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向田邦子全集 新版 11 [向田邦子と妹・和子]

向田邦子全集〈11〉エッセイ7 男どき女どき

向田邦子全集〈11〉エッセイ7 男どき女どき

  • 作者: 向田 邦子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 単行本

『男どき女どき』(エッセイ)+映画記者時代の文章、補遺、年譜。
【自由はいいものです。ひとりで暮らすのは、すばらしいものです。でも、とても恐ろしい、目に見えない落とし穴がポッカリと口をあけています。それは行儀の悪さと自堕落です。~これは裏表であり、紙一重のところもあるのです。~誰が見ていなくても、独りでいても、慎むべきものは慎まなくてはいけないのです。】
お行儀だけではない、精神の問題だと語っています。
向田さんが実家を離れたのは、それほど若い時ではありませんが(東京オリンピックの頃・30歳位)これは実感だったようです。厳しかった父親から離れた開放感は大きかったようですが(この頃、向田さんには一身上の辛い出来事もありました。また別巻2で…)。
ちなみに私にはひとり暮らしの経験がありません。。。

【~前の晩にテレビで見た野球の試合を、朝必ずスポーツ新聞を買ってたしかめる人を、勿体ないじゃないの、お金と時間の無駄使いだといったことがあった。
その人は、私の顔をじっと見て、「君はまだ若いね」といった。「野球に限らず、『反芻』が一番たのしいと思うがね」。】
→これ、目からウロコの言葉です。
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