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二度寝とは、遠くにありて想うもの [よんでみました]

二度寝とは、遠くにありて想うもの

二度寝とは、遠くにありて想うもの

  • 作者: 津村 記久子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/08
  • メディア: 単行本

津村さんは3冊目ですが、エッセイははじめて。付箋、たくさんつきました。
1978年生まれ。広告には「超・庶民的芥川賞作家」と。受賞時は二足のわらじでしたが、もう辞めたそうで、会社員だった時との両方のつぶやきがありました。
ん? これ、私読んだことある文章? もあり、A新聞で連載していたと判明。

【わたしは、周りが静かでもうるさくても文章が書けないという腹立たしい体質で、仕事に関する作業をしている時はずっと「雨の音」を鳴らしている。】
スマホのアプリで今ではたやすく入手できるそうです。「テントに当たる雨」「サンパウロの森の雨」なんてバリエーションがあるのだとか。
【ビジネスのやり方は簡単だ。カモに向けて「少しだけ」おいしいものを与える。】
【帰り道で買ってきたカップ麺などをすすりながら、昼間に録画していたドラマを観ていると、「これも一種のディナーショーだな」とほくそえんだりする。】
【「苦しさはやがて消える。あきらめた真実は永遠に残る」byランス・アームストロング(ツールド・フランス7連覇ののちドーピング疑惑で剥奪)】
【「なんでも言い合える関係を維持する能力」よりも、「言うべきことと言わないでいるべきことをより分けられる能力」のほうが重要なのではないか、と最近思うようになった。】
【マカロン? マカロンってなんなんだ。「マカロンはなんであんなに小さいのにどうして180円とかするのかな」と相田みつおに一筆書いて欲しかった。】←爆笑。

《正しい死に方なんて誰も知らない》より。
【代表的な例として大原麗子。「孤独死」ばかりでとりあげられる。しかし、「死に方」は身の処し方の一項目でしかない。人間には、ほかにもたくさん気をつけなければならないことがある。
そしてたぶん、「死に方」は、人間がいちばん気をつけなければいけないことではない。「死に方」が、その人の生き方を縛っているのなら、それは寂しいことだ。
…生前の仕事なんかより、人とうまくつながれたかなんだよねっーてことになるのだろうかとむなしくもなったのだった。】

【働くことは自尊心と金銭を同時に得られる数少ない手段なのだと思う。】 
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