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1カ月以上前になります…津島佑子さん亡くなる [太宰治と家族たち]

思いが深くあり、適当な更新をしたくなかったので、今になってしまいました。
2月18日当日のこちらの記事が一番端的かと。
津島一家(太宰家)のいろいろは右のマイカテゴリーに設けてある通り。
短大時代、他の単元との兼ね合いで受講しやすかったため太宰のゼミを選択。その後時間をあけ、朝ドラ『純情きらり』の放映をきっかけに、佑子さんの原案はもちろん、太宰の妻や娘たちの著作にあたり、その中で太宰の亡くなった長男はダウン症だったことを知り、次女である作家津島佑子さんの作品に大きく影響してきた事実に非常に興味を持ちました。結果、津島さんの生涯や、一生つきまとった父への複雑な感情をも追うことに(佑子さんわずか1歳の時の出来事でした)。
一泊旅ではありましたが、念願だった津軽の「斜陽館」も訪ねました。2年半前のことになります。

享年68歳。まだまだお兄さんへの思いも綴って欲しかった…。
記事には “昨年1月に肺がんと診断され、闘病しつつ「父をテーマに書く」と準備を進めていた” とあります。自分の死が近いと知って、初めて書けることも絶対にあったと思われます(何か原稿は残っていないのでしょうか?!)。
津島家は《太宰、そしてその長男、そして佑子さんの長男》も早逝したわけで、男性は残念な道を辿った家系でした(現在続いている御親族はそうではないと思いますが)。
また少し関連書をゆっくりとたどっていきたいです。

…さいごに、作家・黒井千次さんの話を転載(A新聞より)
【普段は父の太宰について話すことはなかったが、一度だけ、強い口調で「認めていません」と言ったのを覚えている。骨太な社会性のあるものを書き続けたが、そこに父の問題が絡んで、他人が推し量れない苦悩を背負っていたと思う。】
本妻の子であった自分たち姉妹だけでなく、お母さま(津島美知子さん)の心情をもめぐらしていたということでしょう。
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