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年金だけでも暮らせます [よんでみました]

年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方 (PHP新書)

年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方 (PHP新書)

  • 作者: 荻原博子
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2019/01/15
  • メディア: 新書

近頃のニュースもあり、よく借りられているようです。
荻原博子さん(1954年生まれ・経済ジャーナリスト)はTVでもおなじみですが、ラジオ深夜便を聴いてあらためて歯切れのよさに惹かれました。こちら「おカネはこの世で使い切る!」①~④でまだ内容が把握できます。

【老後を年金だけで暮らすには、正確な情報を持っているかどうか。できる限り出費を抑えれば誰でも悠々自適な老後を送ることができる。この2つを徹底するかどうか。】
【年金は破綻しない…破綻しないための様々なテクニックがある。(詳細略)】
【年金支給額は、加入期間や現役時代の給与、家族構成、社会状況などでも変わります。ですから、はっきり言って将来のことはわかりません。】
自分が現役時代に納めたものがどう計算・反映されてその支給額になるのか一般人にはわからないので、指摘もできないですよね…。

私は20歳過ぎても「年金」のしくみを知りませんでした(考えもしなかった・年をとったら収入がなくなる~に考えが及ばなかった)。『年金教育』なるものがないと、理解も進まないのでは。中学生あたりで必要だと常日頃よく思います。

【~90歳の人は、65歳の時のように食べたり、飲んだり、洋服を買ってオシャレしたり旅行に出かけたりということは少なくなっている可能性があり、それほど生活費は必要でないかもしれないからです。】
【贅沢な暮らしをしている人は、今から節制した生活を心がけておいたほうがいいかもしれません。】
【年金は、基本的には65歳から支給されますが、希望すれば、60歳から70歳のあいだなら、好きなタイミングでもらい始めることができます。】
【人の寿命は誰にもわかりません。また、「平均寿命」だけでなく、「健康寿命」も考慮した方がいいでしょう。~ですから、額は少なくても遊べるうちに年金が欲しいという人は、支給開始年齢を早めるという選択も考えられます。けれども、これからは「人生100年時代」。あまり早くからもらってしまうと、少額しかもらえないので長生きしたらお金が足りなくなってしまうかもしれません。それが心配なら、働き続けられるうちは働いて、年金はそれ以降にもらうという選択もいいでしょう。】

【サラリーマンや公務員の年金は「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の2階建てになっています。それぞれ別々に「繰り下げ受給」ができます。~】

【(日用品が)安い時にまとめ買いすればトクだと思っている人は多いですが、それでトクをするのは、買ったものの在庫管理がしっかりできる人だけです。普通の人は、たくさんモノを買い込むと、「たくさんあるから大丈夫」と気が緩んで、雑な使い方をしてしまうもの。(歯磨き粉など)在庫がたくさんあれば最後の最後まで使い切らないで捨ててしまう人も多いでしょう。】
わー、これ無意識にやっているかもしれない…。目からウロコ。
すべてにおいて、在庫は少なく緊迫感を持ち(笑)、大切に最後まできれいに使うべきですね。

【「高額医療費制度」の利用で、医療費の自己負担はかなり少なくなる。】
これについては私も親で体験済み。思い出すと、Ayuも乳児の頃の手術で自己負担が多くかからない制度がありました。国民皆保険って、典型的な助け合いの仕組み…。
そういうわけで、高額な保険加入は不要!とありました。

『年金をいつからもらい始めるか?』は、よく話題に上がりますが、最近どこかで耳にして私が腑に落ちたのは、「もらわなくても生活できるならまだもらわない・もらわないと足りないならもらう」というシンプルな回答でした。

もちろん最低限の貯金はいる、と書いています。但し、つつましく生活していけば今は介護保険制度も整ってきています。踊らされて「投資」はしないように!と(たいていは損をする)。

…私は前述のように「おカネはこの世で使い切る=お金は生きている元気なうちに有効に自分(+身近な家族)に使う」に共感です。
それと、貨幣価値はどんどん変わっていく。今のお金(金額)、未来は価値が小さくなります。今の同等な値打ちの時に使い、それ相応の対価を経験として得たい、と思います。

(一つ気になったのは、著者が常に「夫婦単位」の場合で書いていること。ご自身が夫とよい関係を送られてきたからこそとも思います。今後は、シングルを選んだ人についての生活にも言及して欲しいものです。)