薄情 [よんでみました]
【~工房に来るひとはある程度一定していた。一定して、どこか世間とずれているような、ずれていてもかまわないという覚悟を持っているようなひとたちなのだった。】
先日読んだ長嶋氏の「ジャージー二人」と偶然なのだろうが、設定がよく似ていて(無職の中年にさしかかった男性)どっちがどっちかわからなくなりそう。
妻子連れの友人と食事をすることになり、完全に家族→幼児中心の会話になだれ込む。彼はたまらなくなる。当たり前だと思う。独身男性に、そこまでの付き合いを要求してはならないと。
気の合う幼なじみと出会いながらも、若い女性と意気投合。しかし、思いがけずにあっさりと見離されてしまう。
…悪くはないが、「離陸」と比べれば、100と5ぐらいに私は評価してしまう。
ケストナーの「飛ぶ教室」に出てくる禁煙先生は、ここでは「鹿谷さん」。
2016-02-09 20:00
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