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Last Days 坂本龍一 最期の日々 [テレビ]

遅ればせながら、再放送で視聴しました。
坂本龍一さんのことは、一般程度の知識でもちろん存じておりました。
才能の塊であること、世界的な活躍、そしてMy世代としては(笑)YMOの印象が強いです。

本来、プライベートな面にはこだわらないワタクシなのですが、恋多きらしきコト、あちこち(世界各国? スミマセン)にお子さんがいる?らしいで、勝手に支持はしておりませんでした。

この番組を観た率直な感想。
亡くなって以後、家族の協力(資料の提供・映像を中心に)あっての構成。
何より私が感じたのは、公表されることを意識し、迫ってくる死への苦悩を当然持ちつつ、音楽を愛したご自分を世間に見せる演出を最期までやり通したのでは、でした《※意見には個人差があります・NHK側の見せ方もありき》。

以前、癌の闘病(もちろん病の克服もあります)は実は幸せな面がある、ことを知りました。認知症に代表されるような、自身が管理しにくい最期ではなく、存命期間を意識しつつ、精神的に強い方であれば「やりたいことをやりとげて逝ける病」なのかも、の側面からです。

既に大きく成長されている4人のお子さんの声によるインタビューがありました。私が存じ上げているのは「坂本美雨さん」だけで、彼女はこの中に入っているのか、4人とは晩年まで連れ添った方との間のお子さんばかり? などと想像し、耳を傾けておりました。
たしか、長女・長男・次女・次男の順の紹介だったと思います。
美雨さんの特徴的なお声は「次女」だったような。。。
で、こういうことは嫌いなのですが、少々ググってみました。

坂本さんは芸大時代の学生婚(最初の結婚)で長女を、第四子の次男さんは最後を看取った長年のパートナー(籍は入れていなかった模様)との唯一のお子さん《矢野顕子さんとの婚姻中に生まれた・矢野さんとは別居時代が長かった》のようでした。
次女が美雨さん。長男は、矢野さんが最初の結婚でもうけたお子さんで、坂本氏が養子縁組していたそう(つまり坂本氏と血縁関係はなし)。

野次馬的に注目してしまいましたが、今まで私が無意識に敬遠してきた点についていえば、「それぞれの時代で誕生したお子さんたちに対して、つき合いを続け、お互いに見届けてきた」のだと。もちろんきれいごとばかりではないでしょうが、そういう関係を続けられてきたことは、特別な方だったとはいえ、並大抵のことでもなかったのでは。

まぁ、才能のある方はたくさんの優秀な子孫を残して…という考え方もあります《※これも考えには個人差、です》。
嗚呼、新一万円札の渋沢栄一氏は、びっくりするほどこの世にたくさん引き継いでいらっしゃいますし…(笑)。
英雄色を好む? 現代ではどうかな~もありますが。

それぞれにおいて選んできた正直な人生(人生は一度きり)、責任を持った(←こういう言い方は好きではありませんが!)、なにより子どもが受け入れている同士のような関係を築けるのならば理想的だなぁ。。。と思ったのでした《財産的&精神的余裕ももちろん基盤としてあるでしょうが》。
【ちょっとハズれますが、例えば籍を入れる婚姻も、そうでない事実婚も(むしろその形での継続の方が私は尊敬する)、互いに話し合った上でのさまざまなライフスタイルの選択を気にすることなく通せる社会…。その人たちの大切にしているものが通せるならばそれが一番。きっと。】

そしてもう一つ。
規則正しくが重要視される抗がん剤投与のペースを時に乱し、音楽を優先した。それは、その人の譲れない選択(自由)であり、その後の命の長さで計れるものではないと。
「細く長く」より「太く短く」。一瞬でも燃やすことのできた人生模様に惹かれるこのところの衿なのでありました☆