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ふたりぐらし [よんでみました]

ふたりぐらし

ふたりぐらし

  • 作者: 桜木 紫乃
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/07/31
  • メディア: 単行本

新井さんが薦めていた一冊。
「夫婦はいつから、夫婦になるのだろうー」(帯より)それぞれにすべての心のうちを明かしはしていない夫と妻が、いつしか幸福へと辿りついていく…。
1965年生まれ。2013年に『ホテルローヤル』で直木賞受賞。初めて読んだ作家。
【働き口を選り好みするような男が作ったものを旨そうに食べる女房の前で、堂々とビールを飲むのは気が引けた。】
【紗弓の、言いたいことをすべて口にすると却って傷ついてしまう癖は子供のころから直っていない。思いはできるだけ仕舞っておきたい。信好といるとそれができた。~過剰な言葉を欲しない静かな幸福感~。】
私もこれは好き。そういう夫婦、ステキだと思うが。

なかなかよい作品だった。2人が中心なわけだが、他人の話も後半に挟まれる。←なくてもよかったような…。でもそのエピソードありきでまとまったのか?
純小説というのは、人の心の動きをほとんど活字にするもの? 私はそれを好まないことも、自覚した。それは、あくまで「醸し出す」もので、一字一句、説明するものではないのでは(私見)。
だから私はあまり「913.6」を読まないのかもしれない。
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