とにかくうちに帰ります [よんでみました]
雨嵐の日に、交通が遮断され、会社から帰宅難民になる数人を描く。雨を凌げる屋根がある家に帰りたい人間たちの交差。子どもがうまく登場する。
価値観の合わなかった元妻。その描写から、別れの選択に妙に納得した。どちらか片方がいつも折れるのではなく、双方が少しずつ折り合うのでなければ「夫婦」は継続しないのだと。
そういえば、津村さんは「雨の音」がお気に入り、と書いていたな。受賞作も雨に触れていた。
数作しか知らないが、津村さんも絲山派っぽい匂いがある。
2016-03-05 17:00
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