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第11回『衿賞』 [勝手に『衿賞』]

この人と、一緒にいるって決めたなら タサン志麻&ロマン、私たちの場合

この人と、一緒にいるって決めたなら タサン志麻&ロマン、私たちの場合

  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2022/10/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「この半年間に、これっていう読書はなかったかも…」と考えていたところ、ちょうど読み終えた一冊に付箋がたくさん付き、今回の『衿賞』に急きょ決定です☆

タサン志麻&タサン・ロマンさん夫婦による、ふたりの考え方がよくわかる本。おそらく編集者の聞き取りから構成、と思われますが、子どもへの接し方、出会い、今までの志麻さんの職歴などがわからやすくまとめられていて、ますます追いかけたくなりました。

《先日のTVで、このところの引っ越し先のリフォームなどがコンパクトに紹介されています・おすすめ☆》

志麻さんは1979年、フランス人のロマンさんは93年生まれ。志麻さん、仏での修行を経て、フランス系の飲食店で働いていたところ、新人スタッフとして入ってきたのがロマンさん。国籍も違い、15歳も年下でしたが、ロマンさんは熱烈アピール♪
ロマンさんもお料理関係の方かと勝手に思っていましたが、全然。アニメから日本語に興味を持ち、来日。アルバイト先で出会いました《日本語、とても上手・その言語のパートナーを持つことが一番上達すると聞きますね・家ではどちらの言葉も飛び交っているそうです》。

志麻さんは、学生時代から人と合わせるのが苦手。話すことも自分から積極的にする性格ではありませんでしたが、フランスの文化にいいなぁと思う点が多く、それも盛り込んでフランス料理を極め、世に紹介していきたいと。そして、出会ったロマンさんから、さらに得ることが多かった。

子どもみたいな部分も持ち合わせている(ピュア!)ロマンさんは、子どもたちと遊ぶことが好き(これってなかなか難しいと思う)、そして「夫婦で、たくさん会話すること」「なんでも言って、話し合うこと(たとえ言って相手が変わらなくてもネ・笑)」という人。
「さらけ出す」人だったので、志麻さんも、さらけ出すことがロマンさんによって出来たのですね。それまで殻に閉じこもってきた自分を出せた。

【日本の家族って、親になった途端に「子ども中心」の生活になってしまって、夫婦で向き合う時間が極端に減ってしまう。子どもたちはいずれ巣立っていく存在。】
【家を「一番素直でいられる場所」に。】
【小さな「イラッ」をため込んじゃダメ。】
【日本人は礼儀正しいと言われているけど、本音がよくわからない。例えば、接客は丁寧に思えるけど、マニュアル通りの機械みたいな時も。】
【「相手が自分に怒っていることをうれしく感じるのはなぜ?」「感情を出してくれているから」】
当たり障りなく、というのを美徳 とするか。本来は、ぶつかり合いたいって誰もが思っているのでしょうけれど。好きな人となら、なおさら会話していきたいもの。

先日の番組で、志麻さんがスーパーのカット野菜を使って料理するシーンがありました。便利なもの、手軽なものは偏見なくどんどん使っていく姿に、またハッとした私。
つかれちゃった~という日は、ピザの配達も頼むし、ウーバーイーツを利用することもあるそう。人間なのだから、臨機応変☆

【ロマンは、私の一番の理解者。】
一気に忙しくなってきた志麻さんですが、「やりたくなくなったら、いつでもやめていいし、志麻の選択ならなんでも応援する」とロマンさん。周りの目は気にせず、たとえ貧しい生活でもどうにか楽しくやっていけるという信条の二人。

築300年の古民家に移り住むことは2022年秋発行のこの本にも書いてあります。
前述の通り、これからの自分たちの家に手を入れていくため、ご近所に借り住まいして見守り中です《実際には完成間近!? 引き続き番組での経過紹介が楽しみ・この民放だけでなく、NHK「きょうの料理」の志麻さん枠でも拝見できることでしょう☆》

さいごに、ロマンさん。
【結婚するってそういうことじゃないの? 自分ひとりの幸せを求めるだけなら結婚しない方がいい。愛する人と結婚したからには、お互いに応援するものでしょう。】