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人生、山あり谷あり家族あり [よんでみました]

人生、山あり谷あり家族あり

人生、山あり谷あり家族あり

  • 作者: 岸田 ひろ実
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

岸田奈美さんのお母さま、ひろ実さんの最新著書。

ダウン症候群の子を持つ、私と同世代の女性(その長男の上に、頼りになる長女・奈美さんの存在あり)。大きく違うのが、夫を早くに病で亡くしていること(私の場合は離別・笑)、それからまもなくの3年後に自らが患い、車イスの生活になったこと。
今も病院と縁の切れない生活を送られている。

【~これまでの私の人生を振り返ってみると、大きな3つの辛い出来事がありました。障害がある息子の誕生、夫の死、私が突然歩けなくなったこと。】
最後の3つ目の受けとめは本当に苦しかったと想像できる。自分の手助けがこれからもっとも必要な我が子が居ながら突きつけられた現実。
でもこれには続きがある。
【でもこの3つの出来事は、決して悪いことばかりでなく、多くの気づきを与えてくれました。辛い出来事は私にとっての転機だったのです。この3つの出来事から教わったことをプラスの視点で伝えてみようと思いました。】

【夫は今、人の形をして、私や子どもたちの横にはいません。(略)~ぼんやりとだけどしっかり生き続け~岸田家は今日も奈美、良太、私、そして夫の浩二と、この4人でご機嫌なのです。】

【~残念に思うことは、障害のある子は「特別扱い」されがちであること。本当に必要とされるのは、「特別扱い」ではなく、あたり前にみんなと一緒に学び、一緒に過ごす、そう、「特別な扱い」にしないための「特別な支援」です。】

スイミングスクールに通わせる際のエピソード(良太さんも我が家と似た体験)についてはAyuが幼かった時の初入園のことを思い起こした。
「是非我が園にいらしてください!」が、障害を持っている詳細を打ち明けると、手のひら返しで2園に断られた。3件目で、手厚い公立の女園長に出会えた。迷わず専任の保育士も用意してくださった。あの時の嬉しさ(と悔しさ)は忘れない