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ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう: 介護げなげな話

ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう: 介護げなげな話

  • 作者: 岡野 雄一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/08/17
  • メディア: 単行本

一連の岡野雄一さんの、ペコロス最新刊。
まず最初に、
【「母ちゃん、ありがとう。飯のタネになってくれて(笑)。】
今までの漫画はあくまで創作、全部が事実ではないとのこと。
【そこで、母の認知症とリアルに向き合った5年間と、その後、グループホームのお世話になるまでの期間に絞って、あの漫画の舞台裏はこうだった~というこれまで言葉を濁してきた部分を(笑)、白日の下にさらすことにしました。】

昭和25年長崎市生まれ。
【25歳の時に小さな出版社に入社、結婚もしたけれど、共働きのすれ違い生活から離婚することになって、それまでの生活を清算する意味でも会社を辞めて(東京で20年過ごす)Uターンを決意したんです(40歳)。息子は4歳になっていました。この子は生まれた時から僕が面倒をみていたから、今でいうイクメンの走りです(笑)。授かった命が育っていく、その過程を日々目の当たりにする感じがすごくよかった。こういう経験をさせてくれたこと、今でも息子に感謝しています。】

今は19歳年の差のある奥さんと再婚されています。付き合いは長かったものの、息子の思春期を越すまで待とうということで時機をみたそうです。
【この時、すでに母はボケていたので、その先も絶対に母のことで女房には迷惑をかけない、母のことで女房の足は引っ張らない、そう僕は決めていました。】

【介護3のとき(最終的には介護5←最終ランク)提案された選択肢が「在宅・特養・グループホーム」の3つでした。僕はフリーランスになっていて、家を空けることが多くなったのと、築50年の家をリフォームしようにも費用がバカにならなかった。収入が不安定になったので、そこにお金をつぎ込むわけにはいかなかったんです。】
【施設見学、1回だけでなく、何回か訪ねました。ふらっと立ち寄って雰囲気を確かめに。なぜって、見学申し込み日の一度きりだと、いいところしか見せなかったりするでしょう。そこで「すみません、ちょっと寄ってみました」みたいに言って訪ねていました。
つきっきりで対応してもらわなくてもいい、ロビーに入らせてもらうだけでも、スタッフの雰囲気とか、わかるじゃないですか。】

【父の遺族年金にずいぶん助けられた。親の年金の一部を自分の生活費にあててもいいと思うんですよ。自分の時間を使うんですから。】

【今、介護中の人もそうだし、これから親の介護に突入しそうだという人も同じ。
『親不孝な時間』(=介護から離れる時間)を持ってほしいと思います。
『介護=親孝行』と考える人が、けっこう多いんです。これが当事者を苦しめる。】

2013年に映画化。何回目でしょうか、先日もTV放映がありました。早めに録画チェックしよう(舞台化は2016年)。
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