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秘密の花園<光文社古典新訳文庫> [よんでみました]

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: バーネット
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/05/10
  • メディア: 文庫

幼い時、読んだつもりになっていたが、あれは同じバーネットの「小公子」あるいは「小公女」だったのか?
『子どもの心は、子どもによって開かれる。子どもは子ども同士で成長しあっていく』が主題でなかろうかと私は思った。
もちろん、そこにはメアリの女中マーサの母の存在、マーサの弟ディコンあってこそだが。
そして、子どもというのは大人の心も氷解させていく。

主人公であったはずのメアリが、最後はベットから離れることのなかった従弟のコリンの方にうつっていくところなど、作品としてはどうなのか…という評価もあるらしいが、とにかく大人になってから読み返せた(!?)ことはよかった。
この2人の子どもは、さらーっとは書いているが、実は大人から見はなされた哀しい過去があることも、あとから考えるとまた深い。哲学的な物語でもあるのでは。
光文社古典新訳文庫は、やはりできるだけ読むべきかも。
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