SSブログ

共に生きる [Movie]

金澤翔子さん親子のドキュメンタリー映画『共に生きる』を観てきました。地元の名画座系列にようやく初めて~で(夏休み期間と合わせ「子どもおすすめ枠」でもあった)。

録画していたNHKの番組を数日前にあらためて拝見。映画内の多くは、書家としての翔子さんをクローズアップしていましたので、少しAyuよりお姉さんの普通の生活~という点では、このTV番組の方が参考になります。

親子三人の思い出が詰まった家は売り、慣れ親しんだ地域に新しいビルを建てたことは今回初めて知りました。お母さまの計画、すごい。
一階は翔子さんの個展スペースに。いつでも作品が見られるということですね。
最上階では、翔子さんが30歳を機に始めたひとり暮らしを続ける(映画内では37歳に)。
理想の環境です。

TVにもありましたが、近隣住民とのつながりを大事に(とゆ~か翔子さんは自然と、ですネ)、スーパーでなく、商店街で買い物をします。
【地域の商店街の存続を願い、積極的に使っていく…は、私のお慕いする森まゆみさん、稲垣えみ子さんと重なりますね!】
喫茶店で食事もします。周囲が普通に翔子さんの生活を知っています。

ダウン症の子を持つ親御さんの励みになっていることは確かでしょう。
でも、私はもう、純粋に翔子さんの字が好き、あるいはとりくむ姿勢が好き~の集客でよいと考えます。
力強く美しい書はご存知の通り。私は芸術的な表現より、翔子さんの楷書が好き。
10歳で書いた「般若心経」。識者は「翔子さんは意味がわからなくて書いているんですよね」と。
たしかに、漢字の本来の意味はわからずとも、一生懸命写しているわけですよね。
このことを帰宅して話したら、叔母は「般若心経なんて、誰にもわからない」と言い放ちました(笑)。

「漢字を書く」って、実はとても頭を使う。Ayuが書ける漢字はごく一部です。漢字の複雑な構成を「模写」するって、Ayuには難しいことなんだ~と痛感した一瞬がありました《食器をしまう時の位置把握もAyuは苦手》。
そういう点は、翔子さんは努力か(かな!?)天性か克服段階にあり、書だけでなく、お手紙も上手です。

最後の最後のシーンで、大人の小さな言い争いがあった時、翔子さんは涙を流します。
そうなんですよ、ものすごく感受性が強い。ナイーヴなんです。
私も一方的に母に大声を出してしまうことがあるのですが、ふと見るとAyuの目は既にウルウルです。ひどい時は「もうやめて!」と訴えてきます。
平和が好き。それは精神的に、本人には大事。
心がけたいのですが、日常はそうはいかないのよ…。
人の態度、様子をよく見ています。発語は少なめでも、感じていることは人一倍です。

公開劇場は限られると思いますが、チャンスがありましたら是非(既に終了が多いか)。
《お盆休みにAyuもどうかな~と誘ったのですが(「お習字の映画、見にいく?」と)、NOの返事でした。この前は連れていったのですがね。お出かけは実のところ、「運動」の意味合いが強いのですが♪》