月と菓子パン&あせるのはやめました 本日も独りでできるもん [整理整頓をめざして]
エッセイ、の語り口だが、脚色した“短篇集”のにおいがする…。半小説では。
【日中ふらふらしているあいだにもどしておいた豆を、晩になってゆでる。乾物をもどすのは、おもしろい。でかけるときに水のなかに放りこんでおくと、ぽわんとふくらんでいる。しいたけも大きくなるからたのしい。貝柱やえびもいい。だれもいない台所に、生き物が動いているようなのがいい。】
1968年生まれ。石田千さんは女性。作家・嵐山光三郎氏の助手だった。
「川風の町で」は、通常の定規でははかれない女ともだちの話が印象的。
コミックエッセイ。30代後半の独り生活を描く。
色づかいが私好みで「るきさん」を思い出した。但し、高野文子さんの「るきさん」はひょうひょうと自分流に生きているのに対し、この著者(ご自身)はいちいち他人の目を気にしてしまう等身大の現代女性。1DK55,000円のマンションに住む。
前の会社のバツイチ先輩の存在がとてもよい。よく泊まりにもくる。ステキな女ともだちだ。
巻頭に【ぼんのうの数だけ物があふれた部屋】と。
ドキッとした。片づけなければ。余計なものは捨てて、さっぱりと、頭を整理していかねば。これから暑くなるが、また心して選別→処分していきたい。
《いつも我が身への掛け声ばかりですが…》
2014-07-11 20:00
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