カーテン [アガサ・クリスティー]
まちがいなく傑作でしょう。またしても犯人Xを当てられなかった私。
1975年発表。タイトルから想像するように、この「カーテン」事件を最後にポアロは帰らぬ人となります。そして、作者クリスティーも直後に亡くなったそうで、遺作同然となりました。
というのも、この執筆自体は1940年代初頭(第二次世界大戦の最中)。つまり、最も脂が乗っていた時期に執筆。ポアロの幕引きシーンは、早くに構想が出来上がっていたということですね。
シャーロック・ホームズの相棒がワトスンなら、ポアロでは「ヘイスティングズ」。彼の娘ジュディスも今回は登場します。
絶対、殺人が起こるとポアロが宣言した館において、娘をそのまま居させるいう設定が、私にはまず不自然に思えましたが(核心はついていないのでご安心を~)、そこは物語なのでしょう。
ネタバレはできませんが、このような犯罪は現実にも可能なのかしら、と考えてしまいました。
謎解き終了後、もう一度軽く読み直ししたくなります
(だまされた自分を確認デス)。
で、「カーテン」の映像化があったら観たいものだと思っていたら、ポアロものがNHK-BSで、タイミングよく始まります! 10月6日の最終が「カーテン」。それまでに、まだの方は翻訳書の方を読んでから是非~!
2014-09-07 12:00
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