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ペコロスの母の贈り物&ペコロスの母の忘れもの&続・ペコロスの母に会いに行く [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

ペコロスの母の贈り物

ペコロスの母の贈り物

  • 作者: 岡野雄一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/01/20
  • メディア: 単行本


ペコロスの母の忘れもの

ペコロスの母の忘れもの

  • 作者: 岡野 雄一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/02/28
  • メディア: Kindle版


続・ペコロスの母に会いに行く

続・ペコロスの母に会いに行く

  • 作者: 岡野雄一
  • 出版社/メーカー: 西日本新聞社
  • 発売日: 2019/04/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

7年ぶりにペコロスさんがお母さまのことを描いた作品を。3冊まとめて。
概要は十分把握しているのですが、また重ねてエピソードを拝見すると(見やすい大きめの漫画です)、すべてが何度読んでもずしんとくるノンフィクションなのです。
当時の現実は、酒癖の悪さや妻への暴力が絶えなかった父親の姿に子も苦しみ、のちに連れ合いを亡くしてまもなく認知症を発症した母親の介護~はきれいごとではないわけですが、おそらくどなたが目を通しても伝わってくるものがあります。どれでも最低一冊はみなさまどうぞ~という気持ちです。

…著者のお母さまは、息子の意志で胃ろうを選択し、一年半後に入所施設で亡くなりました。
「胃ろう」にはさまざまな意見がありますが、どんな形でも長く生きてもらいたい…の判断だったとあります《私の友人A子も胃ろうした母親を何年も介護施設に見舞っています》。あたたかかった肉体が徐々にそうでなくなっていく過程をかみしめてゆっくりと送ることができたと。

我が家においては、亡父の特養入所の際には「胃ろうは希望しない」と記入し、自然な看取りまでをお願いしておりました。本人が苦しむ延命措置は避ける、で意見は揃っていました。
しかし、施設のかかりつけ医に小康状態の連絡をもらった際は、その時点であらためて最終確認され、母の強い希望で救急搬送してもらい、半日後に病室で息を引き取る形となりました(いずれにせよ数時間後に死亡でした・もちろん胃ろうなどという段階ではなく)。

母親自身は、やっぱり胃ろうは望まないと思います。
「私」自身の将来も、無理な手当は極力せず~を希望します。
難しいところですね。現実となれば、他の血縁の願いもありますし《私は2人姉妹で、出戻って両親と長く同居してきた・他県に住む妹夫婦はおそらく私の判断に従うと想像しますが》。

時々考えます。やっぱり自分のことが自分でちゃんと管理できている間に一生を終えたいものだと。
一時、橋田壽賀子さんが「安楽死」(尊厳死)の是非を提言していましたが、私は最後までの命のまっとうを思う一方、橋田さんの方へより傾くこの頃です。