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長い長い郵便屋さんのお話 [チェコいろいろ]


『長い長いお医者さんの話』(岩波少年文庫)が懐かしいですが、最近(2018.10)新訳で刊行。この中に「~お医者さんの話」も含まれています。カッパのお話もあり、新鮮でした《カッパはヨーロッパにもいるのね・笑》。最後の方、走り読みになってしまいましたが、冒頭のタイトル作品が一番よかった気がします。「長い長い~」は他のバージョンもあったわけです(「~お巡りさん」なども)。
カレル・チャペックは1890~1938年、チェコ生まれ。第一次世界大戦と第二次世界大戦のあいだの20年ほどの短い間に活動。この作品は1932年作。今回も、兄ヨゼフ・チャペックの挿画です。やはりこれでなくては。

前述の岩波・中野好夫訳(1952年)は英語訳からの重訳だったのだそう。この英語訳がチャペックの原作とはかなりかけ離れており、今回栗栖茜さんがチェコ語から翻訳《チェコ語はもっとも難解な言語ともいわれる》。
栗栖さんは1943年生まれ(男性)。医師、翻訳家。出版社海山社代表(この本の出版社だ~:これもそうだった・もちろん訳も♪)。父はチェコ文学者の栗栖継さんとのことです《+ネット調べ》。