夜会服

夜会服 (角川文庫)

• 作者: 三島 由紀夫
• 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
• 発売日: 2009/10/07
• メディア: 文庫

活字が大きくなってくれると、文庫も読みやすい。
社長令嬢絢子と、姑となる滝川夫人はもともと知り合い。その息子・俊男と結婚。
【彼はおよそ青年として好もしい要素を一身に集めていた。荒っぽいと思うとデリカシーに富み、もう一寸でキザになりそうなところでキザに陥らない一種の自制があり、あまり洗煉されすぎないように気をつけている天上的要素もあり、スポーツマンでありながらスポーツマン特有のバカげた単純さやセンチメンタリズムがなかった。】
↑このイメージは、今の俳優でいうと平岳大さん、だなぁ～。
【～そこへもう料理が運ばれてきたが、喰べる気のない料理が運ばれるのほど、鬱陶しいものはない。】たしかに。
今まで聞いたことのなかった三島作。大展開、大結末はないが、なかなかよかった。