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その後のツレがうつになりまして [よんでみました]

その後のツレがうつになりまして。

その後のツレがうつになりまして。

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本

あの続編(正確にいうと「イグアナの嫁」が間に入るようです)。
この一連のヒット作が出る前に、他作で細川貂々さんの隠れファンだった。
今回も漫画とあなどってはいけない。よく整理されている。あー、愛あるからこその2人の記録だとしみじみ思った。

《ツレさんのコメント》
【病気が治ったあと、性格が元通りになった。が、きちんとしたがる性格は薄くなったみたいだし、いろいろな人の立場でゆったりと考える想像力が身についた。割とダラダラしているし、効率もそんなに良くないが、病気のときと比べるとずいぶん人の役に立てるようになった気がして嬉しい。】

《貂々さん》
【うつ病を乗り切るモットー 「あ・と・で」:あ-焦らない・焦らせない、と-特別扱いしない、で-できること・できないことを見分けよう】

ツレさんは当時、混んでいる電車もダメ、スピードが速い新幹線もダメ、お相撲をみにいっても観客がたくさん入るとダメだった。
電話をとる、かけるもダメ。
ある日、不在通知を見て、顔見知りの宅配便のお兄さんならと恐る恐る電話したところ、相手のとても陽気な軽い話し方に救われ、電話恐怖症がぐんと軽くなったという(会社員時代は苦情処理の電話ばかり受けていた)。

会社を辞め、数年かかって立ち直ったツレさんは、主夫業のかたわら、奥さんが気持ちよく仕事ができるよう会社設立まで手際よくこなした。
真実のパートナーだからこそできる夫婦二人三脚での仕事って素晴らしいよなぁ。

《ツレさんのコメント》
【相棒が僕の病気を隠さず、周囲に全て話していたこと。人の生きている姿の1つの形なのだと、僕に胸を張って生活するように態度で示してくれていた。】

…ツレさん自身が、最近刊行されましたね。後日、それも読む予定です。

(予約待ち等で手元に通勤読書本がない時、ロンドンのガイドブックを見返してまだ付箋つけているこの頃の私です。)
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