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本屋の新井 [よんでみました]

本屋の新井

本屋の新井

  • 作者: 新井 見枝香
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/10/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

書店員のエッセイ・第2弾(『新文化』掲載に加筆)。
前作の方がおもしろかったし、強烈でしたが、それでも楽しかった。それはやはり、本をたくさん々読んでいる人→この文章を生むのだと思うので、尊敬します。

【(大晦日からある本にハマり初詣に行くこともなくどっぷりと~)人はそれを、最悪な年越しと言うかもしれないが、一生忘れないのは、忘れられないのではなく、その気持ちを絶対に忘れてはならないと決意したからだ。】
読書からそのように心を動かせられる…その体験があるからこそ、人は読むのでしょう。それが醍醐味。

【108円が1点、108円が2点…。100円ショップの店員が唱える「ひゃくはち」が、どうも耳につく。カゴいっぱいにお菓子を買った己の煩悩を数え上げられているようで、後悔と不安が押し寄せる。】

「ひと月に何冊くらい本を読むんですか?」の質問が多いらしい。
【答えが何冊でも、正しく理解されない予感しかない。それが私の口をもごもごさせる理由なのだろう。】←わかる。

【私が恋するステージの君が、たまたま同じ電車に乗り合わせて、彼に気付かず読み耽る私に恋をするといった妄想なら、飽きるほどしている。】

紙の本が売れていない。が、私はこの著者の本から、いずれ読みたいと思う本をいくつも得た。「書店員は天職ではない」と言っているが、十分貢献しているよね~《いや、私は「借りて」読もうとしているから、新井さんの「お客さん」にはなっていないか、、、?!)
第3弾が近々発売だそうだ。待ちきれない。
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