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ベスト・オブ・谷根千 町のアーカイヴス [森まゆみさん]

ベスト・オブ・谷根千―町のアーカイヴス

ベスト・オブ・谷根千―町のアーカイヴス

  • 作者: 谷根千工房
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本

『谷根千』(谷中・根津・千駄木)、とうとう終わりとなりますね。
3人の編集人のうち、森まゆみさんは私の中で永遠の心の師のひとり、です。これからも本はまだまだ書いてくださるでしょう。

【1984年、20代の3人の女が、なぜ無謀にも地域で雑誌を出そうなどと考えたのか。
~金もない、暇もない、子供はいる、亭主は構ってくれない、地域と家庭に鎖でつながれたプロレタリアートの女たちの青春の爆発だったのではないか。~テレビもなく、クーラーもなく、車もなく、化粧もせず、服も買わず、20年パスポートも持っていなかったけれど、私たちは貧しいと思ったこともなかった。貧乏でも楽しかった。】
【今、背中にいた長男は私をおぶえるくらい成長し、配達も手伝ってくれる。そんなに長くやってきたんだなぁ、とつくづく思う。】
山崎範子さんのおわりの言葉がまた嬉しい。
【また森(まゆみ氏)の著作のなかで甦りそうな文章やテーマはあえて外してある。】

森さんは、早くから!?自らひとりで子育て、の道を選んでいたが、あとのおふたりともが50代を待たずしてつれあいを亡くされている現実にはあらためて考えるものがある。
そのようなお疲れもあったし、もう地域での役割は済んだかな(そろそろネットの時代でもあり…)というところなのだろう。書くことは書き尽くされたのだと思う。
ほんとうにおつかれさまでした。
でもあの冊子のバックナンバーは残るし、いつまでも私はお手本にしたいです。こういうの、私の夢です。
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