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ビブリオ漫画文庫 [よんでみました]

ビブリオ漫画文庫 (ちくま文庫 や 50-1)

ビブリオ漫画文庫 (ちくま文庫 や 50-1)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/08/07
  • メディア: 文庫

山田英生編。本・古本屋・貸本屋を題材とした短編の漫画を収録。漫画家の色がさまざまでなかなかの面白さ。19作収録。そうそうたるラインナップ(水木しげる等)、そして私が初めて知る名前もたくさん。
最近の作も含まれているが、1960年代のものも。この混雑さがたまらない。編者も巻末に作品解説を載せたのみでまったく語っていない。そこもよい。要は作品を見よ、である。

好きだった作。
松本零士「古本屋古本堂」(初出’70)、おんちみどり「古本海岸」(’09・高野文子「黄色い本」を思い出した)、諸星大二郎「古本地獄屋敷4」(’00)、楳図かずお「本」(’68)、うらたじゅん「中之島の図書館で」(’13)、辰巳ヨシヒロ「古本・とんま堂主人」(’07)、つげ義春「古本と少女」(’66)、永島慎二「ある道化師の一日」(’99)←とても短いけど好き・こう暮らしたい。

南日れん「舞子」(’85)はエロティックな部分ありだが秀作。目をひく。叙情劇画家として注目されたそうだ。1952~2012没。残念。
久住昌之作・久住卓也画(昌之の実弟)「古本屋台」(’07)もいいなぁ(『孤独のグルメ』の人ね・年末の放送楽しみ☆録画必見!)。本は重いので実際には「屋台」、難しいだろうけれど。
電子書籍についての客との会話。
【客1「しかしハナっから電子書籍で出すと「古本」になりようがない」客2「たしかに」主人「ったく商売あがったりだよ。…煙草をふかして酒でも少し飲んで、あとは寝転がって好きな本を読んでねむっちまえりゃ、ナンもいらんよ」客「ですなァ。iPadだのキンドルだの騒いだってねぇ」主人「だいたいアタシャ電気ってもんがキライなんだ。ホントは(屋台の)提灯もロウソクにして灯りはランプにしたいくらいで」】
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