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不思議というには地味な話 [よんでみました]

不思議というには地味な話

不思議というには地味な話

  • 作者: 近藤 聡乃
  • 出版社/メーカー: ナナロク社
  • 発売日: 2012/06/06
  • メディア: 単行本

1980年生まれ。ニューヨーク在住。漫画家デビュー。アニメーション作品も手掛ける。内田春菊のタッチに高野文子風~が加わったような、挿絵。
おもしろいエッセイだった。妙な魅力がある。
【「どうでもいいことで頭を一杯にする」→忙しい時や不安な時は、ゴシップが無性に知りたくなる。→「自分が今不安なのだ」と気づく。】
これ、覚えがあるなぁ。満足感のない時ほどついネットサーフィンしてどうでもいいことに時間を費やしている。
【お箸を使う手が右手です。etc…】
こちらもいろいろなことを思い出した。Ayuは元は左利き。しかし、小学生の時、先生の自然な指導で右でも字が書けるように。つまり、どちらでも書ける。箸を持つ手は今どっちだっけ?(たしか左!?)、ボールを投げる時は?…親も把握していないこんな状態、『箸を持っているのが右手』という典型的な覚え方を徹底できず(言い訳だ)、恥ずかしながらAyuの中では今もって右・左が定かで、ない。
【「うるおぼえ」×→正しくは「うろおぼえ」〇。3分の1が間違っているそう。】
きゃあ、私もでした。そうだったのか…。

【風船を放した記憶。2歳の時。その光景がきれいだったからではなく、放していい場面(お手紙をつけてみなで風船をとばす)だったのだけれど、手を放したらもう帰ってこない緊張感から、思い出すのだった。】
みなさんの、一番古い記憶はいつですか? この質問、先日の講習での「回想法」の講師から投げかけられました。私は「妹が生まれて病院に父と行った時。3歳10カ月です。」と。講師は、親類の出産の際の記憶だそうです。似てる。
私の隣りで共に受講した看護師は、小学校高学年以降しか覚えていない、と。
実は、幸せに育った人ほど、より幼い記憶がないのだそうです。つまりは、この著者も書いているように、何か特別な印象(恐怖に近いもの?)があったから幼な心にインプットされた。
…ということは、私にとって妹の誕生は、喜ばしいというより、特別な存在の登場に対して違和感があったということなのかもしれませんね。

仕事中に入荷したのは ↓ でした。発売直後の本はすぐに図書館には入らないため、私は“「ピーン」ときた新刊著者の「既刊本」を図書館予約する読書” が、必然的に多いのでした。

ニューヨークで考え中

ニューヨークで考え中

  • 作者: 近藤 聡乃
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 2015/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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