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透明なゆりかご:コミック(1~7巻) [よんでみました]

透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~(1) (Kissコミックス)

透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~(1) (Kissコミックス)

  • 作者: 沖田×華
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/06/19
  • メディア: Kindle版

ドラマを拝見、原作の漫画が気になり、あたることに《第42回講談社漫画賞少女部門受賞》。

但し書きあり。
【この作品の病院内、医療の描写は作者が産婦人科医院でバイトをしていた1997年当時の状況です。現在とは多少異なることをご了承ください。】
その後、マンガ家となり、過去の経験から作品が生まれた。

以下、1~7巻より。
【私は看護師に向いていないのだろう でも続けていく気持ちを持ち続けられたら私が(患者から)得られる信頼もあるのではないだろうか】

【看取ることは悲しみだけじゃない そこに存在したことを記憶にとどめることでもあるんだ】
著者(主人公)はアウス《中絶した胎児》の処置に多くかかわった。

【NICUは退院していくか最後を看取る場所】
31年前のAyuの時を思い出した。出産後ベッドに一度来たが、その後はNICUへ。母親の私は予定通り退院し、母乳を届けに通った。ダウン症候群の告知は、それからしばらくのことだった。
我が子は無事退院となり、今に至る(NICUから出て、外界と同じ空気を吸える状態となったことは喜びだった)。

【いい父親になることは勿論大事なことだが、まず大事なのはいい夫であることではないだろうか】
自分のお腹が大きくなっていく母親(母性)に比べ、父性の育ちが一歩あとになるのはやむを得ないことなのだろう。私は、母も父も子どもに徐々にそうさせてもらうものだと考える。一緒に育っていくものだと《私はAyuを子というより共に生きていく同志に思っている》。

やむを得ず、産んですぐの赤ちゃんを養子縁組に出す女性。
【人の幸せにとって一番大切なのは縁だと思う】
人との出会い、その土地との出会いも、縁だよなぁ。
縁は肯定していってよいものでは。「縁がなかった」「縁があった」で人生は進んでいく。

ドラマ化されたのは1~3巻の内容だったかと。やむを得ない妊娠、待望の我が子を授かったもののその後の夫婦間の亀裂、妊婦の幼少の育ち方によるいろいろ~などのエピソードは、4巻以降にも多い。
私の想像以上の産婦人科の様子が多数紹介されていたことは確かで(びっくりする話ばかりだった)、『透明なゆりかご』のドラマ続編は難しくなさそうですが、同著者のドラマ『お別れホスピタル』(全4話)をようやく見終わり、とてもよかったのですけど(松山ケンイチのDr.はいい:再放送があったら是非ご覧あれ)、やはり濃~い内容にずしん々だったのであれで終わりでいいのかな。

…8、9巻(全9巻デス)もまもなく読みます。読後の記録は、これにて終わりとします