SSブログ

3カ月経ちました [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

以前にちらと書きましたが、私の夏のアルバイト真っ最中に、80代半ばの父は特別養護老人ホームに入所しました。
3年前、引っ越して来た時は「要介護3」でしたが、次の次の判定では4を飛び越し「5」(最重度)に《まったく歩けないわけでなく、でも車イスは絶対必要→家族の身体起こしでようやく車イスに座る&錠剤は粉末状に&食事は毎回母がベッドの父の口に運ぶ…と進んでいきました》。

東京に居るうちから、ケアマネジャーの訪問と車イスのレンタル、及び母の入浴フォローは始まっていましたので、自然な進行具合ではあったのだと思います《その状態で家族丸ごとこっちに越してきたら?と誘ってくれた叔母の寛大さにもあらためて感謝しています》。

が、狭くても何十年と暮らし慣れた我が家からの転居に、相談時にはっきりとした反対はなかったものの、我が父は引っ越しが済んだ直後から、抵抗をみせました。
「帰りたい」。…それは「東京へ」、でもありましたが、それより遠い故郷へ「帰りたい」と。いわゆるよく聞く『帰巣本能』ですね。
無理です。もう車イスなしではあなたは動けません。それを押す介護者ナシでは行動できません。帰省どころか近場の旅行も難しい。

だましだましで「脚をもっと丈夫にしたら、連れていってあげるから」と。そう家族で声をかけるしかありませんでした。それに、父に帰る実家はもうありません(とうに自分の親はおらず、田舎にいるきょうだいも同様に自身の介護に直面、子どもの庇護なしには何も決められない状態。老い、は順番に必ず全員にやってくるのです)。

私は私で、ギリギリまで通った職場と、住み慣れた3DKの団地に感傷を持つ時間もなく、何より大引っ越しの疲れの中、「これ以上(私を悩ますのは)やめてくれよ~」の悲鳴でいっぱいでした。

その後、特別養護老人ホームを併設し、デイサービス・ショートステイも行っている、車で5分の地にある施設に週に数回通う形にどうにかおさまりました《それまでの紆余曲折はカテゴリーの「~介護~」でよろしかったら》。

「要介護3」から特養(ご存知の通り、種類ある老人ホームの中でも一番費用のかからないところ・もっとも公的なのでつぶれる心配がまずない・入居金はなく、月々払いのみ)への入所希望が出せます。父同様、主な介護者である母も持病を抱えており、当初から提出はしておりました。しかし、男性枠が極端に少ないこともあり、ケアマネジャーさんには「1年先か2年になるかはまったくわかりません」と。ですが、父の介護度が上がったことなどにより、待機順位が20位、16位、5位…と徐々に上がってきたことの知らせは毎月ありました。

6月末、私のアルバイト期間中に「順番が回ってきましたよ。どうされますか?」と声が掛かりました。正直、もうちょっと遠い話だと考えていたこと、希望は出しているけれど最期まで家族の中でみてあげたい思いなどが交錯しましたが、介護に詳しい友から『入所できると言われたなら、それを逃してはいけない。二度と回ってこない』と口を酸っぱくするほど説明されており…。

『共倒れ』(まだ私の家事の手助けとなって動いてくれる母の方が先に参ってしまうかも)は避けなければならない。私も短めとはいえど、季節アルバイトに出会えたのですから、自分の風通しのためにも積極的な外出はしていきたい。作業所に通う(自宅までの送迎あり)Ayuの玄関前までの送り出し&迎えは母なしにはあり得ず、「おねがいします」と即答。
それから一週間後には契約を終え、衣類を揃え、父を入所させたのでした。

スタッフとはショートステイを通じて十分顔なじみでしたし、かかりつけ医も施設のDr.に前もって変更済み。こちらもあちらも手数が一番かからないスムーズな入所だったと思われます(よく状態がわかっていたお客だった:日中横になっていることがほとんどで、口ごたえしたり、歩き回ったりの心配はない…は受け入れ側も都合よかったのだと推測)。
ちょうどコロナワクチン2回接種が終了しており、入所の際の最終関門であるコロナ陰性の結果を携え、7月はじめより父は特養に日々お世話になっています☆

10日に1度のペースで会いにいっていますが、今はそういうわけでガラス越し。貸してくれるケイタイでの会話となります。車イスに乗せてもらって来る父はまぁまぁ顔色はよく、できるときは食事もスプーンで自らいっているそうで、それは家では手のかかることなので(口に運ぶ方が早い)、ありがたいことだと思っています。
…ただ、ここ3回の面会ではほぼ目が開かず(眠っている?)、こちらと焦点も合わず、発声も聞けていません。娘と孫の認識も、連れあいの母のこともわかっていない様子。
次回の復活を期待したいと思います。
スタッフのみなさん、毎日ありがとうございます。
またこの続きは、しばらくしたら書きます。
nice!(0) 

nice! 0