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南極ではたらく&火星に住むつもりです [よんでみました]

南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる

南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる

  • 作者: 渡貫 淳子
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2冊とも、ラジオ『安住紳一郎の日曜天国』でのゲストの話を聴き、借りる。
こちらは「4月17日」放送分より。←「38分」あたりから。YouTube視聴、おすすめです。これを聴けば、この本の内容はほぼ把握、と言ってよいでしょう。是非
渡貫淳子さんは、1973年生まれ。第57次南極地域観測隊に参加。「母親」である調理隊員は初だったそうだ。
応募3回目にして念願の隊員に選ばれる。そのチャンスは1年に1度のみだった。

【「せめて子どもが成人するのを待った方がいいのかもしれない」「でも健康診断を通過できなくなる可能性が高くなる」(略)「君の人生なんだからね」~母親ではあるけれど、家族ではあるけれど、それぞれが個人なんだからという考え方が私の根底にはある。だから家族を置いて、1年4カ月帰ることのできない昭和基地へと向かえたのだろう。】
チャンスが巡ってきたら、掴むしかない。おろおろしていたら逃すだけ。

【「渡貫さん、南極に来ようって女の人は、あんまり助けられるのって好きじゃないでしょ。俺は基本、渡貫さんには手を貸さないから。どうしても困った時は声かけて」】
これは自分の他にもうひとり調理を担当した男性の言葉。その通り、の渡貫さんだった。強い意志の持ち主に間違いないですよね。
この2人で、なんとこの一年以上の長丁場に必要な食料を量からすべて算段。一般人には考えにくいプロジェクトだ。

【お風呂は基本、海水。】
【南極ではごみをすべて日本に持ち帰るため、焼却した後の灰をドラム缶に詰めたり、汚水の浄化をしたりもしなければならない。】

帰国後。
【あんなに制約のある生活からなんでも自由な生活に戻れたのに、それ自体を苦痛に感じるとは思いもしていなかった。~何よりスーパーの惣菜コーナーに並べられている食品を見た時、時間が経ったらこれらはみな廃棄されるんだろうなと思っただけで涙が出てきた。】

おわりに、より。
【人と違うことをするのには勇気がいりました。でも誰もができないだろうと思っていたことをやり遂げたら、そこにはゆるぎない自信が生まれました。】


火星に住むつもりです ~二酸化炭素が地球を救う

火星に住むつもりです ~二酸化炭素が地球を救う

  • 作者: 村木 風海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2021/09/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

こちらは「4月10日」放送分より。
世の中には、若くして未来のことを考えて動いている青年がいる。時々、それに遭遇し感銘する。
2000年生まれの村木風海(かずみ)くん。化学者、発明家、冒険家、炭素回収技術研究機構(CRRA)代表理事・機構長。刊行時、東京大学工学部化学生命工学科3年。
2030年までにCO₂排出量を半分にしなければ地球温暖化は止められずetc…。

私には難解な部分も多く、その中でも ↓ 下記なら身近なこととしてとらえられ~・苦笑。
【レジ袋を何回断れば、エコバッグは本当の「エコ」バッグになるのでしょうか? 正解は600回。エコバッグを作るにはエネルギーがかかるのです。本当のエコになるには、毎日買い物に行ったとしても、最低2年間は同じエコバッグを使い続けなければエコにはならないのだ。】
同じように、マイ箸と割り箸も、洗って、ましてやお湯で洗剤を使って~となると、エコになるかは状況によりけりだと。

…私とまったく違う場面に立つ方の著作は、目からウロコの刺激をたくさんくれます。
このラジオ番組にも感謝です。