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終りなき夜に生れつく [アガサ・クリスティー]

終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)

終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/10/07
  • メディア: 文庫

読み始めてまもなく、「クリスティーぽく、ないな」と思う。そして、これは有名な『そして誰もいなくなった』を読んだ時と共通する感覚であった。
…その理由は「名探偵ポアロ」も「ミス・マープル」も登場しない、に大きくは寄るのだろう。そのへんの区別もあり、訳者も意識してがらっと違う口調にしているのではないか、とさえ思う。それほど、ポアロ(andミス・マープル)の立ち位置は強烈、の何ものでもないのだねぇ。

主人公の若い男は、とある出会いで大富豪の娘と結婚、夢にまで描いた新邸宅を建て、住むことになるetc…。
またもや私に謎解きはとても々。予想だにできなかった。
人間の心理を深く描いている作品だ。これは『カーテン』より秀作ではないだろうか。
恐ろしさはピカイチな気がする。間違いなくA評価。
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