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鳥獣戯画展へ [おでかけ]

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終わってみれば、ほとんどが「待ち時間」でありました…。
開館20分前(9:10)に到着したものの、既に長蛇の列。持参の日傘は大活躍でしたが、国立博物館での用意もありました。あの「DJポリス」を彷彿させるような職員がおり、「入館しても中でまたお待ちいただくことになります・私たちもいろいろと工夫しているのですが…」とのこと。並び始めから50分(開館より30分後)で建物自体には入る。目的のものから狙って観ることが混雑の攻略と考え、前半のその他は迷いなく飛ばし、『鳥獣戯画』4巻のうち、もっとも有名な「甲」の列へ直行。60分待ちの札。この時、「乙・丙・丁」は10分待ち、の案内があったが、あとにすれば魅力的な「甲」はさらに待つことになるだろう、と判断。
しかし、待っている間も退屈させない工夫はされている。これだけでも一見の価値あり、なのかもしれない。ここかしこに「鳥獣戯画」にあらかじめ触れられる、説明がくどくない(センスあり☆)スクリーンや壁のパネルに再現されたウサギさんたち(笑)が盛り上げてはくれる。
並んでいる間も、「あと一列で~!」の時は少しは離れているわけだが近くに現物(国宝)は見えてもいる。
残念ながら、これだけ待っても、本物の前では数秒という感じでさーっと見て過ぎ去ることしかできない。後ろは永遠につかえている。が、墨だけの12~13世紀(平安時代)のシンプル画から、たしかに動物たちの笑い声が聴こえてきた☆

さて、あとの「乙・丙・丁」巻。その時には、もう50~60分待ちの表示に。う~ん、諦める選択もあったのかもしれないが、このために早くから出かけてきたのだし。この3つは「甲」と違い、連続して鑑賞できる。丙巻の、人間がはっきりと笑っている表情が面白かった。だって、通常の絵画の展覧会で、「笑っている」、それもゲラゲラ声が出ているだろう顔って、ないじゃないですか。これがいわゆる「漫画のはじまり」ってことですね。…結果ここでは50分並んだ形。見終わりはジャスト正午でした。
《私が帰る際は、「甲・110分待ち」「乙~・60分待ち」の表示・肝心な「甲」とはいえ約2時間待ちはさすがにキツイでしょう。》
高安寺(コウアンジ、です)ゆかりのいろいろまだあったわけですが、もうこれでおしまい。私は翌日からの一週間に備えて、日曜は(せめて午後は)ゆっくり過ごしたいと考えていますが、帰宅は14時前になってしまいました。やはり平日がおすすめ、です。
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ニヤニヤしてます。トランプなのですが、絵柄を並べると「甲」巻の全貌が。私、これ一枚一枚見てるだけで、ずっと過ごせます。好きなのですよ、この絵が。
「混んでいる」ことがわかっていても、この企画展を見過ごすことはできなかったと思います。
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