報が出る瀬戸際でした。

そこそこの「鉄子」と自覚している私、このところのYouTubeの視聴をきっかけに、19年前に家族4人(2002年2月:あの頃は両親とも不自由なかった)で利用した個室寝台「サンライズ」に再び乗りたくてたまらなくなったのです。

旅の目的は、順に
サンライズ出雲(寝台)に揺られて車窓を楽しみたい《以前は「サインライズ瀬戸」で四国・香川(坂出)下車でした》
コロナ禍で東京開催はあきらめた「せなけいこ展」を岡山巡回で観たい

上記2大狙いに、プラスの観光として
そこまで行ったら出雲大社
同じ理由で岡山後楽園
の4つに絞った2泊3日旅でした。

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山陰へ向かう寝台車は東京発。まずは対策していざ~。のちのち新幹線などで交通費はかかりますので、久方ぶりに高速バスで都心へ。なんと隣り席との仕切りが出来ていました【左】。

「サインライズ出雲」の発車は夜10時前と遅く、それまでの間、極力接触しないように時間をつぶしました。おかげで本一冊読了・笑。駅改札をくぐったあとも長く利用者が待てるよう、何カ所もこのような美しい場所が設けられていました。ここ数年で急速に整えられてきたと言えるでしょう【右:オリンピック開催も意識しつつよね&トイレの整備等も】

いくつにも分け、少しずつUPしていきます。

コインランドリー

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人生、初体験。コインランドリー。
何年も使ってきている羽毛布団をイチかバチかで洗濯してきた。近くのどこにあるのかも知らず、検索。なんと何号機が今使用中かもわかる。24時間営業、出かける前は一台しか動いていなかったが、到着すると布団が洗える大型機はもうそこだけだった~。快晴の土曜AMだしネ。セーフ♪
スペースがあるにもかかわらず、『感染予防のためマイカーでお過ごし願います』の事情。
約70分できれいに仕上がりました。クリーニング屋さんいらずだわ。また利用しよう。

イチゴのみ [信州で作物を育てる&自然や花]

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叔母がこの春に戻ってくるまでの雑草抜きは、これらイチゴ(2年前にいただき無事増えている)の畝だけはやりました・汗。この数日で白い花が咲き始め~《あれだけ抜いたのに、また余計な植物が生えている》。
知人から松本一本ネギをもらい受け、叔母はさっそく自宅横の狭い畑の方に植えていました。同時に、もの干し周辺などのお得意DIYも始まりました(まだまだ傍観者ポジションの私)。工具の音が響きます。

とろみ [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

2018年夏に叔母の好意に甘え、私たち4人家族(父、母、衿、Ayu)が移り住んでから早や2年9カ月《関東の本宅に冬季避難(笑)していた叔母が5カ月ぶりに戻ったところデス》。

越して来た当時は「要介護2」だった80代の父、「3」を経て、いきなり最重度の「5」に判定され一年。
幸い特養(※詳細略)を備えた介護施設が車で5分の地にあり、月一度訪問のケアマネジャーさんからデイサービス、ショートステイの利用まで《かかりつけ医もこの施設のDr.に変更済・お世話になっている時間帯に異常があったらすぐ対応&処方してくれる☆》ここ1本としている。
持病もあるが、東京時代から車イスは借りていたし、老いの道を一歩一歩確実に(苦笑)進んでいると言えよう。

主たる介護者は連れ合いの母だが、老々介護なわけで同居の娘である私の力(体を持ち上げたり…)がたびたび必要となる。母は平日朝のお味噌汁づくり以外は家事はノータッチで、父の在宅日はそちらに労力をとられている。母いわく「自分の体をいたわるだけで精いっぱいなのにお父さんの世話がある」。
気の毒ではあるが、世間の高齢夫婦はみな似た事情だろう(夫が妻を介護、もある)。
希望通り『夫婦元気でぴんぴんころり~』とはなかなかいかない。
自力で歩けない父に徘徊の心配はない。これはこれで助かっている? そう考え、切り替える。

さて、水分を摂取しにくいため(ストローで吸う力と技術はない:本来人間は一日1,500ml必要なのだそうだ)、積極的に「とろみ」を利用してみてくださいと言われた。粉末の薬にはゼリー状のものを使っていたが、お茶などに今回はじめて粉末タイプ使ってみた《薬局で売っている》。小さじ1弱を加えるだけでそのままの味でとろっとなる(片栗粉のお手軽版かな)。スプーンで運びやすい。
よい感じだ。これでいくらか多めに摂れそう。

『歩こう会』5回目 [山登り&ウォーキング]

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前回より少し減って、14名参加。山の友のひとりも《医療施設勤務で前日ワクチン1回目接種♪》来てくれました。
今回は私の住む地域にもっとも近い散策。普段は車で通り抜けるだけの大道から離れ、踏み入ったことのない小道を歩きました。これは必要なこと。15,000歩以上に。

残念ながらソメイヨシノは葉桜に、そして八重桜はこれから~という狭間でしたが、それなりにきれいでした。新緑前の春の青空の下、よい運動でありました☆

パッキング [田中陽希さん(プロアドベンチャーレーサー)]

陽希さん、パッキングの様子(4月12~13日)。こういうのゾクゾクします。
準備から旅ははじまっているー(むしろこちらが旅衿持論)。

地元の山へ⑬《講座11回目》 [山登り&ウォーキング]

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自宅から40分のところで集合、その後相乗りで1時間半以上(高速も利用)で県外へ。
今年度より新しいリーダー体制に。まめな方がいると配布物が充実します・笑。
往きは激しい登りで、戻りは緩やかなコースを選んだということでしたが(下りの方が脚にくるので)、結果なかなかにすべてハードでした。百名山よりはラクに感じましたが♪
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頂上付近からようやく会えたのが「アカヤシオ」。今の季節だけなのでグッドタイミングでした。
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『三ツ岩岳(みついわだけ)1,032m
危険な足場もあり、もう登ることはないかなーという山・笑。
月に一回登った頂上での一枚をデスクトップの壁紙にし、新たな楽しみとしています☆

私の住む地域は散りはじめたところです、サクラ。今になって朝は寒の戻りありです。

テルマエ・ロマエ 全6巻 [よんでみました]

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

  • 作者: ヤマザキマリ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: コミック

これも、「島耕作」の時と同じ、ですね。キョーレツな印象を残すヤマザキマリさん代表作をまず制覇せねばと(2008~13年連載)。
ご本人の奇異なエピソードはTV出演等で有名。しかし、この作品の予備知識は私にありませんでした。原作にあたるまでは頑なに阿部寛サンの映画にも近寄らず(今は観たい!!)

【(シカゴ在住時)~自宅の窓から見える景色、周りを取り囲むビジネス臭に包まれた高層ビル群は、私を何とも行き詰った心地にさせるのです。向かいに建つビルの、同じ高さのフロアはジムになっていて、心身のバランスをなんとしても整えようとするアメリカ人達が、毎朝5時くらいから一心不乱に運動しています。そんな様子を見ていると、やり場のない圧迫感が募ってくるのを抑えられません。
日本の温泉街…そう、それは、こんなシカゴのダウンタウンの雰囲気と対極的な、完璧に180度向こう側にある世界ではないでしょうか。~】《漫画内に挟まれたコラムより》

こういう話だったのね。予定より長く連載が続き、延長戦で中身を膨らませた結果だそうですが、ローマ好きの女子がその世界にとんでしまう~というのは、本当に好きな人ならたまらない念願のタイムトリップですよね。女の子の顔(描き方)があれでよかったのかなぁ、と思うのですが、ローマ人の深彫りさを引き立たせるには「平べったい」人たち(笑)はあれが限界でしょうか。
2010年手塚治虫文化賞短編賞受賞作。

路上のポルトレー憶いだす人びと [森まゆみさん]

路上のポルトレ

路上のポルトレ

  • 作者: 森まゆみ
  • 出版社/メーカー: 羽鳥書店
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: 単行本

地域雑誌『谷中・根津・千駄木』編集人から出発した著者が、出会った人びとを回想するエッセイ。作家、思想家、詩人、そして市井にいきる人…(帯より)。
登場する98%の方はもうこの世にいない。

【長年、町の雑誌を作ってよかったことは、死ぬのがそう怖くなくなったことである。それまで人の死に遭うことが少なかったが、土地の古い方たちに話を聞くようになって、死はうんと身近になった。】
【~ともあれ、それを自分だけのものにするのは惜しい。~この世で見たこと、感じたこと、会った人のことを次の世代に手渡したい。文化とは記憶の継承~(略)。】
ほんと、この本にあるエピソードをしまっておくのはもったいない。こうして読まれていかなければ♪

中村哲さんと。
【わたしが「なぜ危険なアフガン国境に行くんですか」と聞くと、中村さんは「ほかに誰も行かないから」と答えた。彼をカリスマ化することなく、信念を曲げない生き方を、細く長く受け継いでいきたい。】
岸田衿子さん、矢川澄子さん(翻訳たくさん・私が好きなのはこれ)もあった。聞き伝えの中には、「五月の風をゼリーにして持ってきてくれ」という病床の立原道造のエピソードも。

森さんは30歳で仲間と創刊し、自らの足で雑誌を各所に置いてもらった。しばらくするとシングルで3人の子どもを育てるようになる。この本を読むと、ずっと妻であったなら会話することはなかっただろう(取材外の飲む席に行けなかったよね)出会いがたくさん詰め込まれている、と私は思った。ひとりだったことで専念できた&生活のために文章を書き続けた→それがすべて今の森さんとなっているのだとつくづく。

そうそうたる文化人ばかりの中、私が一番心に残ったのは「解剖坂のKさん」。市井の人。なぜだろう。(※「解剖坂」は某医大の解剖学教室の真裏なため)
有名でない、いわゆる業績などない普通の人々の中にももちろん、背筋のまっすぐのびた人はそこここに居るのである。

俺と師匠とブルーボーイとストリッパー [よんでみました]

俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

  • 作者: 桜木 紫乃
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/02/26
  • メディア: 単行本

第13回新井賞。ようやく読みました
父親の遺骨を母から押しつけられた青年(いい子だがもの足りない感あり・笑)が、師走から新年にかけてのひと月で3人とひと部屋同然に過ごす。ちらっとだけかかわってくる脇役もほどよい。

【風に紛れて耳に入ってきた声が死んだ父親にそっくりで、章介は思わず立ち止まり、あたりを見回した。父が死んだのをしっかり確かめなかったことを改めて悔いた。】
【女の優しさが、母も含めて苦手なのは、後々必ず章介の内側に面倒なものを落としてゆくからだった。】
【~章介は、一定の速度でふわふわと語る師匠の言葉を、深く考える前に眠りの底に引きずり込まれた。】
【「いや、いいと思いますよ。思ったことを口にするのは、大切なことです。実にいいことだと思います。ひとみさんも喜びますよ、きっと」】
【まあ、我々は喪中ですしね。】

読了した方は、上記の抜き書きに感じ入ると思う。
ラストの一章はなかった方がよかったのでは、が正直な私の感想。
彼はきっと大人になっても「師匠」のような男性なのだと思う。

(最初から、私はこの小説を思い出していた。そういう人、いるのでは。マジシャン、舞台での仕事…。)

どちらにしても読んでいる間は、間違いなくその世界にひっぱり込まれた。見事
桜木紫乃さんは他作品もきっと優れているし、私の心を掴むと思う。画面でのお姿&トーク、同性としても魅かれる。
だけれども、私にとっては2年にいっぺんくらいでお会いしていくのがよい間合いの小説家さんかな。

やめられないだし醤油 [cooking]

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玄関先にそっと置かれた「菜の花」…いつもごちそうさまです♪】

このblogでなぜか取り上げてこなかったのは「料理」であろう・笑。
菜の花、ゆうべさっそくいただいた。
…もう何年これを香川から取り寄せているだろうか。私の大好きな鎌田のだし醤油。きっかけは覚えていないが、当時スーパーには見当たらずデパートの地下のみ並んでいた。12本入りを直サイトで注文すると、単価は安くなる。

材料から和食の献立を考えるとき、このサイトが役立つ。「鶏肉と菜の花」で、決まり。
《「cooking」カテゴリー作りました。遅いって。》