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グレートトラバース2 日本2百名山ひと筆書き [田中陽希さん(プロアドベンチャーレーサー)]

グレートトラバース2 日本2百名山ひと筆書き

グレートトラバース2 日本2百名山ひと筆書き

  • 作者: 田中 陽希
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2016/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

現在、番組は終わっていますが。「百名山ひと筆書き」踏破から210日後の、2015年5月25日に北海道・宗谷岬をスタート、222日間(約7カ月)かけて九州最南端の佐多岬に2016年1月1日ゴール。総距離8000km以上。
百名山から、正直「1年間は休みたいな~」でしたが、心のどこかで「次の挑戦は何を?」を考えてもいたそうです。プロアドベンチャーレーサーの肩書き、常に目標に向かって身体を動かしたい意欲が自然と湧き出てしまうのでしょう♪
決断の一番の大きな理由は、百名山を歩いているときに、「あの山きれいだな」と思う山がたくさんあったことだそうです。
計算すると、一日50km以上歩くこととなります。出発時は、過密スケジュールが続き、体重は6kg増で80kgを超えていました。
【前の旅と変わらない撮影スタッフ。僕と違い、彼らの足並みは軽快だ。無表情のスタッフとは対照的に、思い通りに動かない自分の身体を笑うしかなかった。】
【撮影班と僕とは完全に別行動だ。お互いの姿は見えているが、干渉は一切しない。一粒の米も、水さえも分けることはない。僕が番組に出演しているということではなく、NHKが僕の旅をドキュメンタリーで追っているという形なのだ。】

番組にとり上げられたことによって、ファンができ、登頂者も増え…。ありがたいけれど、困ることもいろいろ(主たるは省きます・「もっといい距離感があるのではないか?」と悩み続けたり)。子どもがザックにサインして欲しいと来たが(陽希さんは子どもたちには特に弱い・笑)、サポートしてくれているスポンサーを考慮すると、前のようにどのブランドでも自由にサインすることができなくなった。プロとして活動している以上、これは守らなくてはいけないこと。持っていたステッカーにサインでかわりに応えたそうだ。

【四国では4つの県が隣接している。それぞれの県民性をお金で表現することが多いらしい。例えば70円を拾ったとしよう。それを香川県の人は100円に増やして貯金をする。お隣の徳島県の人はそのまま70円を貯金する。愛媛県の人はすぐに70円すべて使ってしまう。最後の高知県の人は100円に増やしてからすべて使ってしまう。「だから高知県の人は一向にお金が貯まらんのです」と笑いながら話してくれた。】
【~お父さんと一緒に天狗岳へ登りに来たという小学生もいた。自分も子を持つ親になったら、と親子の山旅を想像してしまう。】
プライベートは、今春、おひとりの生活に戻られたそうで(Facebook情報)、いつかまたそういう日が来ることも勝手に待ちたい。

そして、今、陽希さんは、アドベンチャーレースの最高峰になるワールドチャンピオンシップ(オーストラリアで開催)に向けて準備中です。もう来月11月です!(チームイーストウインドとして参加)。きっと、またNHKは追ってくれるよね~(?)。期待しています

《最後に:先日、登山家・田部井淳子さんが亡くなりました。これからNHKでの放送も続くかと思いますが、残念。というよりショックでした。今年の山の日関連での再放送にもかじりついていた私。「これから読みたい本」リストにも著書を複数挙げておりました。陽希さん応援団のひとりでもありました。お悔やみ申し上げます。》
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