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8月&9月 [振り返る&迎える]

《振り返る8月》
知人宅のぶどう袋かけを手伝う☆☆☆☆・山登り講座☆☆☆☆☆・松本ウォーキング☆☆☆☆・地域のお悔やみ(初盆)☆☆・Ayuと共に歯科へ☆☆☆・叔母といつものブルーベリ摘み(今季最初で最後)☆☆☆・衿、右肩しばらく痛む(五十肩!?…治ってきました・よかった♪)★★★★☆

《迎える9月》
山登り講座・ぶどう農家さんにて収穫時のアルバイト(直接依頼があり、大きく成長したぶどうたちにまた会えることに☆)etc…

赤い砂を蹴る [太宰治と家族たち]

赤い砂を蹴る (文春e-book)

赤い砂を蹴る (文春e-book)

  • 作者: 石原 燃
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/07/13
  • メディア: Kindle版

↑ なぜかまたKindle版しか貼れず。

東京都出身。劇作家。母は小説家の津島佑子。
とまでは紹介されていました。本作で、第163回芥川賞候補に。

「お風呂に入ってそのまま亡くなった」の一文で、この一族、特に母の津島佑子さんの作品をあたってきた私には、当然、津島さんが失くした長男(つまり石原燃さんの父親違いの弟)の状況と同じことに気づく。そのあとにすぐ、主人公が亡くした弟の話も出てくる…。

ブラジルがらみで話は進むのだが、複数の人生が呼応し合い、身近に失った命が語られる。
【大輝がいなくなったあと、ちょっと笑顔を見せただけで子どもを失った母親らしくないと言われることにあらがって、母はわざと赤い口紅をつけていた。】
【お母さんは好きなように生きた。ほんと勝手だった。でも、だからこそ、私も好きに生きていいんだと思えた。もしかしたら、好きに生きていいんだと私に教えるために、お母さんは好きに生きてきたのかもしれない。そう思う。だから。】

石原燃さんの母親は作家だったが、この小説で画家の設定になっている。
津島佑子さんの小説『火の山ー山猿記』(『純情きらり』原案)では、太宰がモデルの冬吾(西島秀俊演じる)は画家として描かれる。
…まちがいなく、母へのレクイエムなのだと思われる作品《そして、筆名「石原」は母方の祖母の旧姓『石原美知子』(←寺島しのぶ演じる)からである》。
今後も新作が出れば追うつもり。

母から娘へ~いのちと尊厳のバトン~  [安積遊歩さん]

あっという間に放映から一年が経ってしまったようです。記録が遅れました。
昨年7月の初回放送時に、もちろんチェックしており、このたび見直しました。
Eテレでの『母から娘へ~いのちと尊厳のバトン~』。

母と娘の出版を受けておそらく生まれた番組(及び相模原市障害者施設殺傷事件を受けて)かと。娘の宇宙(うみ)さんは宇宙さんらしく、お母さまの遊歩さんは若い時からの運動先駆者として、今も一本通って暮らしていらっしゃると感じました。
現在はそれぞれに離れて暮らしている宇宙さんのお父さんの、幼い娘を記録したノートはすごかったですね。愛そのもの。
宇宙さんのお父さんのお母さま(宇宙さん祖母)も、取材に対し当時の正直な気持ちを話されていました《20年近く?前の、遊歩さんの出産を追った番組はインパクト大で、2人が選んだ人生に見入りました》。

宇宙さん、昨今はハグを自由にかわせない日々ですね。また、思うところがきっとあるのでは。
…この番組は、ひき続き保存版です(多くの番組が消されていく私のBlu-rayにおいて)。

最近のドラマ [テレビ]

5月に放送された『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』をまとめて観た。原作はずいぶん前に読んだのだけれど、ドラマもなかなかよかった気がする(相手役の男性、カッコよかった)。

放映中のドラマは、DVD録画の必要がなくなった。最新話はすべてネット(PC)で一週間以内に視聴《TVを寝室に持たない私にはとても便利・Blu-rayレコーダーでの再生いらず》。
『ハケンの品格・続』は、短かったですね。それなりに楽しめましたが、無理も感じました。

私の家政夫ナギサさん』は、大森南朋さんのポジションが当初は許せず、追いかける予定はなかったのですが、多部未華子チャンがかわいすぎてスルーできず。
頻繁に「オジサン、オジサン」と出てくるのはアウトなのですけど(脇役だった大森さんを昔からステキだとひそかに思っていましたが今では主役級ね…)、ますます結末が気になるぅ。

お話はよく伺っております [よんでみました]

お話はよく伺っております (文春文庫)

お話はよく伺っております (文春文庫)

  • 作者: みね子, 能町
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/11/09
  • メディア: 文庫

能町さん、もう何冊目かな。
電車の中、喫茶店などで耳にした会話より想像力を膨らませ…のイラスト付きエッセイ。
お得意の人間観察。このタイトルの意味、手にしてようやくわかりました。

100歳近いおじいさんが、レジで592円の買い物に対し、602円を出したエピソード。その年齢になって、一人で買い物に出かけ、小銭を使って支払いを済ます…果たして私は出来るのだろうか。
そのおじいさんが能町さんを見て「バレリーナだ」と言ったこともなんだか図星で~(もちろんご本人ほめ言葉として受け取る)。

5歳なのでもう中年だそうです [ネコ]

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丸2年が過ぎ、動物苦手のAyuもすっかり仲よし。
ネコちゃん、毎晩衿の布団に来るように。のびのびリラックスしすぎ。

2カ月ごとの歯科健診 [Ayuの通院]

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Ayu、2カ月ぶりに歯科へ。幼い頃からこういう場に通い慣れているので極めて落ち着いた診察TIMEです。虫歯はありませんでしたが、もしかするといずれなってしまいそうな箇所を早めに処置しました。
Ayuはこれで終わりですが、親の私は以前の歯科でのかぶせものがとれてしまい、治療中。
2週間後、ひとり通います《Ayuを診てもらう際は、必ずや私もセットです》。

フードコートでお昼、が同時の楽しみ。以前から約束していた『モスバーガー』で《マキタスポーツさんの影響を大きく受けて:ラジオ『東京ポッド許可局』の話・笑》。

人間失格② [太宰治と家族たち]

につづき。
【~自分には「空腹」という感覚はどんなものだか、さっぱりわからなかったのです。へんな言いかたですが、おなかが空いていても、自分でそれに気がつかないのです。~自分が学校から帰って来ると、周囲の人たちが、それ、おなかが空いたろう~などと言って騒ぎますので、自分は持ち前のおべっか精神を発揮して、おなかが空いた、と呟いて、甘納豆を十粒ばかり口にほうり込むのですが、空腹感とは、どんなものだか、ちっともわかっていやしなかったのです。】

【自分は子供の頃から、自分の家族の者たちに対してさえ、彼等がどんなに苦しく、またどんな事を考えて生きているのか、まるでちっとも見当つかず、ただおそろしく、その気まずさに堪える事が出来ず、既に道化の上手になっていました。つまり、自分は、いつのまにやら、一言も本当の事を言わない子になっていったのです。】
【~ひたすら無邪気の楽天性を装い、自分はお道化たお変人として、次第に完成されて行きました。】
【~自分のお道化もその頃にはいよいよぴったり身について来て…(略)】

【けれども、自分には少しの不安も無く、あの警察の保護室も、老巡査もなつかしく、嗚呼、自分はどうしてこうなのでしょう、罪人として縛られると、かえってほっとして、そうしてゆったり落ち着いて、その時の追憶を、いま書くに当っても、本当にのびのびとした楽しい気持になるのです。】
【どうせ、ばれるにきまっているのに、そのとおりに言うのが、おそろしくて、必ず何かしら飾りをつけるのが、自分の哀しい性癖の一つで~(略)】

ほかにもポチポチと付箋はありますが、このへんで。
私小説作家なので、少しは変えていたとしても自己分析が多く含まれていると思われます。
大地主の家の六男坊(11人の10番目)で生まれ、直接生みの母に甘える期間なく、乳母タケ(本を読み聞かせた)に育てられ~で、性格形成されていき…。
うがった見方を早いうちからした子ども、でしたね、まちがいなく。

やっぱりこの本は、何年後かにまた一気に読み返しましょう(また全然違う感じ方をするかも)。

食う寝る遊ぶ 小屋暮らし [よんでみました]

食う寝る遊ぶ 小屋暮らし

食う寝る遊ぶ 小屋暮らし

  • 作者: 中村 好文
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/04/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

人に薦められて。
1948年千葉県生まれ。建築家。
信州に「電力は風力、ソーラーでまかない、水は雨水を浄化して利用、調理は炭火、お風呂は五右衛門風呂、トイレは簡易水洗」という小屋を建てて、過ごした記録。

【~どう見ても見事に不便そうでしょう? ところが、不便や不自由は、本来人間の持っている「生活の知恵」を呼び覚まし、「創意と工夫」を生み出す原動力かもしれません。
休日を小屋で過ごすようになってから、手も頭もじつによく働くようになり、賢くなったと、自分でもそう思うのですから…。
→休暇をのんびり過ごすつもりが、いつのまにか「働き者」になり「創意工夫の人」になった。】
【~「建物」というより「小屋」ですし、「簡素」というより「粗末」と表現したほうがよいのですが、私にはそれが人の住まいとして必要充分のように思え、しかも、とても美しく感じられました。】

とても素人には真似できない設備(設計)ですが。
質素な美しさ、といえば、私は時々「ヒヤシンスハウス」を永遠の憧れとして思い出すのでした。

雑誌の品格〈1〉2 [よんでみました]

雑誌の人格

雑誌の人格

  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 2013/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

雑誌の人格 2冊目

雑誌の人格 2冊目

  • 作者: 能町 みね子
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

最新刊で「3」が出たというので(果たして地元の図書館に入荷するかはわからない・都心と違い、かなりシビアな在庫運営なのがわかった・「予約」もはばかられる…笑)、過去の2冊を。
走り読みだが、能町みね子さん、本職とはわかっているけれどイラストがうまい。観察力と表現力にアッパレ。
独自の目線で、それぞれの雑誌の読者像を描く。今では廃刊してしまったものもあるだろう。
紙の雑誌業界が厳しいことは誰もが想像できる。

この中で私が手にするとすれば(美容院で見るチョイス)、『ku:nel』『散歩の達人』『ダ・ヴィンチ』『haru-mi』か。
→「ライフスタイルに高い理想を掲げながらも物欲から逃れられない、ポリシーやこだわり重視の女子。」「ピース又吉、オードリー若林」など文系芸人びいき(当然!)」
…ムフフ、図星か。

《栗原はるみというより、平野レミかな。藤井隆(マシュー)と掛け合いの番組、笑ったな。》

松本ウォーキング③ [山登り&ウォーキング]

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名水(井戸)、何ヵ所かは汲んでいる方がいました。ワゴン車をつけてタンクでたくさん…も。【そのそばの傾きかけたおうち…】
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真夏の一日でしたが、幸い風はありました。
旧開智学校校舎も見学。【トレードマークの天使は、social distanceにも♪】
ここ、洋館シリーズの記念切手にあったわぁ。持ってる。
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松本城、昨今の事情もあり『入場に40分待ち+見学に50分』で諦めました。お姿のみ。
美しい街・松本はまたゆっくり訪ねましょう♪

バスターミナルの涼しい待合室で1時間以上ゆっくりし、暗くなる前に無事戻りました。
約8km。山登りと比べると平地は気楽です。
厳しい暑さの中、地図頼りの散策、自分なりに鍛えました☆

松本ウォーキング② [山登り&ウォーキング]

駅構内の観光所でスタートの記録(登録カードをかざす)→案内地図をいただきGO!
まずはパルコ近くにある老舗で親戚にお菓子を送らねば~。うまいことにコースの通過地点そのままに入っていました。
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気になる用事を済ませ、井戸を訪ねながら、次に大きく見えてきたのは「松本市美術館」。
草間彌生さんですね。帰りのバスまでは時間がたっぷりあるので(なにせ日に2往復しかない)、慌てることはありません。スタートでいただいたバッジの提示による割引料金で常設展、観てきました。
鏡を利用した空間など、再び挑戦的な世界を楽しみました。

松本のイオンモール(大きい)の入口で、100円ショップの看板と出会ってしまい、ひきつけられるように入る(7点購入)。その流れで「ナンが私を呼んでいる~」と早めにお昼。
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《つづく》

松本ウォーキング① [山登り&ウォーキング]

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松本名水ウォーキング
久方ぶりに例のJR東日本の個人ウォーキング企画を決行いたしました。
【主な立ち寄りスポット13地点のうち、7ヵ所で飲み比べOKです】

松本までひとりマイカーは、まだまだ心細い(駐車の問題もある)。
車で20分弱のところに(駐車可)松本行きバスの停留所があるので初めて利用。普段は土日祝のみなのですが、今月は毎日運行。Ayuが作業所に出かけている間に(&父がショートステイで留守)、ひとりきままに。
1時間ちょっとで到着(こんな時期なので最後まで6名の乗車のみでした…)。

あー、ここにまたこんな形で来るとは。約3年前のことでした。東京の自宅から、上高地へ出かけた時が、松本駅経由でした《つづく》。

地元の山へ⑥《講座4回目》 [山登り&ウォーキング]

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登り始めるまで車で2時間半と遠かったですが(4人で相乗りさせてもらう☆)、今回は2つの頂きに到達することが出来ました。
北八ヶ岳の『茶臼山(ちゃうすやま)2,384m』と『縞枯山(しまがれやま)2,403m』の縦走。「麦草峠」(既に約2,100m地点)に駐車してスタート。
大きな石(岩)の間をすり抜けていくような登山でしたが、前回の百名山のような苦しさはなく、私には適度なコースでした《翌日以降の筋肉痛なし!》。

先日、MILLET(ミレー:仏メーカー)の夏用長袖シャツとズボンを購入。それもよかったのかなぁ。汗ダラダラでもさわやかだった気が(通気性~♪)。
頂上では、やはり下界と違って涼しく、真夏でも長袖要ですね。
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お昼タイムは、展望のよい大きな岩の上で。
猛スピードで立ち込めた霧が流れていくさまはとても美しくみえました。

黄色いスイカ [信州で作物を育てる&自然や花]

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収穫できました☆
が大きくなり、雑草にまみれていてもちゃんとがなっていました。生命力。
私は黄色のスイカが好きなのです。期待していなかったものの、味もよし、でした♪

ナイアガラ [信州で作物を育てる&自然や花]

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ぶどう袋かけリターン♪
叔母の知人宅のぶどう棚でお手伝い(以前「はざかけ」体験をさせてもらいました)。
約350袋、ご家庭用としてはとてもりっぱです☆
「ナイアガラ」という品種だそう。
久しぶりの作業、楽しかったの一言。

朱色 [信州で作物を育てる&自然や花]

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ヒメヒオウギズイセン。ご近所の敷地より。

流浪の月 [よんでみました]

流浪の月

流浪の月

  • 作者: 凪良 ゆう
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2019/08/29
  • メディア: Kindle版

【 ↑ なぜかKindle版しかうまく貼れず…】

2020年本屋大賞
BL作品を精力的に刊行、とあったので初めての挑戦~と構えていましたが、この本は違っていました。
あとが気になり、どんどんと読み進んでいきます。「こんなのあり?」で、ところどころ常識的にひっかかりはするのですが、最後は、その気持ちがわかるのがたった2人ではなく、共感者が生まれたことは歓びといえるでしょう☆
こういう世界は形が違ってもいろいろとありえるのでしょうし、今の時代への問題提起もたくさん含んでいる作品です。

…たくさんの予約者が待っているので早く廻しましょう。