向田邦子全集 新版 6 [向田邦子と妹・和子]
『眠る盃』(エッセイ)。再読。
付箋が多くついた。
学童疎開中の妹・和子さんのエピソード「字のない葉書」。文句なしにいつ読んでも泣かされてしまう。
【子供の頃の記憶というのは撮(うつ)さなかった写真のようなものである。普段はどこにどう仕舞ってあるのか見当もつかないのだが、ふとしたはずみで焦点が合うと、ポラロイド・カメラのように瞬間に現像焼付がされて目の裏に一枚ずつ出てくる。】
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訃報。
井上ひさしさんが亡くなった。ショック。太宰についての著作はとてもおもしろかった。太宰について本当に愛情があった作、だった。
私は芝居も観にいっていたな。
まだまだ本も脚本も期待されていただろう。
でも、「作」は残るのだから、これからも目にする機会はあるよね、と思う。
2010-04-11 16:00
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