黒冷水 [よんでみました]
羽田圭介さんは又吉さんと同時に芥川賞をとり、キャラクターもあって時々おみかけしますね。
受賞作は未だに順番が廻ってきませんが、こちらは6月に読みました。当時、17歳。第40回文藝賞受賞作&デビュー作。
恐ろしいほどの兄弟のバトル。ラストにホッとさせたかと思うと…。
実際に男きょうだいがいるらしい羽田氏、賞の選考者たちも「大丈夫なのか」と案じたそうで、私もこれには同感。現実の話ではないでしょうが、それにしても心配してしまいます。
これがすべてではないだろうけれど、「男はわからない・私は女でよかった」が、正直な感想でした。
これは、「銃」(中村文則)を読んだ時と同じ。
迫力はありますし、引き込まれます。これはもちろん「物語」ではありますが、つくづく自分は平和な生活を送っている凡人、と思うのでした。
2016-09-21 20:00
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