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シルバー川柳 長生き上手編 byシルバーネット [よんでみました]

笑いあり、しみじみあり シルバー川柳 長生き上手編

笑いあり、しみじみあり シルバー川柳 長生き上手編

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2023/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

【昼下がり 故人ばかりの 時代劇】
【節電で 猫をみんなで 奪い合い】
【モノ値上げ 小遣い値下げ オレ音(ね)あげ】
【別腹が 身体の中に いくつある】
まだまだお元気なみなさま。

【音(ね)を上げず 湯たんぽ活かす 元気妻】
私も母の湯たんぽを5月はじめまで、要望にこたえて(そこそこ手間デス)つくっていました。

【目覚ましの はるか手前で 起きる老い】
【一つ持ち 一つ忘れて 帰る友】
目覚ましが鳴るまで眠っていられたら、本望です。
私は一晩続けて一気での睡眠はとりたくてもとれなくなりました。必ず途中で目が覚める(山登りでくたびれていてもダメ…)。
忘れもの、うっかりの抜け事項(笑)もたびたび。同年の友とは「両手にモノを持つ」ことは極力避けようと声をかけあっています。

【ゴミ箱で 薬飲んだか 確かめる】
【妻退院 リンゴむく指 細く見え】
【救急車 まさか夫(うち)かな 急ぐ道】
【病室の 窓より初日(はつひ) 撮る夫】
しみじみと。わかります。

【棺桶に 何も入れるな 綺麗好き】
本当に、そういう人もいるかもしれませんよね。希望があったら生前にからっと伝えてもらえると残される側も助かります。

【荷の中の 里の新聞 懐かしき】
母の里の叔父夫婦からの宅配便は、やはり土地の新聞をクッションとして毎回入れてくれます。
…今朝のフロント仕事で、お客さまから懐かしい言葉(方言)を聞きました。両親の出身の隣りの県からみえた方でした。しばし会話が弾みました。
私の大事な社会生活の一端です。

月と散文 [よんでみました]

月と散文

月と散文

  • 作者: 又吉 直樹
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/03/24
  • メディア: 単行本

又吉直樹さんの最新エッセイ。同名のオフィシャルコミュニティ(2021年8月~2023年1月)を単行本化にあたって大幅に加筆・修正。

申し訳なかったが、返却期限等の相互作用もあり、走り読み部分も多かった。
全体の印象では、又吉さんのエッセイとしてはこちらこちらの方が私には伝わるものがあった。

【「生まれ方も死に方も選べないけれど、生き方は選べる」ということに僕が気付いたのは最近のことだけど、それもみな当然のことだと知っていたのだろうか。】

…お父さまが亡くなった、くだりがあった。芥川賞受賞の際は、お姿があったと記憶している。前記より、2021年夏以降のことだと察する。
売れても、有名になっても、この人は自分の感覚や感情は変わらずにいる方のように思う。これは、意外と難しいことではないかと私は考える。「信じられる」人かどうかは、そんなところにあるような気がしている。

いずみさん、とっておいてはどうですか 高野文子と昭和のくらし博物館 [よんでみました]

いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り

いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り

  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2022/09/24
  • メディア: 単行本

お慕いしている寡作の漫画家・高野文子さんに、まさか新刊は出ていないよね? と検索にかけていて見つけました。
本当に高野さん?→高野さんが携わっていました。

『昭和のくらし博物館』のことは東京在住時に聞いたことはありました。
昭和26(1951)年に建った木造住宅に家財道具を残して公開したくらし博物館。
平成11(1999)年に開館。
そこに、1954・1952年生まれの姉妹(わかばさん・いずみさん)らの遊び道具なども展示されています。それを中心とした展示の際、監修したのが高野さんだったそうなんです。
今も時おり足を運び、見直しをされているそう。
《子どものこころ、読書中の心情などを大事にする、という視点は共通か~・今回の高野さんのプロフィールには「趣味は裁縫と木工で、本業以上にのめり込むことが多い」とあり(笑)》

一気に、私も子ども時代を思い出しました。
紙の着せ替え人形、あったなぁ。あんなに遊んだのに1つも残っていない。だから貴重。
ビー玉とか、白チョークでアスファルトに描いてのケンケンパ、ゴム跳びも…。
十姉妹。我が家はセキセイインコだったけど、あの頃ジュウシマツを飼っていたおうち、多かった。
本来は、Yちゃんと行きたかった場所だな。
百聞は一見に如かず。数年のうちには行きたいと思う。

※「いずみさん、とっておいてはどうですか」は、提供した姉妹のお母さま(1923年生まれ)が、娘の写生画のウラに書いていた言葉。今回、そのままの字でタイトルとしたそうです。
『捨てずに残す』美も、大切にしたい♪

飽きっぽいから、愛っぽい [よんでみました]

飽きっぽいから、愛っぽい

飽きっぽいから、愛っぽい

  • 作者: 岸田 奈美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2023/03/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

岸田奈美さん原作のプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』全10回、早くも次回が最終回となっていますね。
第1回は、母と叔母と共に視聴したのですが、私以外の2名はそこで脱落いたしました。
ちょっと特殊な脚本ではあります。昨今のドラマには、現在・過去(回想)があっちこっちと飛ぶ作品が多く、高齢者がついていきにくいこと、またそれとは別にこのドラマには独特な世界観が漂っています。
追って観ている私は、もう何ら違和感なくおもしろい表現方法だなぁ~と楽しんでいます。

さて、今回の本は『小説現代』連載。
この中に書かれているエピソードはドラマでも登場していました。

【諦めるというのは、自分を認めるということだ。(母は)歩けない自分をしっかり認めてから、どう生きていくかを、前向きに考えることができた。なによりの味方は、自分と、時間(の経過)なのだ。それを知ってから、わたしと母は、絶望することがなくなった。】

【母に代わって、このわたしが家を売る旗振り役を仰せつかった。】
ドラマで美保純さん演じる祖母、の家のこと。
奈美さん、私の娘Ayuの1歳年上の若さ。当時から母親の手術の承諾書にサインをしたり、このような大役を任されたり…。もう慣れっこになっているかもしれませんが、本人にはいつでも重いよな、おつかれさまだ、と深く思う。

【新梅田食堂街にふらりと立ち寄ってたこ焼きを注文すれば「お姉さん、このあと仕事は? ないの? ほな青のり多めにかけとこか」と言われ~(略)。】
こういうノリ、私は得意ではありませんが、ナマでちょっと体験したいと思ってしまった。
大阪道中、もよいかも!?

…岸田奈美さんのコトを知るには、私はこちらの一冊がよりおすすめです。
父親が早く逝去し、母親が車イスユーザーになり~は、自分のことだけを考えて生きてよい青年時代に重かったけれど、本当に大変だったのは、元気そうに見えて、認知機能が衰えてきたおばあさまの存在だったと思います。
たよりにされるのも限界がありますよね
ネットを通じて文章にすることから手ごたえを得て、TVのコメンテーターや、家族の話がNHKでドラマ化される今まで、どんどんと評価され、前に進んでいる存在は圧巻です。

きれいな言葉より素直な叫び [よんでみました]

きれいな言葉より素直な叫び

きれいな言葉より素直な叫び

  • 作者: 新井 見枝香
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2023/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

勝手にもじって『衿賞』とさせていただいている、元祖『新井賞』は2021年1月以降の発表はナシ、となっている。
そんな新井見枝香さんの新刊(といっても今年はじめの刊行)をようやく~。

結論から言ってしまうと、現在の新井さんは「元書店員」となっている。でもコラムや書評者の仕事は続けており、各紙に連載も持つ。ネットラジオも。踊り子の仕事に今は重心を置いている。

これまでの流れは、先日直木賞を受賞した千早茜さんとの一冊や、同じく直木賞作家の桜木紫乃さん作を知る人には既に伝わっているところ。

世間から注目されてきた「書店員」に、エッセイストの顔もあることは想像しやすいが、新井さんは「踊り子」に魅了されて、自らがその道へも入っていく。
お客を得ていく過程や、存続の危機の現状など、何にでも苦労はあるが、読んでみて初めて伝わるものがあった。その現時間がそのまま流れる舞台って、観客の生身の声や心が正直に届いてしまい、一番わかってしまうものなのだろう。
嘘偽りない、と言っていいのかわからないけれど、最近よく言われる「編集」したものでない、まっすぐな世界が存在するというか。

新井さんは、人の目を気にしないで進んでいくところがいい、と思ってきた。でも実は、とても気にしてしまう人なのかもしれない。ご家族とはずいぶん連絡をとっていないとあった。

【ダーツが面白いのは、的に刺さるからである。刺さりもしないことに怯えているうちは、憂鬱でしかない。】
名言では。精神的に揺れ動く体質は感じた。

【~裸を見るより踊り子という活動を応援したいという人がいる。むしろそういったお客のおかげで成り立っている。】

ある女性のお客さんが、地方の劇場まで足を運んでくれた。
【~ストリップは旅のきっかけのひとつだろうが、誰かが前向きに行動することの理由になったのなら、私は素直にうれしい。】

【本屋に入って手に取った本が、ストリップ劇場に入って観た踊り子が、ずっとずっと先の「何か」につながるかもしれない。そもそも私がここにいることが、私にとっての「何か」なのだろう。(略)~たまたまそこに居合わせた人が無責任に放つ素直な言葉で、おまじないのように誰かがほんの少し楽になることもある。それくらいのほうが、素直に受け取れることもあるのだ。】

カヨと私 [よんでみました]

カヨと私

カヨと私

  • 作者: 内澤旬子
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2022/07/06
  • メディア: 単行本

福音館書店『母の友』連載。
内澤旬子さんは何冊目だろうか。
海が見える地方に移り住んだ著者、雑草を食べてもらおうとヤギを飼い始めた

【一度でいいから海が見える場所に住んでみたかった。簡単ではなかったような気もするけれど、思ったよりもあっさりと叶ってしまった。気が付いたら他に優先すべきなにかを持ち合わせていなかったから。喜ばしいことなのか考えていても仕方がない。~】
このようなこの人の文章が好きだ。
望みがあって実行できるのならば、たとえあとで後悔してもたぶんやった方がいい、よね。

【私が付き添っていると、安心したように草を食べはじめる。】
【カヨと寄り添いあって、海を眺める。草を眺める。空も眺める。】
動物が自分に打ち解けてくれるってうれしい。本能の先に、だから。計算じゃない。
【~カヨが嬉しそうに車に乗るのを見ると、私はこのために車の運転を習得したのだと思うようになった。】

いずれそういう話になるのだろうと思っていたが、予想より早くヤギの繁殖へと話は移っていく
【ああ、このままずうっと、赤ちゃんヤギを抱っこしたまま固まって、世界の終わりまで動かなくてもいいくらい、満ち足りる。赤ちゃんは凄い。】
失礼して、我が家のネコの話。早くに避妊手術済みなので一度も出産はせず。まだ完全に叔母の庇護下にあった時のことだが、一度くらい母親にさせてあげたかった気はするのだ(けど、これも人間のエゴかな)。
【できることなら生命体として、生殖を体験させてやりたい気持ちはある。けれども~】
本人たちの幸せを考えても、すべて自然にまかせられない事情はある。

【交尾して、産んで、授乳して、また交尾して、またおなかが膨らんできて。カヨと暮らしていると、怯え悩んでいた年月が遥か彼方に飛び去って行く。】
著者自身が妊娠することはなかったが、カヨや彼らの家族を増やすかどうかと調整をする中で、自分の歩んできた人生と時に交錯する。
【一頭だけだったときのカヨは、半分人間のようになって私に依存してきていたが、交配を境にどんどんヤギの世界に戻っていき、むしろ私がヤギの世界に引きずりこまれていった。】

野生であるようで、そこに人が介入しているのだから、完全には自然ではないのだろう。
でも動物の、本能の部分は見えてくるし、見させられる。

著者の時々入るイラストが、いい。
そして久しぶりに本の装丁っていいな、と思わせてくれた《紙の本》。
「しおりひもが2本付いている本」なんて、今どきない。

…またネコと比べて悪いが、ネコが甘えてくるコトより、ヤギが個人を見分けて慣れてくるコトの方が、もっともっと嬉しい(尊い)だろうと想像する《著者がヤギの方へ寄っていったからこそ》。
生き物の声をもっと近づいて聴きたくなった。静かな世界で。

おりたたみ自転車はじめました [よんでみました]

おりたたみ自転車はじめました

おりたたみ自転車はじめました

  • 作者: 星井 さえこ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/02/26
  • メディア: 単行本

私のことで考えると、現実的ではないですが。
車での移動が主なため、「自転車に乗っているヒトにはとっても注意」な日常~、でありまして。
主要道路でない小道や、自転車道が確定されている環境なら味わってみたかったなぁ(もう年齢的&体力的に難しい)。

それでもこの著者のように、ひとり旅にこのような足があったら幅が広がって愉快だろうなぁと思わせてくれました。コミック形式なので、楽しさがより伝わります。

【おりたたんで自動車や鉄道、船など乗りものに乗せることができるので、遠いところでも手軽に連れて行くことができます。】
途中で疲れてしまったら、切り換えて公共交通機関で楽に帰宅は利点。

瀬戸内しまなみ海道のサイクリングロード体験。全線にわたって自転車道が併設されていて、日本はもとより世界中のサイクリストが憧れる「サイクリストの聖地」なのだそう。
高松までは、私が乗車(21年前)したことのある「寝台特急サンライズ瀬戸」を利用(2年前の私は「サンライズ出雲」の方でした・岡山駅で切り離し)。

著者は、都内メーカー勤務の工業デザイナー。2021年の刊行時に『10年前からおりたたみ自転車の魅力にハマっている』とあるので、キャリアは十分ですね。
下記が著者の最新刊です。ご紹介まで☆

おりたたみ自転車と旅しています

おりたたみ自転車と旅しています

  • 作者: 星井 さえこ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/03/24
  • メディア: 単行本

シルバー川柳 バラ色の人生編 byシルバーネット [よんでみました]

笑いあり、しみじみあり シルバー川柳 バラ色の人生編

笑いあり、しみじみあり シルバー川柳 バラ色の人生編

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2023/01/26
  • メディア: 単行本

【俺はどこ 老妻(つま)のプランは 一人旅】
【家中を 敵に回して 免許死守】
【医者通い そのためだけの 服を買い】

【明日在るか やはりケーキは 今日食べる】
【咲けないで 枯れないで 生きている】
【亡き夫の 時計の電池も 替えておく】

【缶コーヒー 見舞品だが 蓋あかぬ】
やわらかいもの等々、高齢者には気遣いが必要。

【弁当を しだれ桜に 覗かれる】
俳句、でもよさそう。

このシリーズ、10年目&第20弾の刊行だそうです☆

永遠のおでかけ [よんでみました]

永遠のおでかけ

永遠のおでかけ

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2018/01/26
  • メディア: 単行本

もう少し前に手にとるべきだったかな。
益田ミリさん。今までもちょこちょこ読んでいます

某A新聞(笑)にエッセイを長く連載されており、毎回ほぼ目を通しておりました。
いつからかお父さまのことが書かれておらず、だいぶ時を置き、亡くなっていたことに触れていました。その時間に、既に感じさせるものあり、でした。

…りんご作業の昼休みに、車の助手席をリクライニングさせ、扉を開けて風を通しながら読み始めました。私も一昨年末に亡くした父を重ね、目頭が熱く~。

【病人に食べたい物をリクエストされるのはうれしい。生きることに貢献できる喜びである。(病院の)小さな売店には、入院している人と見舞いに来た人とが必要なものが、バランスよく並べられていた。】

【担当医からがんの告知を受けた翌日、父は退院した。検査や治療など、これ以上なにもしたくない、抗がん剤治療は受けないのだから、もう明日にでも退院したい。頑として譲らなかったらしい。】
本人の意志が確認できるのなら、これが一番でしょう。希望に100%限りなく近く。

【~父はなんの躊躇もなくポケットから布の小銭入れを出し、おでんを買った。父が、わたしに買ってくれる最後のものかもしれなかった。】
そして事実そうなった。

「これが最後だな」という瞬間は我が家にもあった。口に食事を運ぶ段階になり、みなで囲んでいた食卓から、ベッドの上で母からスプーンでもらう形となった時、もう台所で一緒に食べることはないと。
入所が決まり、その朝、車イスに乗り込んで玄関をくぐった父。ここに帰ってくることは二度とない。
人生の終焉が近いということは、場面々で、口に出さぬとも家族それぞれが思っている。

両親と同居はしていなかった著者、「もうだめかもしれない」の連絡のあと、生きて会うことは叶わなかった。だけど、自立している娘、特別にべとべとと最後の時間を共にすることはお父さまも望まなかったと思う。

父親が生前、「いいところだぞ」といっていた場所へ旅した一文があった(この人のエッセイにもあったな)。
それもいいかもしれない。私自身については、現時点では全然思いつかないのだが。

50代で決める! 最強の「お金」戦略 [よんでみました]

50代で決める! 最強の「お金」戦略 (NHK出版新書 660)

50代で決める! 最強の「お金」戦略 (NHK出版新書 660)

  • 作者: 荻原 博子
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/08/10
  • メディア: 新書

最近はこんなのばかり手にとってますね。マイブーム、ありますよねー(また荻原さん)。

【人生100年時代において、50歳は折り返し地点にすぎない。】
↑ これはこれで励み。まだ半分?!
【若い頃のように、他人と比べたり、競ったりしない。そんなことに貴重なエネルギーを無駄にしないで、目の前の自分の人生にだけ目を向けるのです。】
人生は一度だけ。誰にでも平等に死は訪れます。私は、人生の勝者は、富や権力を手に入れた人ではなく、死ぬときに「いい人生だった」と満足できる人だと思っています。】

【ひと昔前の会社の規則では、「副業禁止」が多かったのですが、これからは~極端に減っていくことでしょう。】
【2040年には、~65歳以上の一人暮らしが約4人に一人になるといわれています。そうなったときのために考えておかなくてはならないことは、3つあります。
①老後資金は足りるのか ②電話やネットでコミュニケーションをとれる人はいるか ③人生の最後をどこで過ごすか】
②は上野千鶴子さんも毎度口を酸っぱくして言われてますね。

【(略)~だったら、そんな会社はこちらからクビにしてもいいのです。会社に残るとしても、自分のために働きましょう。】
【~60代になって新しいことに挑戦したくなったとき、「肉体的にも精神的にも活力がある50代のうちにやればよかった」と後悔するかもしれません。】
【大切なのは、いまから「年金だけで暮らせる家計」にシェイプアップしておくこと。】
哀しくならない程度の(笑)節約生活に慣れておく、は既に私も入っていますね~。

ところで。。。
よく聞く何歳から年金を受けとるか問題。「もらわなくても生活できるならまだもらわない・もらわないと足りないならもらう」というスッキリした回答が、以後私の中にはあります(まだちょっと先の事項ですが!)。
それでもひっかかる点がふわっとあったのですが、先日ネット上で下記を知り、ますます前述通りでよいのだ~と思いました。
ここです。

年金を一度も受け取らずに本人が亡くなった場合、『65歳から亡くなった月までの年金については「未支給年金」として相続人(遺族)が一括して受け取ることが可能。』
相続人(遺族)が受給できる亡くなった人の「未支給年金」の金額には、繰り下げ増額は反映されず「亡くなった本人の65歳時点での年金受給額 × 亡くなるまでの経過期間分」です。』

受給時期を遅らせた結果、まったく本人が受け取ることなく天に召されても、65歳時点の支給額~が遺族に入るのです。ならば迷うことなし。生活が成り立っているのなら受給は最大に遅らせてよいのでは?(満額で受け取る)。
私が無知だったのでしょうか、まったくこのしくみは知りませんでした。
…その中間地点あたりの年齢で~受給を開始する、という人が実際には多いのかもしれませんね。

【介護で会社を辞めるのはなるべく避けたいもの。親の介護はいずれ終わりますが、その後で再就職しようと思っても、もとの会社に戻るのは難しく、たとえ戻れたとしても、同じような待遇で働くことは困難でしょう。】
これも上野さん、同じように言っています。そして、親の介護で離職した息子や娘の悲惨な例をよく聞くけれど、正規の勤めなら絶対辞めないはずだと指摘しています。待遇が非正規で、むしろそれ(介護)を理由に仕事を辞めている、と。
これは重要な事実と思います。

私で考えると…
今も東京で暮らしていたら、親が老いてきても家賃を支払っていく術として、慣れた仕事は辞めなかったでしょう(辞められなかった)。どうにか継続していたハズです。
『介護保険の専門家に相談していけば、働き続けたまま親の介護をしていけるはず』と、上野さん。
外部の力、制度はどんどん使っていきましょう。
《…ヨボヨボの母は、娘の私が仕事なり遊びなりで留守にするのはとても心細いと言い、その望みにも添ってきままなバイト暮らしをしておりますが、確固たる収入が必要ならばそんなことはいっていられないわけです。》

余談。
精神的肉体的時間的余裕は心身の健康維持にはもっとも大事で、現在の私ができるだけ尊重したいモノ。人間としてのバランスとり、ですかね。
約5年前の移住は、都心のビル群と人混みから卒業したい私のライフスタイルの希望と折り合ったものでした。フルパートの仕事もやりきった感あり&視力の温存(以後は自分のためにとっておきたかった)。
本当の意味ですべてが安定してきた(?!・笑)この頃。

長時間の外出や旅での自由な外泊は、同居の親の高齢化で(最近は娘のケアにも何かととられているのが現状・個々の差はあれど三十路あたりからの老化の進行は顕著と言われるのがダウン症候群です)難しい日々ですが、私の心の安定はご想像通り以前よりありがたくとれています。
…育児から卒業した同年たちは《いや、私の周囲は男女ともに独身や子を持たない友が圧倒的に多いケドね!》夫や家族の理解を得て、もうまもなくの自身の定年を前に羽ばたけるFREE時間を得てきており(同居でなくとも双方の親の高齢問題にはもちろんみなぶち当たっています)、それでもそれぞれの悩みはもちろんあり、またお互いないものねだりで友の立場をうらやましく思う日もあります。。。

理想の父にはなれないけれど [よんでみました]

理想の父にはなれないけれど

理想の父にはなれないけれど

  • 作者: じゃんぽ~る西
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/03/31
  • メディア: 単行本

何きっかけで手にしようとしたかもうわからなくなってしまったのですが(汗)、なかなかおもしろかったです。
『フランス人妻との間に日仏ハーフの男児2人を授かった漫画家の父。~いま、この瞬間だけの姿を父親目線で丁寧に描写する~子育てコミックエッセイ』(裏表紙より)

オールカラー。6つ違いで産まれた次男ちゃんがなかなかにやんちゃ(激し~い)。
これを見ると男の子2人を育てるって並大抵じゃないと思わされます(こちら息子も甥っ子も持たない女系デス)。
…生まれ変われるなら、大変なのは承知で男の子の育児を体験してみたい。それか、今度は自分が男性で生まれて人生を送る、のどっちかだな。

次男が生まれた時、著者の母親が口を酸っぱくして言ったアドバイスは、「とにかく上の子をかわいがること・弟ができて不安になる・下の子はまだそんなことは理解していないのだから~」だったそう。男の子はもしかして余計にかな。より嫉妬心がうえつけられる動物? 結果、この見越した助言は功を奏したそうだ。

【ベビーカーで困っている人を見た時にはどこを持てば助けられるかすぐわかる男に成長した。】
私がじゃまだなぁ~と思っていたスーパーで子どもがまたがっているキャラクターカート、あれはじっとしていられない子どもがそこに惹きつけられ、親は買い物をとてもしやすいそうだ。あれを発明した人は天才だと。
やっぱり別の視点を聞かないといけないですね(我が娘が幼児だった約30年前にはこのモノの存在はなかった気がします)。

【みちをあけてください・けがにんがいます】
次男がミニカーで遊んでいる時、発した言葉。どこで仕入れてきたんだ? という言葉たち。
Ayuも学校からいくつも家庭では飛び交わない単語を持ち帰ってきたなぁ。流行っているアニメとか、AKB系の振り付けとか。

育児マンガ、久しぶりでしたがマルマル本能で動くBaby、いいです。
Free(自由業)のお父さんって、比較的長い時間、子どもの成長をみていますよね。これってやっぱり有益なことなんじゃないかな。
ワンオペはもちろん避けたいし、(ぐんぐん成長する時期に触れることが少ないのは)もったいないと思う。

郵便局はあぶない [よんでみました]

郵便局はあぶない (SB新書)

郵便局はあぶない (SB新書)

  • 作者: 荻原博子
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: 新書

キャッチーなタイトルですが、より目を引くためでしょう。昨今の郵便局の使い方のコツ、損失を避けるワザを紹介~ぐらい。
荻原さんは過去にも何冊か読んでいます。

郵便局は全国津々浦々、24,000局あるのだそうです。私の今の住まいでは、一番近いスーパーに行くより手前!にあります。
ゆうちょ銀行は便利、と痛感したのは東京からの引っ越しの際、信用金庫系の口座(たしか娘の学校関係で作ったのがはじめ)を解約して引き上げる手間がかかった一件。クレジットカードの口座等も指定していたり…とかなり気を使いました。
その点、ゆうちょ銀行は全国展開なのでもう何でもこちらに決めておけば、今後の私の人生、どこへ行ってもその面倒は発生しないのだ~と。
(その後、ぶどうバイトの振込の都合で地元JAの通帳は作りましたが~)

【これまで私たち日本人は、「郵便局なら大丈夫」という郵便局神話をずっと持ち続けてきました。】
→民営化、そしてかんぽ生命の不正販売問題があり、大きく信頼を失いました。

金利は、昔と違いほぼないような状態ですね(通常貯金は0.001%、定期は0.002%)。金利だけ見ればネット銀行の金利は郵便局の200倍だそうです《私はネット銀行の知識はまったくないのですが・「ゆうちょダイレクト」もまだ・「クリックポスト」も自分からはまだです》。

いわゆるマル優(詳細略)ですが、Ayuが幼い頃は恐ろしく利子が付きました(一年定期)。障害者手帳等を持っている人はこの枠が使えるからです。該当するご家庭は利用されていると思います。
それもバブル崩壊後から徐々にぐーっと下がり、現在はおまけ程度になっています。

ゆうちょは預けられる限度額がありますね。1,000万円がいつのまにか1,300万までとなり、2019年4月からは定期貯金として+1,300万OK=計2,600万円となっているそうです。他の銀行への体裁としてあまり声高に言ってこなかったのね。
但し、破綻となったら補償されるのは「1,000万円と利息」まで。ということは、1,000万円を超える分は他行へ~が安全ですね。お持ちの方は万が一のために。

私は、郵便局自体は大スキなのですが、生命保険関係は民間某社の掛け捨てで抑えてきています(身内が病を得た時にコースの見直しをし、三大疾病にわずかですが備えました)。
《余談ですが、我が両親も同じ掛け捨てで長く入っており、二人とも使う用事は一度もなく満期(85歳)を迎え、終了。その後の問い合わせできちんと手続きをとりましたら、思った以上の額が戻ってきました。みなさんお気をつけください。ほっぽりぱなしはいけません☆》

「ゆうパック」のお得利用(局への持ち込み、同一あて先への割引等)、私も使った書き損じはがきについてもありました。
『切手』文化は好きなのですよー。今でも「ストックブック」は飽きずにずっーと眺められます(笑)。
手紙はめっきり書かなくなりましたが(メールで速攻に済むようになって…)。

松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る [よんでみました]

松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る

松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る

  • 作者: 松村 邦洋
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2021/12/11
  • メディア: 単行本

あなたはいつの大河ドラマから記憶がありますか
年齢が予想されると承知して(笑)、私は『黄金の日日』(1978年)からです。
北条政子といえば、私の中では未だ『草燃える』(1979年)の「岩下志麻」さん。『黄金の~』のすぐ翌年のことだったのですね。

昨年の『鎌倉殿~』は、後半にいくほど目が離せなくなりました。歴史に疎い(勉強してこなかった)私にとって、それは珍しいことでした。

タレントの松村さんは、脚本家の三谷さん(※『黄金の日日』をきっかけに脚本家になると決めた)と同じく「幼い頃から家族揃って大河ドラマを観る」環境にありました。
その歴史好きはなんとなく知っていましたが、ここまで詳しいとは。

この本は、『鎌倉殿~』の放映が始まる前に刊行。そして同様に『どうする家康』についても ↓ 下記の通り昨年末に出版済み
『大河ドラマ』ありきで歴史好きになったとしてもスゴイです《1967年生まれの松村さんは『風と雲と虹と』(1976年)から観ていたと・小3!とは早い》。

松村邦洋 今度は「どうする家康」を語る

松村邦洋 今度は「どうする家康」を語る

  • 作者: 松村 邦洋
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2022/12/09
  • メディア: 単行本

鎌倉政権を描いた『草燃える』と『鎌倉殿~』。配役の比較がおもしろい。
当時、義時を演じたのは「松平健」さん。今回は「平清盛」役で、再度!出演(岡本信人さんも双方に、だそうです)。

【「梶原景時」役について…
タッキーの『義経』じゃ、中尾彬さんでしたよね。長男の景季(かげすえ)が小栗旬さんでしたけど。『鎌倉殿』は中村獅童さんですか。もう、非常にいいんじゃないですかねぇ。】
ちなみに『草燃える』では、政子の息子・頼家は郷ひろみさんでした。美男子枠!?(金子大地さんもなかなかハマっていたと私は評価~)

「松村さんは口が堅いから」というお墨付きで、三谷さんから前もって極秘に知らされた配役があったようです(「当て書き」を好む脚本家だそう)。
俳優のことばかり記しましたが、松村さんの視点で『鎌倉殿~』の登場人物の史実を、過去の大河ドラマも引き合いに出しつつ解説しています(後半はスミマセン、走り読み)。

遅まきながら「日本史」と「政治」に、ようやく目覚めてきた50代デス☆

余談:私の中では今でも義経は「国広富之」さんでして、それは『草燃える』だったのだと知りました。『草燃える』、恐るべし。

シルバー川柳 上を向いて歩こう編 byシルバーネット [よんでみました]

笑いあり、しみじみあり シルバー川柳 上を向いて歩こう編

笑いあり、しみじみあり シルバー川柳 上を向いて歩こう編

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2022/08/24
  • メディア: 単行本

【なりたくない 人にだんだん なっている】
【振り向くな 後を見るほど 前はない】
【いつまでも 出ると思うな 母の膳】
気をつけよう。いずれも心して。

【生き返る ようなもんだね 起床って】
【あこがれた 一人暮らしも 今苦痛】
【補聴器が 合ってこの世に 春が来た】

【同期会 仲間はずれの 持病なし】
【お互いに カルテのような 年賀状】
友と集ったなら、今は親の介護の話になりがちですが、あと数年したら自身の健康が話題なんだろうなぁ~。

【診察日 幼児語対応 プチショック】
【コロナ禍で 知った時には 三回忌】
ショックだ、これは。Dr.や看護師さんの言葉って敏感に響くものです。
早くマスク完全なし生活へ。これが来年の希望。

今回も傑作選でした。ありがとうございます☆

50歳になりまして [よんでみました]

50歳になりまして

50歳になりまして

  • 作者: 光浦 靖子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/05/29
  • メディア: 単行本

1971年生まれ。只今、カナダに留学中のタレント・光浦さん。この人が時々出演していたラジオが好きでした。
画面からも「打たれ弱そうな」感じはありました。読了して、確信に。

【私は文房具屋になりたかった。手芸屋にも、花屋にもなりたかった。留学したかった。海外に住んでみたかった。~今から全部叶えよう。】
【仕事も友人も住む場所も、「世界はここだけじゃない」を知ったら、どれだけ強くなれるんだろう。私はそれを知りたいのです。英語から逃げた分岐点に戻って、もう一つの人生も回収したいんです。】

【私は落ち込みやすく嘘に敏感です。~しかも長く落ち込みます。】
【私はどこからでも落ち込むことができます。もう、神のように無から不安を生み出すことすらできます。】
それに比べると私自身はあきらかに楽観的で忘れやすいし、根に持たない方だと。
著者は頭がよく、すべて察してしまうのでしょう。
…詳細は省きますが、将来描いている理想郷(p64~66あたり)を是非つくってほしい! です。

コロナ禍に巻き込まれ、待って々ようやく留学へ。
ネガティブ思考から今は抜け出せていることを勝手に祈らせてください。

《ずいぶんと予約待ちし、まだまだ後ろは待ち状態・支持しているファンがたくさんいるということですよね・芸能人らしくないのが魅力☆》
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