それでも僕は歩き続ける [田中陽希さん(プロアドベンチャーレーサー)]
『日本3百名山ひと筆書き』の旅の途中の2020年春~夏に、山形県にてやむなく3カ月の空き家生活を送る中でのリモートインタビューをまとめる(地元のご厚意ですぐに住める家を紹介してもらえたそう)。
過去の3冊を読んでいるので目新しい事項はそれほどなかったのですが、百名山、二百名山、三百名山と挑戦する中で、世間に知られることによる葛藤、本来のアドベンチャーレーサーとしての思い、また幼い頃の環境などをあらためて。
「ひと筆書き」は山以外のコンクリート道も歩き、海もカヤックで何十kmも渡る。すべて自分の脚による。
【土地が変わると風土も言葉も変わります。日本をじっくり歩いてて思うのは、土地ごとに時間の捉え方にも違いがあるということ。山沿いに住んでいる人は、すごくゆったりした感じがあるんですね。一方で海沿いに住む人たちは、チャキチャキしている感じがあります。】
陽希さんは教員(指導者側)になろうとした時期がありました。しかし、指導者として選手を育成することより、自分自身が22歳という若さで子どもたちに夢を託すのはまだ早すぎるんじゃないか、とも感じていたわけです。まだまだ自身の体力を使いたいと。そして選んだ道。正直で、正解だと思いました。
旅の中で、地震などの災害に直面したこともありました。現場に残り、お手伝いをした方がよいのか。迷いながらも、今まで応援を受けて、続けてきました。
【いま自分ができることを精一杯行い、全力でゴールまで歩き続けます。】
はい。その山を登る姿に励まされている人がたくさんいます。それで最後までお願いします!
2021-05-08 20:00