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忘れられたワルツ [よんでみました]

忘れられたワルツ

忘れられたワルツ

  • 作者: 絲山 秋子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/04/26
  • メディア: 単行本

「恋愛雑用論」「神と増田喜十郎」がよかった。
恋:【「えーとですね、日下部さんのまわりのすべてのものを『ためにある』『ためにならない』
『得になる』『得にならない』の四つに分類してみてください」
「ちなみにためになるとは個人のことで、得になるとは社会のことです。社会の得というのは経済的なものだけでなく、評価や認知も含みます」「町内会とか」「そう!わかっているじゃないですか」
「そうやってすべてのものを分類するんです。それが終わったら縦軸に『ため』、横軸に『得』をとって分布図をつくってください。これが日下部さんの打算の構造です」
→価値観の分析。…すると「ためにもならず得にもならない」という最低の座標は恋愛なのだった。】

神:【「迷うなら、やらない」 船員で、たまにしか家に帰ってこなかった父の言葉をときどき思い出す。→「迷いがないなら、やったらいい」】
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