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イギリスの優雅な生活 [よんでみました]

イギリスの優雅な生活 (PHP文庫)

イギリスの優雅な生活 (PHP文庫)

  • 作者: 出口 保夫
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 文庫

1929年生まれ。早稲田大学名誉教授。英文学専攻。とにかく「イギリスびいき」のご様子。
羅列ですが、気になったところを~。

【~イギリスのこういう変わりやすい気象は、自然の草花や花々には大変よいものらしく、樹木は鬱蒼と枝葉を茂らせ、花々は彩りもあでやかに咲き誇る。】

【日本と違って、イギリスの夕暮れは、西に傾いた陽がなかなか沈まず、4,5時間もつづくのである。その夕暮れの華やかさは、朝のそれの比ではない。】

【イギリスの家庭はたいてい、家の隅々まで厚ぼったい絨毯が敷きつめられているが、図書館も同じ。これは、防音効果のためで、ロンドンの大英博物館の床にも、特別なものが敷いてある。そのせいか、人の足音はまったく聞こえない。
~そのイギリス流でちょっと理解に苦しむのは、読書用の灯りの暗さである。大英図書館のようなところは、照明に不足はないが、オクスフォードではかならずしも十分ではない。個人の家庭の照明も、日本に比べると暗い。イギリス人はむかしから、暗い灯火の下で読書をしてきたにちがいない。そういう伝統がかたくなにつづいているようにみえる。】

【私がロンドンに着いてまず最初に足を運ぶ所は、グレート・ラッセル街の大英博物館である。~私はリーディング・ルームでの読書に疲れをおぼえると、まず喫茶室へ行って、そこでおいしいミルク・ティを飲みながら休息をとる。それからまた、しばらくギリシャ彫刻の部屋のなかを散歩する。おそらくこれほど至福に満ちた空間は、世界広しといえどもそう多くはあるまい。
~大英博物館の付近には、たくさん手頃なホテルが立ち並んでいる。サウサンプトン・ロウの大通りに面したホテルは、ロンドンでの私の常宿のひとつである。】
今度泊まるなら、毎日通える大英博物館近く、でしょうか?

【クリスマスの前後3日間は、ロンドンのような街でも、ほとんどその都市機能が麻痺してしまう。バス、地下鉄などは、日に数本しか出ない。動いているのは、タクシーとクルマだけ。商店もほとんど店じまいをしている。】
本当なんだー。徹底していますね。あちらは、日曜休みのお店も多い。夜も日本のように遅くまでやっていません。

【ピクニックは本来、家族の時間を楽しむためのものであって、行楽地での浪費を楽しむなどという習慣はない。したがって、必要な食べ物や飲み物など、ほとんどみなホーム・メイドのものを用意する。】

【イギリスの全土、電柱の地中への埋設は、ほぼ完全に近く行われている。~日本は、ブロードバンド化のための光ファイバー設備に巨大な投資をする前に、これをすべきである。】
よくみると日本の電柱・電線はみにくいものの1つですよね。ならって欲しい。

【ロンドンの繁華街を歩いている多くは、異民族か外国からの旅行者ないし労働者で、英国人はむしろ少数派にすぎない。しかもその英国人ですら、イングランド、スコットランド、ウェールズといった、それぞれ異なる民族と歴史的風土から成り立っている。】

【夜行列車に乗れば、早朝の紅茶のサービスがかならず含まれている。】
憧れ☆

【住まいはあくまでも、それぞれの土地と風土に調和したものでなくてはならない。日本には、日本人にとって、もっと相応しい住まいがあるはずである。~イギリスの住まいや、イギリス人の生活感覚は、意外にわれわれ日本人と共通した部分がある。自然との調和を求め、家のどこかにいつも花を絶やさない彼らの生活感覚は、人間として生きる喜びをしっかり身につけている。
住まいは心の表徴にほかならない。】
『住まいは心の表徴』!

【18世紀の代表的なジョージ王朝様式の煉瓦建てのフラットを眺めても、パリの街並みの華麗さにくらべたら、とてもかなわないであろう。~19世紀に大改造を行なったパリのような町に比べると、その美観においてすこぶる見劣りがするかもしれない。】
たしかにTV等でパリが映ると、美しい~。ため息~。
もちろん、私にはロンドンの街並みで十分きれいに見えましたが。
帰国して、東京駅で「ああ、日本って汚い(それでも比較的整っている地区なはずなのですが)」が、第一声だったのでした。

【ロンドンの中心街でも、建物は外観上、昔のままのように見えるが、外壁だけは街の景観を保つためそのままにして、内部はモダンなビルに建て替えられていたりすることも多い。】

【イギリスの町並みは、全体的によく調和がとれている。~イギリス人の生活規律は個人主義であるけれども、町並みに関しては、その地域の全体性が重視されている。】
歩行者の信号無視はスゴイです。誰も守っていない、ぐらいです。びっくりでした。信号は、急に変わるし。日本じゃ考えられません。
警察官も守らないそうです:ガイドさん情報。

【イギリスでは新聞の宅配はごくまれ。街頭の新聞スタンドで買い求めなくてはならない。】

【ロンドンの町ではほとんど自動扉を設けている店舗はないし、タクシーの車体もモデルチェンジを行なっていない。相変わらず旧型の二階建てバスが幅をきかせている。】
なんでも新しいのがいいとは限らない。本当に新しくした方がよいところは? っていうことをもっと考えていいのかもしれません。

【英国が世界に誇れるのはシェイクスピアであり数々の詩人たち…、言葉の芸術なのである。】
絵画でふと思い出すのはターナーぐらい?
あとは、文学だと言っています…。
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