SSブログ

3度目の講演へ [Ayuの通院]

2004年3月(Ayu小5)、2011年2月(Ayu高3)に続き、5年ぶりに同じ講師による障害者の親対象の講演を聞きにいってきました。現在は福祉系大学の教授、大学生で通所施設を起こし、運営を始め、もう32年。障害者が複数家族にいる環境で生まれた方です。

『衿とAyu』のサイトには、12年前、最初に聞いたその講演のことを整理して載せておりました(今は閉じています)。今回の主題は『親自身が年老いて、自分のことも危うくなっていく前に、障害を持つ子どもの自立(自律)の支度を』でした。この講師は、「待ったなし」という状態になってしまった親子をたくさん見てきているといいます。具体的には、通所しないからどうしたのか…と職員が自宅を訪ねたら、親が認知症を発症し、障害者自身がほっておかれた状態で、暴れて手がつけられなかった例など。
では、将来的なグループホームについて(つまり親亡きあとの暮らしの場)。希望通り入れない現状があるので《今は、例えば母子家庭だから優先されるというような待遇はまったくないそうです。必要に迫られた利用者(両親とも先立っている等)がたくさん先に控えているのです》、それならば自分たちで作ってしまう方が早い! とのことでした。補助金、定期借地権をうまく利用すれば、個々の家族であと「¥500万」を用意したら、グループホーム建設(例えば20部屋等)はけして夢でないそうです。自分たちで計画するのなら、それぞれの個別の障害に合わせた個室を最初から作り上げることもできます。
¥500万…講師曰く、「障害年金1級が支給されているなら、5年間、一切手をつけなければ、その額になります。出来ないことではありません」とおっしゃっていました(運営自体は法人に委ねる、そしていわゆる「寮母さん」を付けなくても出来る方法あり)。

「東京オリンピックは、親子別々で見ましょう」と、具体的に目標を掲げて進んでいる建設もあるそうです。親は、自分がいつまでも健康で若いと思っていてはいけません。ずっと親がかりでいこうと考えていてはいけない、と今回もまたカツを入れられました。子離れできないのは、親の方、なのだそうです。
…遠いこととけして思わず、保護者同士でそういう話ももっとしていかないといけませんね。会場で知っている母親たちとも偶然会いましたが(よくあることです・顔ぶれはいつも似ていて…笑)、やっぱり周りをもっと誘ってたくさんで聞きにいくべき勉強会でした。
次の講演のチャンスが、もう待ち遠しいです。
nice!(0) 

nice! 0