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喜多條忠さん [Music]

喜多條忠(きたじょう・まこと)さん。S22年生まれの作詞家。
以前この方の本を読み、とてもよかった。ラジオ深夜便で先日出演があったと知り、「聴き逃し」サービス(視聴期限あり)で。
間違いなかった。おもしろかった。

「神田川」の作詞で知られる(作曲は南こうせつ)。
他には、「」(同じくかぐや姫)「ハロー・グッバイ」(オリジナルはアグネス・チャンとは知らなかった…!)などなど。
吉田拓郎と組むことも多く(しかしその場合は拓郎はけっして歌わない・他人への提供曲だけだったそう)、キャンディーズの「やさしい悪魔」「アン・ドウ・トロワ」は2人から生まれた。びっくりした(「やさしい悪魔」のイントロの男の足音は拓郎→その場の発想で彼が入れたのだそう)。
思わぬ「神田川」のヒットで(『四畳半ソング』と当時荒井由実に言われた~と・実際には『三畳』だったそうです・笑)、振り込まれたのがそれまで見たことのない¥だった。しかし、お金がある時はよいことは起こらないという(前書にあった通り奥様は子どもたちを置いて姿を消した)。アイドル曲がヒットすると、たくさんの注文が舞い込み、仕事に追われ、その後20年も競艇まわりをしながら(命をかけている「競艇」という競技に惹かれると)、休んでいた時期も。
今は65歳を過ぎ(71歳)、演歌を満を持してかけるようになった…のだという。

…インタビュアーは金田一秀穂さんというのもおもしろかった。
喜多條さんは幼い時、体が弱くて外出もままならなかったため、大人より漢字も書け(笑)、小学校時代に教師から広辞苑を贈られた。言葉紡ぎは、そのような背景があったからこそ育った
おしゃべり好きな感じが伝わり、喜多條さんが手がけた詞を、これからは気をつけて味わってみたいと思いました(過去には「紅白」で自分の作品が7、8曲歌われた年もあったそうです・ちなみに「神田川」は2番の歌詞で「クレパス」が登場し(「クレヨン」ならよかったのだが曲げたくなかった)、紅白出場は叶わなかったそうです。
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