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1月&2月 [振り返る&迎える]

《振り返る1月》
どんど焼き☆☆☆・母ちょこっと調子悪し(こちらも高齢なので気をつけねば…)★★・山関係講演会は中止(仕方なし)★★★・年金など父関係の処理にまだまだ追われ中~★★☆☆・作業所見学★☆☆☆・道祖神まつりは例年より縮小して★★☆

《迎える2月》
母の通院付き添い増える(かかりつけ医は2カ月間隔から月1に変更、今月は3度目のワクチン接種もあり)・衿2年に1度のマンモグラフィ・Ayu新たな作業所へ・隣り町の歩く会初参加?・地域の新年総会?etc…
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贅沢に、1月ラストの午前中、近所の温泉へ。男女月交代で、奇数月は女性が広い方だからです・笑。歩いて行ったのは久しぶり。

…昨年8月にたくさん(山盛りひと箱ずつ)いただいていたお隣りからのジャガイモ(とうや、という種類)とタマネギ、先日ようやく使い切りました。その3月に急に亡くなった、私の母と同世代のKさん最後に畑で作っていた収穫分です(息子さんより「食べきれないのでお願いします」とありがたく頂戴した)。
亡くなって時間が経っても、毎日美味しくいただいてきました。人は亡くなっても心に残るものですが、モノとしてもしばらくはしっかり生き、その存在を示してくれます。

作物づくりがとにかく上手で、手広く多種の野菜を育てていました。少し離れた市内に家を持っている長男さん、ひき続き畑は守っていく、とおっしゃっていましたが、同様の技術での畑管理は到底難しいでしょう(我が家より大きくりっぱ、周囲に土地も多く持つ:9部屋もあるところにおひとり住まいでした・息子さんたちが今後も時々通われますが、少なくとも数年は「空き家」となります)。

もっといろいろとおそわりたかったですし、作物が実っていく過程もそばで見ていたかった。
農機具を収めているKさんの納屋にはツバメの巣がいくつかあります。今年もその時期が来たら飛び交うことでしょう。
主がいなくなっても、動植物はまた次の季節をあたりまえのように迎え、繰り返していきます。

バッグは、3つあればいい [整理整頓をめざして]

バッグは、3つあればいい 迷いがなくなる「定数化」

バッグは、3つあればいい 迷いがなくなる「定数化」

  • 作者: おふみ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/02/28
  • メディア: 単行本

この著者は、3冊目。
タイトルは、1例ですね。すべてにおいて必要な持ち数を守っていけばすっきりと暮らせる、と唱えています。

【意識せずに暮らしていると、ものはどんどん増えていきます。~ノベルティでいろんなものをもらい、スマホを見れば広告が表示されます。~物欲は湧くものです。~だからこそ、物欲をいかにコントロールしていくかが大事になってきます。そこで登場するのが「定数化」です。数を意識すると、ものが増えるのを防ぎます。】
【身軽になりたいからと言って好きなことまで諦める必要はありません。~節度を守ってものを持つようにしたい。身軽であるメリットを享受しながら~ものの数を意識してみませんか?】
【定数化すると、ものが際限なく増えることを防げるので、生活スペースを広く保てます。ものが少なければメンテナンスも部屋の掃除も楽になり、自由時間が増えます。さらに「もう十分に持っている」という充足感を得られるので、出先であれこれ衝動買いをしなくなり経済的です。】
これはとどのつまり、無意味かもしれないうろちょろとした買い物散策が減り、時間的余裕を生み出すことに。それは経済的である以上にもしかしたら豊かなことではない?精神的にも。
(まっ、ウインドーショッピングも気分転換として大事だけどネ♪)

震災と水害でものを減らそうと思ったそう。
【~避難の際に持ち出せるものはわずか(ほとんどのものは持ち出せない)。~また、震災下ではものが多いと危険。倒れてくるものを減らしたいと思い、持ち物を見直すようになった。】

『定数化』ね。この冬はモノを少なくする予定なのですが、まだ父関係の残務が続き、全く手をつけられておりません。が、来月からはできる限り努めたいデス☆

茨木のり子さん [よんでみました]

先日、NHKで詩人・茨木のり子さんの特集があった直後より、立ち寄ってくださった方が多くいました。私もあとから視聴。「歳月」のことに多く触れていたでしょうか。甥っ子さんの姿もありましたね。
時が経っても、茨木さんの書斎が保存されていることはファンとしては嬉しい限りです。

私の母の本棚にあったこれ ↓ 、まだ目を通していないよなーと自室に持ち帰ったのですが、記録(このblog)を辿ったら、既にあるではないですかー。残しておくことは大事(ホント忘れる)とあらためて認識。

おんなのことば (童話屋の詩文庫)

おんなのことば (童話屋の詩文庫)

  • 作者: 茨木 のり子
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 1994/01/01
  • メディア: 文庫

さて、あらたに今回めくると、今の私が感じ入る詩があるのでした。
六月」、やっぱり最上級と思います☆ 今回は「みずうみ」「最上川岸」「十二月のうた」を加えましょう。

有名なところでは「自分の感受性くらい」(冒頭がこれ)がありますが、私には激しすぎます。
「倚りかからず」がなぜ収録されていないのだろうと思ったら、この本(1994年)の刊行後の発表(1999年)なのでした。でも、これもキツい。
思うより、厳しく生きられた方なのだと解釈しています。
再読(すぐ読める詩集ですが・笑)もいいですね。
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信州人かどうか [プチ情報♪]

果たして3年半で長野県人と言えるのか~?
ここで、試してみました!(某信州サイトさんより知る☆)

残念。「一級信州人」でした。まぁ、合格圏か。
10問中、8問正解。ラスト2問はまちがいなく初見の地名。すぐに忘れそう(覚えられない)。
地名よみは、難しいんだ《信号機の下のローマ字表記で「へ~」と思うことばかり》。
だから、こういうの時々買ってしまう。
これも ↓ そう。
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コロナ感染者数の県内ニュースを見る機会が多い昨今だが、位置関係と共に把握のハードル高し。

《おまけ・県内に、なんと「松川町」と「松川村」が存在する:この事実、あまり県民も知らないようです(「市」「町」「村」、その語尾だけでもややこしい・「町」は「ちょう」だか「まち」だかも、ある…)》
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しばらくは耐える、なのか [プチ情報♪]

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【通所の車を待つAyuとノラちゃん】

みなさんも同様と思いますが。
ワタクシは今、家庭の買い物以外の外出がしにくくなっております。まぁ、以前のなにもかも…とは違い、親の通院付き添いなど、入り口の検温さえクリアすればGOできておりますが。

対外的な予定、このところ消えています。毎月の山行、今月は元々休みでしたが、某公民館での山関係の講演がナシに。ナビ確認もして、初めての場所行きも楽しみにしていました。
おそらく、来月はじめの山行(冬のため平地散策程度)も中止連絡が入るでしょう。10数人は集まることになるでしょうし。

ところで、川内優輝さんのサイトに寄ったら、中止が相次いでいる中、現状においては、今度の日曜(1月30日)の「大阪国際女子マラソン」は開催されるリツイート記事を見つけました。
孤独な闘いですし(会話が激しいわけではない)、マナーを守ればよいのだと私は思っています。

→そこから飛んだところ、ペースメーカーに川内さんや神野大地さんの名前を見つけましたよ!!豪華。
こういうみなさんも今、ことごとく走る機会を失っている模様。予定だったとはいえ、一石二鳥で喜んで協力してもらえるのでは。もちろん、大会参加選手自体に注目がいくべき!ですが、ペースメーカーたちもより盛り上げてくれる、ということで、ストーブの前より(笑)家族で応援します。
増田明美さんの解説もまた、聴けることでしょう♪
(TVからのマラソン観戦、父が大好きでした:外出がままならない今、こういう形でエネルギーを送るしかない!!)

なかなかステキな大会ポスター
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無印良品ではじめる新しい習慣 [整理整頓をめざして]

無印良品ではじめる新しい習慣

無印良品ではじめる新しい習慣

  • 作者: 水谷 妙子
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2021/07/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

この前読んだ著者の新刊。
前書にダブる部分も多かったが、今回は以前に著者が所属していた会社の製品ばかりをピックアップ。
私は無印~の全部を推奨してはいないが、品物によっては長く愛用している。思えば一日講習に出かけたこともあったなー。

【無印良品は定番品やロングセラー商品が充実していることから、「ずっと一緒」「変わらぬ安心感」を期待している人が多いと思います。】
その通り。例えばユニクロは、あーいいな~と思っても、次の年にもう同じものが並ばない(なので、気にいった下着類などは早めに大量買いする時もあります:それで何度助かったことか!)。
以下、私が愛用している無印良品です。

ポリエステル綿麻混ソフトボックス
私とAyuそれぞれに翌日や夜に着る衣服入れとして。ふた無しを使用。Ayuの方が大きめ。サイトより実際はベージュ系である(それがいい☆)。こちらに越してきてから買う《幸い、主要駅近くのショッピングモールに無印~&ロフトは入っている》。
東京では必要なかった重ね着系(靴下の上に履く冬用ルームシューズなど)が増えたため、より重宝。

透明ファイルボックス
これはもう10年以上選手。スーパーの袋をかけて、「燃えるゴミ入れ」としてMy roomにて使っています。ゴミ箱は丸でない方がどこにでもうまくハマります。

ポリプロピレンアルバムL判3段264枚用
これも10年か。Ayuが小さかった頃は、いかにも~!のかわいいアルバムだったが、以後これに統一。
尚、私のひとり旅分は、別にこの細判にしている。友に見せる時などそれだけ持ち出せる《チェコ旅など大量枚数になる時は上記と同じものを使い、別に収納:計3冊になった!》。

アルミ直線ハンガー
大きめのピンチに干しきれなかったとき、便利。すき間にフィット。

ポリカーボネイトボールペン
黒ボールペンONLYづかいの時、とても書きやすい(いただきもの)。私は普段、4色ボールペン愛好者なのですが、役所関係の記入物はこれにするとギュッと集中して書けます。
《ちなみに手紙などでは「ユニボール シグノ極細 0.38mm黒」です☆》

…って、私の使っているモノ紹介♪ が続きました~が、戻りマス。
夫婦共に最近は在宅ワークが増えた著者(幼い子3人あり)、朝ごはんは夫担当。昼食は夫とは別々で、レトルト(無印~が多いようです)を上手に利用。火を使う食事の仕度、自分は「夜のみ」と決めているそうです。その割り切りもよいのかも。

ところで、私がこの地で迎える4回目!の冬ですが、洗濯物がうまく乾きません。今までそのような記憶はなく(日中のお天気でなんなく解決していた)。
乾燥機のない我が家、最後はアイロンがけで湿気を飛ばしています。今、私に時間があるからよいものの。。。
洗濯機はまだまだ使えそうですし、乾燥機付きとなると電気代も(資源的にも)かかりそう《稲垣さん推進派、できればこの方向には行きたくない》。
まぁ、そんな天候ももう少しの我慢、でしょうか?(今が一番寒い時期よね~)
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第7回『衿賞』 [勝手に『衿賞』]

もうあかんわ日記(ライツ社)

もうあかんわ日記(ライツ社)

  • 作者: 岸田 奈美
  • 出版社/メーカー: ライツ社
  • 発売日: 2021/05/31
  • メディア: 単行本

半年に1回の、世間の賞が発表されたので、私も☆【発行年月にかかわらず、私がこの半年で読んだ本の中から勝手に】。

今回は迷いませんでした。詳しくはこちら
先日は、TVで岸田家の有名なボルボ購入のお話、とり上げられていましたねー(あ~、本日までの無料配信ですネ・後半の方です)。文章で知っていた私、ほぼ忠実な再現だったのではと思いました。お父さまとの大切な…ですね。

ところで。
本来の2賞に比較的(だいぶかな)こだわらずに、今まで本を読んできましたが、今回の直木賞のうちのおひとりは過去の作品に出会っていたことがありました♪
偶然な読書のハズ、です。おもしろかった(記憶)。あー、もう全然覚えていないですが。【参考Web
だから読書は繰り返していいのですよね。
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ダイヤモンドダスト [よんでみました]

ダイヤモンドダスト (文春文庫)

ダイヤモンドダスト (文春文庫)

  • 作者: 南木 佳士
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1992/02/08
  • メディア: 文庫

南木佳士(なぎ・けいし)さんと読む。ちょっと難しいヨミだなぁ。以前に携わってきた仕事を思えば、知っていなければならなかった名なのかもしれない《余談:本好きの職場と言えど、いわゆるベストセラーを好んで読むメンバーは意外に?少なかった》。
1951年生まれ。長野県内の病院に勤務(当時)。平成元年(約35年前!)、『ダイヤモンドダスト』で第100回芥川賞受賞。

4作収録。ご自身同様、医者であったり、看護士であったり。
受賞作の『ダイヤモンドダスト』を一番先に読む。
小説については、最低限しか読後感を残さないようにしています(ストーリーに触れるという掟破りは避けたい・だがあとで思い出すきっかけなく毎回頭を抱える当の私・苦笑)。
もしもこの小説に音楽をつけるなら、無音だと思う。家族の背景がさまざま描かれているが、一番印象に残ったのは松吉とマイクだからこその会話(この関係性ありき・近くない人ほど本音が出せる)。
【退院を機に、手伝いの人を頼もうとした和夫に、また失業させる気か、と迫った顔には説得を許さない迫力があった。】
こういう譲れないもの、人間は大事よねと思う。

『冬への順応』
【~若い看護婦たちを相手に難民たちのことを話した。彼女たちは、昨夜みたテレビドラマの話をした。】
わかるなぁ。この不合理。

ほか『長い影』『ワカサギを釣る』にも、その世界観は流れていました。連作のように(連作?か)。
いずれの作品も読み始めてすぐ、その空間に持っていかれました。

…きょうは大丈夫かと思っていましたが、「冬の曇り空」は油断ならないデス。午後から雪が舞ってきました。そして、私は父を亡くして日が浅い。この本(冬の香り~♪)は、ちょうど読み頃だった気がしています。
勧められての一冊でした。先輩、ありがとうございます。
ずっとあとになるかもしれませんが、この方のできるだけ最近の随筆が読んでみたいです。
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父の続き② [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

《つづき》
臨終後、私は方々に連絡を入れつつ、病室では1時間余りで父の仕度を整えてくださいました。
「ご家族、どうぞ」で、数分父に話しかけつつ、亡くなった時に着ていた衣類を袋にしまい、一時私も帰宅。
霊安室には数時間しかいられないということで、早朝に業者に連絡(24時間体制)。午前10時半には病院へ車が手配され、私も一瞬、地下の霊安室を出た父と共にその黒塗りの車に乗り、運転手さんに私の車を止めた駐車場まで行ってもらい、私が追いかける形で葬儀ホールまで。

家に父は帰りませんでした。3年半前の移住当初は若干歩けたものの、既に介護生活はスタートしていた父、ご近所との面識はなく、万一の時はお知らせはせず、家族だけで送り出すことに決めておりました。ホールの安置所(思っていたよりずっと広いお部屋☆)で最期の数日は過ごしてもらいました。

ここ数年、父方関係では不幸が続き(そういう年代・ショックを避けるため父にきょうだいの死を告げられないこともあった→いつのまにかそれを伝えてもわからない時期に突入していきました)、遠方もあり、お互い離れたままでのお悔やみが通例となっておりました。
私たち3人と、妹夫婦(姪たちはひと月前に父に会ってくれていました)でこじんまりと、自分たちの中でしっかりと送ることができました。

寒波到来、大雪注意報発令の日で、火葬場から直接、他県の妹たちは帰途へ。
前泊してもらったのですが、夕飯は何にしよう?と一瞬考え、決めました☆
父は元気な頃、よくお好み焼きを作ってくれました。私がキャベツを切るくらいで、あとはお皿に盛るまですべて父《最後は10年前ぐらいだったでしょうか…》。
義弟もおいしい々と食べてくれました(現在の我が家では月に一度くらいで土日の昼食に出てくるMyパターンです)。
そして、そのひと切れを棺に入れました。ラップして(プラスチックはNO!ですがそれくらいはOKだそうです)。あとは私がアルバイト先でいただいてきた、はぶきのリンゴも。妹は上手にメッセージカード(写真入り)を書いてきていました。愛用の帽子を入れる予定でしたが、妹がかぶったら案外似合ったこともあり持ち帰ることに(笑)。

安置していた数日は通い、気になっていたまゆげにハサミを入れ、整えました。爪を切るときと同様に、痛くもないのに毎回やたら怖がる父でしたが、もうそんな反応も不思議に当然ないのでした。
火葬の直前も、熱くないのかなぁ…とつい反射的に思いました。
でも、横には次の別のご家族が控えているのが現実《冬は亡くなる方が多いそうで、父も空きを数日待ちました》。「あっ、熱いよー」なんて、思わず発する間もありませんでした。

以前読んだ本に。
ストレスがかかるのは、一番が「配偶者の死」なのだそうです。まぁ、男性が妻を亡くすことの衝撃の方がより大きそうですが。
「お父さんというお荷物をあなたたちに残すことだけは避けたかった」というのは、母の本当の気持ちなんだろうと思います。

後日談。
家族親戚以外には極力伏せた父の死ですが、先方から言われ、びっくりした! が2件ありました。
1つは、諸手続きに近くの出張所へ出向いたところ、火葬予約の連絡が葬儀社から行っており(公に支払い、許可されるものなので~)、既に手早く書類の用意が出来ていた(待っていた)ことです。
もう1つは、母の薬を薬局にとりに行った際、薬剤師さんから「このたびはお父さま、ご愁傷さまでした」と声をかけられたこと。
父の薬は、入所施設からの指示で毎回こちらで調合、用意されていました。処方が必要なくなった旨の連絡があったのですね。このへんではまず存在しない我が苗字ですし《私の住む集落はナント7割近くが同じ姓→ですので下の名前で呼びます!》、すぐに合致したのでしょう。

長くなりました。私の備忘録の意味合いが強いですが、お読みいただきありがとうございます。
父の見送りについては、こうしておくとよかった、うちの場合はこれでよかった、私が早めに動いた手続きetc…、もう少し書き残せたらと思っております。
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父の続き① [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

前よりつづき》
早朝、施設の主治医から父の血圧降下の連絡があり、「こちらでやれることはやりましたので、あとは救急車を呼ぶかどうかですが…」と告げられました。と言うのも、入所の際の契約(万が一の際の家族の意向、とりきめ)で、『手術は望まない、胃ろうもしない、無理な延命措置はしない』としておりました(つまりは施設で看取りまで)。これにそのまま従えば、この場で時間が経過すれば自然と…でしたので、そのお伺い(確認)もありました。
「母と相談してすぐ折り返します」と。

結果、できる限りのことはしてもらいたい、という母の希望で、Dr.が救急車と行き先の病院の手配+施設の看護師さんの付き添い乗車…で、私と母とAyuがあとから病院へ駆け付けました。
救急担当医と父本人と会えるまで数時間。その間も、看護師さんはずーっと私たちと共に待っていてくださりました。お役目だったのでしょうが、とても心強かったです《入所者の一番現状に詳しい者として》。

「肺炎を起こしています。(レントゲンで)腸をみると、消化されずに残っています。」…人間は夕方にとった食事はその時間にはほぼ空っぽになっている、のだそうです。朝に急変した父、前日の夕食は普通にいただいたわけで。つまりは、人間の生きていく身体的機能が失われている。治療はしますが、手術という段階ではない。遅くとも一週間のうちに…の診断でした。

昼前に入院手続き。また明日以降、面会が許されたら…と帰途へ。
その帰り道、運転中のため気づかずの着信が(私にも母にも)複数あり。「もう一度(危険なので)、病院にお戻りください」と。半分くらいまで来て、そのままとんぼ返りとなりました。

病室に、使い捨ての大仰な装備(エプロン、マスク)をして短時間に一人ずつ(事情を話し、Ayuと私は一緒に)。
その後も危険な状態には変わりなかったので、指示に従って待合室に待機しておりましたが、私以外の2人はさすがにキャパオーバー。
もう気持ち的には十分お別れをしたと考え、夕方ようやく家に戻りました。

いつ呼び出しが来るかわかりません。食べられる時に…と食事を済ませたり等々。病院という守られた場所にいる重篤な父より、イレギュラーな行動に弱い母と娘2人のことの方が気がかりでもありました。

時計が翌日になった頃に一度、病院よりTEL。看護師さん、「あっ、今、持ち直しました…」。で、またしばし私、仮眠。
2時半すぎ。「ご家族の方、いらしてください」。
母に断りを入れ、隣りのAyuを起こさないように。ひとりで。これだけの深夜帯の運転は初めて。「慎重に運転していくので少し時間がかかるかもしれません」と言ったら、若い看護師さん、「はい! とにかく事故らないでいらしてください!」と。

ビームで点灯、対向車がほとんどない時間帯なので思っていたよりストレスなく《ただ、真っ暗闇の中、シカの家族をいくつも目撃し、びっくり》。

「父親はたぶんもう亡くなっている」という意識を持ちながらの運転は、冷静な自分のような、慌てているような妙な心持ちでした。車のラジオは常にNHK‐第一、『ラジオ深夜便』で ♪シクラメンのかほり by布施明 が流れていました。

病室到着。父の横の、機械の波形は「0」表示。「ご家族が到着しました」で、前日とは違う夜勤Dr.の立ち合いの元、死亡時刻確認。
私の到着時間となったわけですが、厳密には少し前のことだったでしょう(←聞いて確かめました。「そうですね」と)。

介護度が進み、施設で暮らすようになって5カ月余り。年の瀬にこのようなことになるとはまったく想像しておりませんでしたが、徐々に身体の機能が終焉に向かっていった、まっとうな最期。86歳が目の前でした【今まで手術や入院の経験はなし・大往生~】。

《もうちょっとつづきます
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季節七十二で候。 [七十二候&季節の行事]

季節七十二で候。 (ダ・ヴィンチブックス)

季節七十二で候。 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 作者: 大田垣 晴子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2014/08/29
  • メディア: Kindle版

↑「Kindle版」しか、うまく貼れませんでした…。
久しぶりにこの手(大田垣さん自体も!)を借りてみました。
月刊『ダ・ヴィンチ』2011年4月号~2013年3月号の連載に描き下ろしを加える。

【日本には一年を通して四季があります。春夏秋冬とゆるやかに移りゆく気候を暦として区切ったものが二十四節気。春分・冬至など生活の中で季節感の目安になるものです。そしてそれをさらに約5日ずつに区切ったのが七十二候。五日ごとの季節を表現! なんて細やかな感覚でしょう。】
【中国由来の、でも日本の気候に合わせられた暦です。】

以前、私がとり上げた本と少々違いもありましたが(「〇日~〇日ごろ」←でしたしね!)、それも楽しみました。
絵を描けるって、うらやましい。観るのは大好きですが、絵心まったくなしの私です。

きょうで言えば、ここです。
水泉動(しみずあたたかをふくむ・この本では、1月10日~14日頃 となっていました)。
大田垣さんは、わかさぎ釣りのことを紹介~。

まだまだ冬(このところ毎日ちらちら雪が舞っています)ですが、我が家のネコちゃん、庭の木を見つめ、トリさんにしか出さない声でないています。「ヒューヒュー」と(獲物狙いの!)。
鳥たち、そろそろ動き始めています
そして、いつの間にか日暮れは後ろにずれており。わずかですが春の足音を感じます。
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3回目のどんど焼き [七十二候&季節の行事]

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【夕方、月の下で】
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ギリギリに喪中になりました [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

きょうはどんど焼きです。
朝は準備、午後は年始の役員引き継ぎ等、夕方はどんど焼き本番。3度に分けて、地域のみなさんと一日親睦の日です【後日UP予定】。

このblogに寄ってくださっている親しい友人たちにも、この場で報告させていただきます。
実は年末に父を亡くしました。前々日には何ということもなく、女3人で入所中の車イスの父と窓ガラス越しの面会が出来ており、まったくの急なことでした。
私は毎晩必ず、ガラホの電源を落とすのですが《本機のお休み~&熟睡尊重主義☆のため》、その日はなぜか忘れておりました。早朝、入所先のDr.から連絡あり。血圧が急降下し、極めて危険な状態と告げられました。
後日につづく

…家族葬の中の家族葬を行い、年末と年始で主たる手続きは済ませました。
そんなことになるとは露知らず、『今年は早めに準備できたゾ!』とはりきって先月20日すぎに年始の挨拶を投函してしまっていた私でした。
お年賀状をくださったみなさま、ありがとうございました。大変嬉しく拝見いたしました。
(そういうわけで、その後の方々にはその旨の寒中見舞いを出させていただきました。)

当初はとり乱した連れ合いの母も、もう大丈夫。家族みな平常運転しております。ご心配なきように。86歳目前の穏やかな最期でした。
私自身、記憶が新しいうちにその数日のことは書き残しておきたいと考えています。
よろしかったらまたおつき合いください。

しばらく経った今、幼い頃に父とセミとりをした場所を思い出しています。
数年前に妹と2人でその地を訪ねられていたことはよかったなーとつくづく思います。
まだしっかりとしていた父に、写真は見せてあげることができました♪
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向田邦子を読む [向田邦子と妹・和子]

向田邦子を読む (文春文庫 む 1-28)

向田邦子を読む (文春文庫 む 1-28)

  • 作者: 文藝春秋編
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/08/03
  • メディア: 文庫

2022年になりました。本年も『衿Diary』をよろしくお願いします♪

新年に目が覚め、PCは立ち上げずに(笑)これを読んでいました。
「一年の計は元旦にあり」。今年は形からでも本読みから始めたかった

2018年刊のムックを文庫化。
なぜ今頃、手にしたかと言えば「岸田奈美さん」の文章が収められていたから。最後の方に収録。
ダウン症の弟さんが、ホテルのバイキングでこんもりした山(食べたいものをのせた)を抱える光景を毎回見るときの幸福感…を、向田さんのあるエッセイを読んで思い出した~という一篇だ。

向田さんとの思い出や作品について、由縁の作家や脚本家、家族らが語る。
【大事件は起こらないですからね。向田さんは実は世間の大事件より、人間の心の中こそがいちばんすごい宇宙だと考えていらっしゃったと思うんです。】by合津直枝氏

向田さんは1980年に第83回直木賞を受賞。
知っていたはずだが、忘れていた。志茂田景樹氏との同時受賞だった。直木賞選評(当時の『オール讀物』)を本誌そのまま全文再録。強く推した選考委員に水上勉氏、山口瞳氏がいた(ほかに阿川弘之氏など:「書かないうまさというものがあると思う。あざやかとしか申し上げようがない」と)。大衆作家として一本立ちするには、30代の半ばまでに直木賞を受賞するのが理想とされているそうで(山口氏)、見かけより上をいっていた向田さんの「51歳」がプラスの後押しになった??のエピソードも。
山口瞳氏は「戦友だった」とその力を評価していた。よい文章だった

第34回向田邦子賞受賞の藤本有紀氏(「ちかえもん」で。「カムカムエブリバディ」脚本・1967年生まれ)。
【この人は、私の好きな人だ。そう思ったとき、向田さんはすでに故人でした。~私が今この仕事を生業にできているのは、やはり向田邦子さんという人がいたからだと思います。】

末妹・和子さんは姉が亡くなって20年後、遺書なるものの内容を公開した。つじつまの合わないこと(財産の残り具合など)も多々あったそうで、そのへんはだいたい~の人だった。
それもいい。
【私の印税の代理人を和子さんに指定します。ただし、本の印税は、みなさんのおかげで(モデルになってもらって)すから、4人(母、弟、妹、末妹)でわけてください。】

向田さんの作品も一部収録。どちらも読んでいるはずだが、小説『春が来た』と、有名なエッセイ『字のない葉書』にはあらたに感動してしまった。

期間限定『思い出トランプ 1~4』の朗読あり。新年に、疲れている目をつぶって聴く…いかがでしょうか。
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