愛のようだ [よんでみました]
深みはそれほどない。ただ、ラストにはほろっとさせられる。どういう結末にさせるのか…とずっと気になりながら読んでいたが、あっぱれだった(友の彼女への、本当の想い)。
【以下、ネタバレ注意】
「恋でなく愛」…は、言葉にすればそれまでだが、やはり“人生上”で考えると大きい意味を持つと思った。
永嶺という友が出てくるのだが、「自分の子かもしれない」という出来事があり、その顔写真を見せてもらうと、「DNA鑑定の必要はない」と他人も感じる。その時、その友には確実に「愛」(父性)が生まれている。そのあたりも、さりげなく「愛」とリンクしている。
絲山さん(女性だが男っぽさあり)の方が私は好きだが、長嶋氏(男性なのに心情を細かく表現するところが女性的か)、作風は似ているのではないか《おそらくこの方自身が絲山支持者・あれ、どっちが受賞は先だったっけ?→芥川賞、長嶋氏が先でした・年齢は絲山さんが上です》。
現代作家には、元々は興味がなかった私だが、この2人はおそらく受け入れられる(私にはどこがよいのかわからないヒトもいる・挙げないけれど…苦笑)。
2016-02-17 20:00
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