太宰治の辞書 [よんでみました]
1949年生まれ。国語教師でもあった著者。
高野文子装画ということで手にとる。この著者にきまって多く、描いているようだ。
文学的な調べものでのいったりきたり…で構成されている。続きものシリーズ(円紫さん)のようで、その点では私は正当な参加はできなかったのかも。
太宰の妻である津島美知子が残した「回想の太宰治」も何度か登場した。
【落語家さんの粗忽話(そこつばなし)には、昔から知られたものが幾つもある。木の枝落としをやっていて自分の乗っている枝を切ったとか、葉書を出しに行く途中で干物を買い、干物の方をポストに入れてしまったとか-こういったところが古典的なものだろう。】
落語の世界にはまだ踏み入れていないが、これだけ聞いても楽しそうだ。
【萩原朔太郎『月に吠える』より(「殺人事件」)
とほい空でぴすとるが鳴る。
またぴすとるが鳴る。
ああ私の探偵は玻璃の衣裳をきて、
こひびとの窓からしのびこむ~(以下)
…どうしてこんな色合いを出せるのだろう。手品ともいいたくなる言葉の不思議。】
同感。萩原朔太郎、も私には未知の世界だ。
【三島の太宰嫌いは有名だ。】
そうなのか。私はどっちにも触れているな。特に、三島由紀夫には数年ごとに帰っている。
2015-07-10 20:00
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