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おかしな本棚 [よんでみました]

おかしな本棚

おかしな本棚

  • 作者: クラフト・エヴィング商會
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2011/04/20
  • メディア: 単行本

装幀やデザインの仕事をしている夫婦。『暮しの手帖』連載もしていた。
本棚(本の背)の写真集でもある。
「声が聞こえる本棚」では、向田さん関連、杉浦日向子さん、池田晶子さん…が並んでいた。

【あるとき、どうも自分は本が好きなのではなく-いや本も好きなのですが-本当に好きなのは本をおさめた本棚や本立ての方ではないかと気がついた。】
【ぼくにとって本棚とは「読み終えた本」を保管しておくものではなく、まだ読んでいない本を、その本を読みたいと思ったときの記憶と一緒に並べておくものだ。
「この本を読みたい」と思ったその瞬間こそ、この世でいちばん愉しいときではなかろうか。】
【いまはなき銀座「近藤書店」のカバーを纏った須賀敦子さんの文庫本。あの店で、待ち合わせまでのちょっとした時間などをつぶした。~たしか雨が降ってきて、雨宿りのついでに買った本である。雨の匂いがよみがえる。カバーがなければ忘れていたが、いつでもこうして見知らぬものが記憶を連れてくる。】
近藤書店、あったなあ。
この著者、電子書籍はNo派。
私はまだ電子書籍の画面をナマで見た経験ナシ。字の大きさを自分好みに調節できるのはよいと思う。希少価値のある本の電子保存という意味でも、今後はもっと重要度が大きくなると思う。
でも、装幀や手触り、活字の雰囲気もろともで、私は「本」が好きだなぁと思う。
しかし、そういうところを省いて同列に並べてこそ、文章そのもの自体のよさが際立つのかもしれないし、、、。
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