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「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる [我が家の介護いろいろ&認知症関連]

「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる (朝日選書)

「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる (朝日選書)

  • 作者: 大蔵 暢
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/08/09
  • メディア: 単行本

著者:米で高齢者医療を学び、東京世田谷の介護付き老人ホームのホームドクターとして、老年医学の実践と教育、チーム医療・ケアの発展、地域医療連携の促進に取り組み、「日本における理想の高齢者医療」を模索している。老年医学専門医。

【私自身が認知症患者さんと接する際に大切にしていることがあります。それはたとえ認知症であっても人生の大先輩として、最大限の敬意を払うことです。~具体的には、認知症がない高齢患者に接する時と同様に、誠実に対応して決して嘘をつかないことです。~その方にとって大事なことが、認知症があるという理由で伝えられていないか、事実を歪めて伝えられていることが多いように思います。】
【本人にとって満足のいく(本人の意向を尊重した)終末期ケア。】
【日本には国民皆保険制度がある。~大きな長所がある一方で、国民がその安い医療に慣れてしまって、その中身を十分吟味しなくなっている弊害があると、日米両国の医療を経験した私は思っています。医療の世界には、値段が高いのにほとんど効果がなく、副作用ばかり出る薬や、あまりやる意味がないと思われる検査がたくさんあります。】
↑その詳細を聞きたいものです。

【高齢者は心身の虚弱化が進行するにつれて日常生活にいろいろな障害が出始め、このことを日常生活動作(ADL)の低下と呼んでいます。最低限生きていくためには食事やトイレ、入浴などの身の回りのこと(基本日常生活動作:BADL)を、一人で生活するためには食事の準備やお金の管理、服薬などの家庭のこと(手段的日常生活動作:IADL)を行う必要がありますが、それが虚弱化によって自分でできなくなっていくのです。
(母親の作る料理が変わってきたのに気付いたり、財布が小銭であふれそうになっているのを発見した時は、小銭を使えなくて、いつもお札で支払うようになっている可能性が高く、彼女の金銭管理能力に疑いを持ち始めなくてはなりません。)】

すべてが他人事ではないということです。将来の自分、も含めて。
友人のお母様もまずお料理が急に出来なくなったのがはじまり、でした。

(「よんでみました」ですが、分野的にカタゴリー「検定試験」に入れました。)
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