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俳句、やめられません① by岸本葉子 [俳句入門]

俳句、やめられません: 季節の言葉と暮らす幸せ

俳句、やめられません: 季節の言葉と暮らす幸せ

  • 作者: 葉子, 岸本
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: 単行本

ささーっと読ませていただきました。
『俳句をはじめて10年目の著者による「実践的」俳句入門』、とあり。

私はまだ十七音が「自然と」浮かぶ段階になく、毎回ひねり出すのに苦労~の初心者。著者とは当然違いますが、発想が決定的に違うなー、こういう作句の仕方もあるのだと思わされました。
参考にはしますが、私には難しいかも。一歩引き、客観的に(自我を)俯瞰して十七音に臨んでいる(楽しんでいる)感じ。

季語ひとつで、句の印象ががらりと変わる、という項より。
~季語の部分(上五)はまず空け、他(中七、下五)を日常のワンシーンより埋める。
そして、最後にどんな季語を入れたらその句が映えるか~を試していく

…私は今のところ、歳時記を見て、今回はどの季語を使うか決めた上で、作句に入ります。
そうではなく、最後にさまざまな季語をはめ込んで、しっくりする句に完成させる方法があるのだと知りました。

【自分の気持ちをあえて言葉にしなくても、季語が自分の代わりに気持ち、あるいはそれ以上のことを言ってくれる。そこに俳句の不思議があります。】
【自分が組み立てた五七五でありながら、思いもよらなかったところに連れていってくれる。】

【力が抜けたときに良句が生まれる。】
【気負いなく、その場で見たままを五七五にしただけの句が、かえって人に届くことが往々にしてある。】
これはわかります。こねくり回すより素直な十七音。

「兼題」について。句会などの前に、前もって出される共通お題(一般ことばor季語)。番組で、よくありますね。何人もが同じ課題に挑戦し、さまざまな句が披露され、みなで比較・評価する。
…私が通っている俳句講座では、この形はありません。
17名+講師がそれぞれに自分でチョイスした季語により、2句作って臨む。その後の「披講」は同じですが。
集まった36句に、同じ季語を使った句はほぼありません。それも不思議ですね。永遠に季語はあるということでしょう。
私自身は「兼題」に、実はとても興味を持っています。
月一回ご一緒する、ずば抜けて上手なTさんや、プロである講師が、どう料理されるのか拝見したいものです☆いつか体験する機会が来るかな?

《まだちょっと続きます…