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簡単に暮らせ [整理整頓をめざして]

簡単に暮らせ

簡単に暮らせ

  • 作者: ちゃくま
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/06/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

パラパラとみて、「ああ読みやすそう」がまずあり、好印象発進。
『整理整頓をめざす』の中でも、かなり落ち着いたモノの見方を感じ、学ぶこと大でした。著者は、40代後半の主婦。大学生の息子ありの3人家族。
《その後、続編!》

カヴァー前そでにはまず『家事も家計も整理収納も思考も、簡単にしたら、生きやすくなった!』
【日々の渦中にいると、他人の視点に翻弄されます。(略)その結果、要らないものを買ったり、使い勝手よりも見た目を重視しすぎたり、「他人から認められること」を優先してしまいそうになります。→私にとっての「原則」は、自分を含め、家族全員が平穏に暮らすことです。そして、現実を見据え、「地に足が着いている」ことを心がけています。】

【幼い頃に多くの本に触れる機会があるメリットのひとつに「世界観が広がる」点もあります。(略)子供は下手をすると「学校が世界のすべて」という価値観にがんじがらめになりやすいのです。~「学校が世界のすべてではない」と気が付ければよいのです。~何かがあっても、本を読んでいれば、「世界は広い」と精神的に余裕を持っていられます。】
本については、たくさん持っててよい、というスタンスのようです。

【余分な物が増えて、乱雑になるのは、
●物の置き場所が決まっていない ●使った後に元に戻さない ●持ち物の見直しをしていない ●掃除の頻度が少ない ●使っていない物をそのまま保管しているetc…が理由。】
 
「せっかく来たから、ついでにココに寄って、コレを食べて…」をしない。「行く」と決めた場所に、真っ直ぐ向かい、「せっかく」だからの根性で無理に「食べない」「買わない」「行かない」こととする。そのほうがより楽しめるし、「良い記憶が残りやすい」。】同感。
最近の私は自然とこれ、です。とにかく「よくばらない」こと。それ以上動いたら(笑)もうくたびれるだけ、の年齢になってきたのも理由ですが。「それはまた今度来た時にしよう」と心を鎮める。「服」を買おうという時は、特にこの傾向です。もう買う店は固定しちゃう。そこになかったら、もう他をだらだらと見ない。次に訪れるお目当てのモノとのめぐりあいを待つ
(おまけ:「あとで自分に合わないと気づく服」について…店の試着室の鏡が、実際より細く見える鏡を設置している場合もあるらしいと、この本。それは問題。
あと、試着室の中には鏡がなく、試着して一旦外に出ないといけない~という店もありますよね。ずるいと思う。店員さんの甘い言葉にだまされないように。)

自分が人間として持っている能力を失わないように活用することは、一見平凡な日常に活力を与えます。そして判断を他者に任せず、自分で判断する訓練になります。】
「アプリ」頼りで生活するな、ということを言っています。アプリは「このように進めば良いですよ」と提案をしてくる。本来は、補佐的に使うものだと。安易に地図アプリ等を使わず、自分の知識と勘による力を試したいですよね。紙の地図、は好きです。

【人間関係の悩みにおいては、無理に好かれようと思わないこと、です。最低限のマナーだけは厳守して。これだけをクリアしたら、可能な範囲で距離を置くこと、これに尽きます。】
そうしたら自然と疎遠になっていく。どうしても苦手な人と無理につき合うことはないのです。

【時に優先順位の低い家事から初めてみる。】
延々と後回しになる、気になるけど、急がなくても問題ない家事をあえて片づけてみる。
…優先順位が低いとみなしていたものが、実は存在や影響が大きいことがある。それは家事も同じだそうです。15分早く起きて実行すればよい。
【物を減らしても家の中が何となくざわついていると感じる理由は、箱、包装紙、ショップバッグなど、買った時の包装資材が原因のことがあります。思い切って、これらを処分すると驚くほど部屋がスッキリしてスペースも生まれます。】
【「持たない暮らし」とは、買いたいものを我慢することが目的ではない。本当に買いたいもの、手元に買いたいものがはっきりするというだけのこと。減らしたいのに「本を買いたい」と思うのなら、それが自分にとって今、必要なものです。】
そう心がけていても「欲しい」と思うのなら、それは今のあなたに必要なもの。

【「持たない暮らし」を心がける人の間では、圧倒的不人気を誇る水切りカゴだが、復活させた。(略)「減らす」「残す」は「人それぞれ」。みんなが減らして「大丈夫だった」と言っていても、自分に当てはまるとは限らない。】
そうです。このあたりが類書と違っていて、目からウロコです。思い込み、はいけない。

こんまりさんとは対極? この著者は「たたむ服を減らす」と唱えています。できるだけ「服をたたまない」と。
Emiさんもこっち派ですね。
たたむと小さくなるから収納の量は増やせます。それは、場所を空けることでもあります。
が、あえて、クローゼットにハンガーで収納できるだけの洋服持ちでよい、ということ。「たたむ」作業は手間がかかる。ズボラと自称するなら、干したまま収納《私も、今シーズンのものについてはそうしています》が断然効率がよい。
著者、たたんでしまう服は、一部シーズンオフのものとインナー、ソックス(要は下着類)だけだと。
私も今後できるなら、洋服だんすの見直しをして(処分か、親に譲るかして)、四季全部をすべて吊るし、衣替えなしでいけたらなーと思います。そうしたら、アイロンがけも省けるよねー(たたむとシーズン前のしわとりで、ひと手間いる)。

【漠然とした不安を捨てる:今に至っての結論は「あまり先のことを考えすぎても仕方ない」ってことです。(略)つまり多くを持たない暮らしは将来の漠然とした不安をなくすことにも大いに効果があるのです。必要最低限のもので小さく暮らしてみて、最低必要なお金がいくらなのかを知ります。すると「実はそんなに多くない」ことがわかるかもしれません。→漠然とした不安も消えやすくなります。】

持たない暮らしは、自分の目的を常にはっきり意識しないとできません。普段から、そうした暮らしを習慣しているうちに、以前はあんなに時間がかかっていた買い物が、短時間に終わるようになりました。「もっと安くて良いものがあるのではないか」と複数の店を意味もなく回ることはやめました。「この店」と決めたら、その店で買ってしまいます。~大きな違いはないからです。】
私も、よい紹介をしてくれた店なら、結果、価格が多少違っても、その縁を優先とした買い物がしたいと考えます。

手本を見せれば、自然と親世代の方も、「ちょっと整理してみようかな」という気持ちになってくれるかもしれません。】
そうなのです、実は私がわずかながらも動いている姿をみて、母がようやく感化されてきたのです! まっ、「終活」のはしりでしょうか。本(もう日焼けている実用書&文学書)を筆頭に、ボールペンなどの小物や棚整頓。やってくれ、やってくれ、どんどん♪ です。少しでも見た目がスッキリすると間違いなく家人も気持ちいい。この調子で「食器」に着手して欲しい

「整理整頓」だけでなく、心にあらたな気合いを入れてくれた一冊でした。 
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