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「ロマンス」 こまつ座/シス・カンパニー公演 [おでかけ]


井上ひさし書き下ろしの舞台、素晴らしかった。できるならもう一度、1階席!の方で観たい。
9月30日まで。まだ空席があるのなら、行ける方には是非おすすめしたい。
http://www.siscompany.com/03produce/18romance/gai.htm
この6名の役者しか登場しない。
私の予想通り、チェーホフの妹は松たか子で、兄嫁役は大竹しのぶであった。
「桜の園」のチェーホフは誰? と推測していたところ、なんと上にもあるように、
井上芳雄→生瀬→段田→木場 と年代にしたがって変わっていく!
それだけではない。
他のさまざまな役&場面も、入れ替わり立ち替わり6名だけでこなしていくのだ。
それでいて、とてもシンプル、そして大いに笑える作品だ。

生瀬が見事。「トルストイ」役まで、滑稽に見事に演じる。その掛け合いが、素晴らしい。
井上脚本の完成は今回も遅かったそうだが、よくもここまで軽快に台詞を…と思う。
この場面における“人生の乗り越え方12条!?” は、あとあとになるほど心に響く
(この舞台を観た方とそのへんは語り合いたいところ)。
生瀬さん、歌までたったひとりで歌う・笑。ほかのみなもソロ、がんばった(井上、松2人のみが本来専門分野かと…)。

木場さんが大人の味わいでこの舞台をしめていた。随所に重厚感を加える。よかった☆
井上クン(20代:ミュージカル俳優)は歌はうまいがこの中では間違いなく若い(すべてにおいて)。
この経験はさらに素敵な成長へとつながってくれることでしょう。

さらっとでもチェーホフの妹マリアの著書を読んでいてよかった、やっぱり。予習は効果的です。見方が深まります。
http://blog.so-net.ne.jp/eri-green/2007-07-01-1
でも、兄嫁に嫉妬する妹を描いたのはわずか終盤のみ。
この舞台は、脚本がいいのと、なんといっても『6人の役者の力』が個々に際立ち、調和しているところでしょう。

大竹さんのナマの凄さは、生瀬さんとの共演(蜷川演出)を数年前に見ていたので驚きはしませんでしたが、喜劇も間違いなくいけますね!!

…と私の感想が遅くなっていたら、本日A新聞夕刊に講評が載っていました:
『達者な俳優6人 弾む笑い』 と。
「生瀬が面白い」 しっかり書かれていますね。
初めて観た段田サンもよかったですヨ。あとで、最初の場面の警察官は段田さんだったんだ、と気づきました。
口の中に何か挟んで?完全に声を変えていたものですから、衣装に包まれてわかりませんでした。
見事。
≪ズボンの短い生瀬サンも、十分ウケました。≫
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