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本とあるく旅 [森まゆみさん]

本とあるく旅 (わたしの旅ブックス)

本とあるく旅 (わたしの旅ブックス)

  • 作者: 森 まゆみ
  • 出版社/メーカー: 産業編集センター
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

【地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を編集していた26年間、いちばん多い問い合わせは詩人・立原道造のお墓はどこにあるんですか、だった。~なんとファンが多いのだろう。】
これにはびっくり。人気あるのだなぁ。もちろんヒヤシンスハウスのことも書いてあった。引っ越す前にここに行かなかったことは悔いが残っている。いつかきっと☆(さいたま市の別所沼公園内

三島由紀夫は私が中学くらいのときに超スター作家で、はじから読んだ。】
森さんもそこを通過したのか~。
…山田風太郎氏が亡くなったあと、同氏に関する本を出す。
亡くなった作家が忘れられないためには没後すぐ、騒がないといけないからである。】
このような第三者の行動があって後世に生き残ってきた文学者はたくさんいるし、その動きがなかったばっかりに埋もれた人々もいる、ということである。この本では再三、そのことが書かれていた。

【京都に行くなら京都の本を、沖縄に行くなら沖縄の本を、現地で読むとすっと身体に入る。でもミスマッチも時々はいい。~フランスのルマンで『コンビニ人間』を読んだり、上海でラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』を読んだり、モロッコで時代劇のチャンバラを読んだりするのもいい。】
うん、ミスマッチいい。
この人の本を読むと無性に旅がしたくなる

結婚というのは凄まじい異文化コミュニケーションである。】
たくさん読んできたから、著者の元夫(北海道出身)に関する文章は熟知している。
そうだよなー、異文化だよな。寄り添って、折り合って、あまりいい言葉ではないが妥協していくのが結婚生活なのだろうなー。
全然関係ないが、コミカルといえど『逃げ恥~』もそういうことを描いているのだろうね(本日スペシャルを録画で観たばかり)。