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第10回『衿賞』

カヨと私

カヨと私

  • 作者: 内澤旬子
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2022/07/06
  • メディア: 単行本

記念すべき(笑)第10回は、本家本元より早くに発表しましょう☆
今年1月下旬より、この半年間に私が読んだ本の中から。
ヤギと心が一体化していくさまと、「書籍」として重厚な装丁も合わせて評価です。

カヨと私

カヨと私

カヨと私

  • 作者: 内澤旬子
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2022/07/06
  • メディア: 単行本

福音館書店『母の友』連載。
内澤旬子さんは何冊目だろうか。
海が見える地方に移り住んだ著者、雑草を食べてもらおうとヤギを飼い始めた

【一度でいいから海が見える場所に住んでみたかった。簡単ではなかったような気もするけれど、思ったよりもあっさりと叶ってしまった。気が付いたら他に優先すべきなにかを持ち合わせていなかったから。喜ばしいことなのか考えていても仕方がない。..

内澤旬子の島へんろの記

内澤旬子の 島へんろの記

内澤旬子の 島へんろの記

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

内澤さんの新刊(昨年11月刊ネ)は、本来の「らしさ」が復活している。装丁からよい。小豆島へ移住後に遭ってしまったストーカー経験の恐怖はまだ残っていると思うが、それにしても明るい感じの本が出て、私も勝手に安堵しています。

今は冬。寒い。そして雪道。ましてや外出が推進されず。私は、お天気のいい日中に長めの歩き(散歩ウォーキング)が今、一番し..

ストーカーとの七〇〇日戦争

ストーカーとの七〇〇日戦争

ストーカーとの七〇〇日戦争

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 単行本

内澤旬子さんの、この著書が出たのは知っていた。しかし、思いもよらぬタイトルに手がのびていなかった。
前書あとがきに小豆島内で住まいを変えた、とあった。その理由がこれだったのだ。
その頃には苦しみが生まれていた。

読了したあとでも、内澤さんのような思慮深いと思われる方がどうしてこのような被害にあうことになったのか、と繰り返し思ってしまう。
スト..

漂うままに島に着き

漂うままに島に着き

漂うままに島に着き

  • 作者: 内澤旬子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/08/19
  • メディア: 単行本

順番を待っていました。あの内澤さんが、大都会から小豆島に移住。その顛末に興味津々。
付箋が大量についてしまいましたが、ピックアップして。話し口調が大半な気もするのですが、言葉のチョイスが素晴らしい。さりげない文章がうまい。おまけに絵も描ける(って、そっちが本業か。この本での肩書は『文筆家、イラストレーター』と。それそれ。

【やっぱり東京を出よう。201..

捨てる女

捨てる女

捨てる女

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2013/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

【震災五カ月後に離婚成立。…戸籍名とパスポート名が違うと日本に帰国できないことがあると聞き及び…。】
別居していて、仕事で海外へ行かなくてはならない→上記の都合で、届けを延長したエピソード。そういうのあるよなぁと。子どもが新年度を迎えるにあたって、それに間に合うようにしたり(経験談・苦笑)。

震災後のエピソードも出てくる。トイレにまつわるいろいろ..

内澤旬子のこの人を見よ

内澤旬子のこの人を見よ

内澤旬子のこの人を見よ

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: 単行本

1967年生まれ。緻密でユーモラスな画風と独特の視点の文章によるイラストルポに定評。
【地下足袋履いたニッカボッカもね、初めて見た時は、反射的に(略)身体がすくんだけど、成人したら腕にこだわる誇り高き職人だから。怖がる理由も、とくにない。】
老若男女全方位を対象に、こんな感じで人物観察。その鋭さと愛、そして文には今回もうっとり。『ビックコミックスペリオール..

センセイの書斎-イラストルポ「本」のある仕事場

センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫)

センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫)

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/01/06
  • メディア: 文庫

先日の、内澤旬子さん作。細密なイラストと文章で作家たちの本棚を明らかにする。
森まゆみさん、深町眞理子さん(翻訳家)が個人的に興味あり。
森さんは、作家・近藤富枝氏が叔母なことを初めて知る。

身体(からだ)のいいなり

身体のいいなり

身体のいいなり

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 単行本

何年に1回かのヒットです。おすすめ。文章もいさぎよさも気持ちがいい。1ページ目から、これはただのエッセイではないとわくわく感が。
よくある闘病記ではありません。

目次の項目 1:持病の歴史 2:そして、癌ができた 3:ようこそ副作用 4:乳腺全摘出、そして乳房再建。
昔から体は弱かった著者。なにかしら故障はあった。30代後半で乳癌発覚、再建を含めて4度..